【子育て】息子の床屋
息子の髪が伸びてきたので、今日は息子と2人で近所のスーパーに併設されている床屋へ行ってきた。
妻と娘はお留守番。
行きの道中
どんより曇り空の中、徒歩で向かう。
手をつないで他愛も無い話をしながら。
いつの間にか、上手に会話しながら床屋にも行けるようになったんだなぁとしみじみ。
床屋までは大人の足で歩いて10分ほど。
親子で手をつないでも同じ時間で着いてしまった。
隣で歩む足も、いつの間にか揃うようになったんだね。
来年、小学生になる6歳。どんどん大人びてくる。
床屋の待ち時間 ~僕と息子とドラえもん~
床屋は休日の午後とあってか、少し混み気味。
待ち人数は5人。
息子のことを考えると「(こりゃぁ、待てないかなぁ。。。)」なんて考えてしまうが、息子は意外にも”待つ”とのこと。
床屋には絵本は無いが、漫画はある。
ふと本棚を見ると、懐かしい文字。
「コロコロコミック12月号」
本はボロボロでかなり年季が入っている。
表紙を見ると、妖怪ウォッチやポケモンなどの息子が好きなキャラクターのイラストがあった。
コロコロコミックなんて自分が小学生のときに読んで以来だ。
まだ連載していることにも少々驚いたが…
「(これならいけるかも。)」
息子に「読んでみるか?」とコロコロコミックを渡す。
息子は初めてコロコロコミックを手にするが、ポケモンや妖怪ウォッチのイラストを見て興味が湧いたのか、本をパラパラとめくってみる。
しかし、ここでちょっと問題が発生。
息子は漫画を読んだことがないのだ。
読み方がわからないみたいなので、教えてみる。
が、少し難しいみたいだ。
絵本しか読んだことがないので、どう読んでよいのか、なかなか掴めない。
息子のカットまであと3人。
時間はあるので、息子を膝にのせて、何か読める漫画は無いかとコロコロコミックをパラパラめくると…
そこには「ドラえもん」の文字
僕も息子も大好きな作品だ。
「(いまも掲載しているのか…)」
床屋の小さな待合スペースで、ドラえもんを絵本のように朗読する。
もちろん、まわりに迷惑がかからないように小声で。
幸い、アニメで見たことがある話だったし、他の漫画に比べて、ドラえもんのカット割りはシンプルなので、息子もなんなくついてこれた。
僕は小さい頃、ドラえもんが大好きだった。
近所のレンタルビデオ屋さんでドラえもんの映画を全部借りて、何度も何度も見た。ドラえもんの「ひみつ道具大百科」も買って、道具の名前をたくさん憶えた。そんな僕をともだちは「ドラえもん博士」って呼んでいた。
…今では忘れてしまったけれど。
とっても思い入れがある。
ドラえもんも、アニメでは声優が変わり、時代と共にリニューアルしてるけど、相変わらず僕らのそばに居てくれて、助けてくれる。
ドラえもんにとっては、僕も息子も「のび太くん」だ。
「パパもドラえもんの漫画、昔読んでたんだよ。コロコロコミックで。」
そんな話をしながら、息子に漫画を朗読していたら、あっという間に息子のカットの順番が来た。
息子のカット
初めて息子が散髪したときは、子どものカットを売りにしている美容院を予約して、おもちゃやアニメで必死に息子の気を逸らしてカットした。
今では、大人向けの床屋に通い、カット中、じっと1人で座ることができる。
息子のカット中、僕は何もすることがなくてちょっと寂しい。
もう少ししたら、一緒に床屋に行くこともなくなるのだろう。
…でも、わからない。もしかしたら遠い未来で、また息子と一緒に行くことがあるかもしれない。
今度は孫も連れて。
だって、ドラえもんだって、コロコロコミックで再会できたのだから。
帰り道
妻に頼まれたものをスーパーで購入し、帰り道。
外はしとしと雨模様。
買い物袋には息子にせがまれて、つい買ってしまった「雪見だいふく」。
「パパ、アイスとけちゃうし、雨だから走ってかえろう!」
「おお、そうだな。」
走って帰る帰り道。
”いつまでもアイスが溶けないでほしい。”
そんなことを思いながら走って帰った。
道中、いつのまにか雨は止んでいた。
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