偏劇人【劇評を書く偏屈な人間堂】

世の中、お利口が多くて疲れません?/安藤奈津美が行ける範囲で岩手の演劇の劇評/note…

偏劇人【劇評を書く偏屈な人間堂】

世の中、お利口が多くて疲れません?/安藤奈津美が行ける範囲で岩手の演劇の劇評/noteよく分かってないよ/とってもモヤモヤするよ/ご意見ご感想は記名で連絡してね。ないものにはお返事しないよ/ぜんぶ気まぐれ/このプロフィールは予告なく変更になります

最近の記事

いかん。びっくりするほど納得いかない。

    • BS松竹東急で「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」を鑑賞。 冒頭から躍動する、色気と愛嬌の塊のようなシャーロック(柿澤勇人)に圧倒されていたら、そのまま物語に引き込まれ、終盤の「ともだち」の話でつい泣くなどした。三谷幸喜作品の「だから貴方『が』居てほしい」的な要素にホント弱い。

      • 【完結】呼ぶ声はいつだって悲しみに変わるだけ〜「片目で立体視の星間飛行」観劇録④〜

        【本文は読み終わるまでに約4分かかります。また、短編作品のうち一作品にのみ触れております。他の演目については過去の投稿をご覧ください。】 ――辺境の星で見つかった父のやまびこと、明日ソラリスに発つ息子のこと。 (チラシ・パンフレットより抜粋)  第一印象を述べよう。  バッキバキにキマった舞台を見た。  「エコーの星」は短編が連なる本作を締めくくる一編だ。ここだけの話だが、私はあらすじを読んだとき「短編集によくあるほっこり感動系のラストかね」などと浅はかな予想をしていた。

        • ぎっくり腰ギリギリで帰宅中、まさかの鼻血で軽くパニック。無事帰れただけ良かったろうか。今はひとまず横になっています。

        いかん。びっくりするほど納得いかない。

          「不適切にもほどがある!」、とうとうSNSの考察厨もターゲットにしてきて、痛痒いながらもとても快感。そういうの(自分含む)が承認欲求とかインフルエンサーなりたさ見え見えで台頭してきたのが鬱陶しかったから、ドラマの感想を書きなぐるTwitterアカウントを閉じたりした身としては。

          「不適切にもほどがある!」、とうとうSNSの考察厨もターゲットにしてきて、痛痒いながらもとても快感。そういうの(自分含む)が承認欲求とかインフルエンサーなりたさ見え見えで台頭してきたのが鬱陶しかったから、ドラマの感想を書きなぐるTwitterアカウントを閉じたりした身としては。

          呼ぶ声はいつだって悲しみに変わるだけ〜「片目で立体視の星間飛行」観劇録③〜

          【本文は読み終わるまでに約4分かかります。また、短編作品のうち一作品にのみ触れており、次の演目については後日記載させていただきます。予めご了承ください。】 ――銀河系最大の“テラドンキ“に立ち寄った僕が、七色に光るゲーミング奴隷と逃避行すること。 (パンフレットより抜粋)  本作が4つの短編によることは先に触れた。全体の構成という視点からみたとき、今回の「ドン・キホーテの星」は、序破急でいうところの「破」だな、と思うなどした。比較的淡々とした演目が続いた流れでサーブされる

          呼ぶ声はいつだって悲しみに変わるだけ〜「片目で立体視の星間飛行」観劇録③〜

          舞台「オデッサ」体験録 〜言葉、ことば、コトバ!〜 【~ふわふわへんくつ・へんげきじんばんがいへん~】

          【本文は読了までに10分かかります。ご参考までに】 アメリカ、テキサス州オデッサ。 1999年、一人の日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留される。 彼は一切英語を話すことが出来なかった。 捜査にあたった警察官は日系人だったが日本語が話せなかった。 語学留学中の日本人青年が通訳として派遣されて来る。 取り調べが始まった。 登場人物は三人。 言語は二つ。 真実は一つ。 密室で繰り広げられる男と女と通訳の会話バトル。(イントロダクションより一部抜粋)  今年1月、東京公演を皮切

          舞台「オデッサ」体験録 〜言葉、ことば、コトバ!〜 【~ふわふわへんくつ・へんげきじんばんがいへん~】

          「劇団モリオカ市民」第9回公演「MORIOKA CHRONICLEⅡ 盛岡バスセンターものがたり」を昨日鑑賞。感想は以下リンクから。 いろんなプラットフォームにアカウントがあると便利だな。 https://bsky.app/profile/shimapuddi0226.bsky.social/post/3kmr5yz6wbj26

          「劇団モリオカ市民」第9回公演「MORIOKA CHRONICLEⅡ 盛岡バスセンターものがたり」を昨日鑑賞。感想は以下リンクから。 いろんなプラットフォームにアカウントがあると便利だな。 https://bsky.app/profile/shimapuddi0226.bsky.social/post/3kmr5yz6wbj26

          ひょっとしてアレか、「不適切にもほどがある!」ってタイトルはコンプラ的な意味だけじゃなく、SFとして「タイムスリップもので過去を変える」という禁忌を犯す、という意味も含んだダブルミーニングっていう……

          ひょっとしてアレか、「不適切にもほどがある!」ってタイトルはコンプラ的な意味だけじゃなく、SFとして「タイムスリップもので過去を変える」という禁忌を犯す、という意味も含んだダブルミーニングっていう……

          時間が作れず追えていなかった「おっさんずラブリターンズ」に、公式配信のダイジェスト映像でギリギリ駆け込んだ。ピュアなラブストーリーだった1期を基に、製作陣が彼らの「その後」と「名前のない関係性」を真摯に作り込んでいたことが窺えて泣きそう。今夜の最終回、滑り込ませてください……!!

