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砂漠、薔薇、硝子、楽園、

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松尾友雪さまとの、コラボレーション作品です。クールジャパンを意識した キラキラヒリヒリ系 近未来SF!
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#連載小説

『砂漠、薔薇、硝子、楽園、 』目次

『砂漠、薔薇、硝子、楽園、 』目次

【祝☆完結!これは、お伽話感を重視しつつもヒューマンドラマ志向なキラキラヒリヒリ系近未来SF『砂漠、薔薇、硝子、楽園、 』の、目次です。あのシーン、あの台詞をもう一度!の、「あのシーン」用。関連ノートへのリンクもこちらに、ありがとうの気持ち など】

お楽しみいただいていたかたの、読み返しのよすがに… あるいは、拾い読みしたいかたの、きっかけに… どうぞ、どこからでも、いつでも、お読みください

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、(30) 完

砂漠、薔薇、硝子、楽園、(30) 完

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》29.
「したい…?」
「したい」

>30.ニキ_

スグルは几帳面に、脱ぎ散らかしたドレスと略礼服を集めてソファに整え置き、朦朧とした様子の仁綺にシャワーを浴びせ、仁綺が裸で寝てしまいたがるのを無視して、ネグリジェを着せた。

「ずっと男物ばかりの君を見てたから、なかなかに、新鮮だな」
着せた時に襟に巻き込まれた、

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、(29)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、(29)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》28.
「調べなくても、よかったのに」

>29.スグル_

アヤノは…スグルがモニターで見る限り、ずっと防火扉の前で、両手を揃えて行儀良く、立っていた。

スグルには、それがひどく異様に思われた。気丈に振る舞っているだけだろうと考えていたが、開いた扉から仁綺が現れても、表情が全く変わらなかったので、さすがに、疑問に感

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、(28)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、(28)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》27.
> 言ったろ 君は 嘘つきだ _

>28.ニキ_

仁綺は、ディスプレイに動きがない様子を見て立ち上がり、広間のカメラを、見上げた。ミュールを履かずに裸足で、サーバールームへ歩き出した。

入口とは、認証が違った。仁綺は広間への入室用に教えられていた方法を試して、入れないことを確認した。

立て続けに、背後の

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、(27)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、(27)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》26.
「夢ですよ。お忘れになればよろしい」

>27.ニキ_

ディスプレイは、仁綺の言葉のあと、再び静止した。


Redoing several processes.
Please wait…

仁綺は、ディスプレイを見つめた。通知音が鳴り、コンソールに白い文字列が、出力された。

> また すぐに眠るわ 会え

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、(26)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、(26)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》25.
「見くびってもらっちゃ困るよ…鬼ごっこは、追いかけるほうがだいぶ、得意なんだ」

>26.ニキ_

仁綺はおおきく、目を開けた。明るい色彩の花弁を散らした、天蓋のレースが見えた。薄明だった。呼吸が苦しく、心臓は、空回りしそうなほど早く打っていた。枕元にはアヤノが、朝まだきというのにすっかり、メイド服に着替えて、

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、(25)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、(25)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》24.
「君は、だれ?」

>25.スグル_

「ええー?! それって、帰ってこないタイプの家出じゃないの」
スグルがぐったりと横たわるベッドの脇へワークチェアを寄せ、脚を組んで座ったリュカは、スグルの脈をとりながら、当惑の表情で感想を述べた。

「……。猫や子どもとは、わけが違うよ。彼女の場合、家出というよりは家に帰

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、(24)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、(24)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》23.
「あなた自身より深くあなたの人生に関わる人間からの、親切な助言だ」

>24.ニキ_

信じていた…誰を?

仁綺は足裏に、自重を感じた。砂に立った裸足が、半ば埋もれていた。重心を移動させると、乾ききった砂粒が、足をくすぐった。

砂漠だ。

夢か…。それとも、記憶を喪っていま、ここにいるのかもしれない…? い

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、(23)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、(23)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》22.
merci.
   beaucoup.

>23.イヅル_

イヅルの護衛は、並んで友人に見える年齢の、日本国籍の男性と相場が決まっている。その選定は《ヂェードゥシカ》が直々に行なっており、大抵は、《業界》人の二世か三世で、しかし、生まれてからその年齢まで《業界》に生き延びてそこにいるという点で、大抵の二世・三

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、(22)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、(22)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》21.
「君は、自分自身とセックスする想像をしたことは? ない?」

>22.スグル_

眩しい。

スグルは、目を開けた。屋根裏部屋の丸天井を、ベッドマットに寝転んで、見上げていた。

数式が書き散りばめられているはずのドーム式の天井が、真っ白だった。脚立があり、ペンキの匂いがした。けれども家具は「引っ越し」てきた、

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、 (21)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、 (21)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》20.
「人の手に負えない悪と戦う特殊な能力を持った、500年以上前の、不思議な人びとの呼称だ」

>21.ニキ_

「ベナンダンティ」…?

スグルは、目を開けた。

白いTシャツにトランクス姿のイヅルが、左手を腰に当てた姿勢で、スグルの腹の上に馬乗りになり、スグルを見下ろしていた。

「君は、自分自身とセックスする

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、 (20)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、 (20)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》19.
「そういえば、『退屈』って、したことがないな」

>20.イヅル_

カーテン越しに、日が暮れ始めたのが知れた。ああ、夕飯を作らなくては…。スグルは仁綺の反応がないことに気づいて、動きを止めた。

「ニキ…?」
昼をまわったあたりから、半睡半醒ではあった。喘ぎ声さえ出なくなり、ただスグルを受け入れるだけになって

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、 (19)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、 (19)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》物語概要 / 登場人物紹介

》》》18.
「リュカ。…じゃあ、帰省のついでに、ちょっと調べてみて、もしあれば、持って帰って欲しいものがあるんだけど…」

>19.スグル_

イヅルは「籠城」の度合いを強めていた。スグルはというと、今までならそんな時にも、こまめにイヅルの様子を見て食事を用意するなり、部屋を掃除するなりできていたのだが、「休業」期間に入っ

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砂漠、薔薇、硝子、楽園、 (17)

砂漠、薔薇、硝子、楽園、 (17)

feat.松尾友雪 》》》詳細 序文

》》》16.
「つまり、君は知ってる」

>17.ニキ_

落、ち、る…。

仁綺は、落下していた。気持ちだけは穏やかで、けれども、なんの身動きもできないまま、ただただ空が、落下する速度で逆さまに、流れ落ちていた。風を受けて、頬が冷たかった。

どうして落ちている?

どこから飛び降りたんだっけ?

…それは、知らなければいけないこと?

地面が近づいている

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