          時間が作れず追えていなかった「おっさんずラブリターンズ」に、公式配信のダイジェスト映像でギリギリ駆け込んだ。ピュアなラブストーリーだった1期を基に、製作陣が彼らの「その後」と「名前のない関係性」を真摯に作り込んでいたことが窺えて泣きそう。今夜の最終回、滑り込ませてください……!!

          呼ぶ声はいつだって悲しみに変わるだけ〜「片目で立体視の星間飛行」観劇録②〜

          【本文は読み終わるまでに約4分かかります。また、短編作品のうち一作品にのみ触れており、他の演目については後日記載させていただきます。予めご了承ください。】  「片目で立体視の星間飛行」について、昨日から感想を書いている。  第1.5章と銘打たれた「たかしの星」は、章立てに表れているように、他の章とは毛色が異なっていた。物語の舞台も時間もぼかされていて、フワッと始まりフワッと終わる、ごく短く軽妙な会話主体の演目。それでいて、突き詰めて考えてみると深みにハマっていく一編である。

          呼ぶ声はいつだって悲しみに変わるだけ〜「片目で立体視の星間飛行」観劇録②〜

          呼ぶ声はいつだって悲しみに変わるだけ〜「片目で立体視の星間飛行」観劇録①〜

          【本文は読み終わるまでに約4分かかります。また、短編作品のうち一作品にのみ触れており、他の演目については後日記載させていただきます。予めご了承ください。】  忘れたくない後味だった。  なんなら今でも反芻(はんすう)している。うおォン。俺はまるで反芻の星の住人だ。  何のことかは言うまでもなかろう。先週末に行われた公演・片目で立体視よっつ目「片目で立体視の星間飛行」である。 そこはあらゆるものが存在し、あらゆる望みが叶う場所。 宇宙の中心に位置し、銀河系人口の1割が住む巨

          呼ぶ声はいつだって悲しみに変わるだけ〜「片目で立体視の星間飛行」観劇録①〜

          「片目で立体視の星間飛行」をきっかけに、矢野顕子の「星の王子さま」をデジタル配信で購入。イントロの切なさがとてもいいんだ。 https://music.apple.com/jp/song/%E6%98%9F%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%AD%90%E3%81%95%E3%81%BE/1536771158

          「片目で立体視の星間飛行」をきっかけに、矢野顕子の「星の王子さま」をデジタル配信で購入。イントロの切なさがとてもいいんだ。 https://music.apple.com/jp/song/%E6%98%9F%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%AD%90%E3%81%95%E3%81%BE/1536771158

          【備忘録】「オデッサ」仙台公演ソワレ終演直後、右斜め後ろの席のご婦人が、私の隣の席の方に「オペラグラスの蓋を落としちゃって……」と相談されていた。たまたま前方に女性スタッフがいたのでお声がけし、一緒に探したところ、無事発見されたのでひと安心。

          【備忘録】「オデッサ」仙台公演ソワレ終演直後、右斜め後ろの席のご婦人が、私の隣の席の方に「オペラグラスの蓋を落としちゃって……」と相談されていた。たまたま前方に女性スタッフがいたのでお声がけし、一緒に探したところ、無事発見されたのでひと安心。

          【取り急ぎ】「オデッサ」仙台公演初日のマチネとソワレ鑑賞。あらすじを知ったうえで見直すと、旅行者(迫田孝也)の思惑や些細な言動がぐっと深い意味を感じさせてゾクゾクした。トークショーによれば、中盤で荻野さんにフォーカスされる演出は公演期間の途中から追加されたとのこと。

          【取り急ぎ】「オデッサ」仙台公演初日のマチネとソワレ鑑賞。あらすじを知ったうえで見直すと、旅行者(迫田孝也)の思惑や些細な言動がぐっと深い意味を感じさせてゾクゾクした。トークショーによれば、中盤で荻野さんにフォーカスされる演出は公演期間の途中から追加されたとのこと。

          「不適切にもほどがある!」最新話を母と視聴。 母は今回が初めてで、基本的な設定を説明するのも難儀したが、終盤になるにつれてしんみりと見入り、放送後「阿部サダヲは自由に時代を行き来できるの?」と聞かれた。設定云々ではない「ドラマ」が母の心を掴んだようだ。 

          「不適切にもほどがある!」最新話を母と視聴。 母は今回が初めてで、基本的な設定を説明するのも難儀したが、終盤になるにつれてしんみりと見入り、放送後「阿部サダヲは自由に時代を行き来できるの?」と聞かれた。設定云々ではない「ドラマ」が母の心を掴んだようだ。