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4社目での転職失敗!何もなかった私が、フリーランスの仕事と主婦業を両立。幸せでいるためのヒント~フリーランスライター 江角 悠子さんの場合 ~(下)

29歳で4社目での転職に失敗したなりゆきでフリーランスのライターになったという、江角悠子さん。
最初はわからないことだらけで、誰にも聞けずに悩んだ時期もあったといいます。ですが、ライター業は、今では17年目。書く仕事の依頼が途切れることなく、自分の書きたいことが書けているという江角さん。依頼仕事をする傍ら、2020年から始めた京都ライター塾では、「書くことを通して、自分の幸せを考える」ことの大切さを伝えています。一方、プライベートでは、家族との暮らしを楽しむ母親としての顔も持っています。フリーランスで働きつつ、家庭も犠牲にしていない江角さんならではの、幸せでいるためにしていることを聞いてみました。

(上)なりゆきでフリーランス。メリット&デメリット
(下)書くことを通して誰でも幸せになれる←今回はココ

江角 悠子(えずみ ゆうこ)さんプロフィール
47歳/フリーライター(編集・文筆業 ときどき大学講師)
京都在住/夫、長男(14歳)、長女(8歳)との4人暮らし
最近感じた幸せな時間:休日に家で一人でゆっくり料理をした時間

ライターとしての幸せを考えてみる

江角さんが考えるライターとしての幸せとは、どんな状態なのでしょうか。
「ライターとしての幸せは、いい記事を書いて読者に喜んでもらえていること、ちゃんと稼げていることです」

今では仕事も家庭も順調に見える江角さんですが、ライターを始めた当初は心身共に辛かった時期があったといいます。当時を振り返って、今思うことを聞いてみると
「それまでは、いい記事さえ書ければいいと思っていました。でも、たとえいい記事が書けたとしても、単価が安かったり、厳しいスケジュールに対応しているうちに消耗してしまった時期が長くあって。だから今はちゃんと稼げた上で、いい記事で喜んでもらうことを大事にしています」

江角さんは自分がライターとして苦労した経験を基に、これからライターを目指す人がそんな思いをすることのないよう応援する場を作りたいと考えるように。その思いから、京都ライター塾やオンラインサロンなど、書くことを軸にした活動の場を広げて行きます。

京都ライター塾で教える「幸せ」への一歩

2020年からスタートした江角さん主宰の「京都ライター塾」。塾では『書くことを仕事にして、さらにその先にある「幸せになる」ことを目指しています』。ライターになるためのノウハウ以外に「幸せになる」について、江角さんはどのように教えているのでしょうか。

「幸せは人によって違うので、それを見つけてもらうことが一番の幸せになるための近道だと思っています。自分にとって何が幸せなのか、それを知るために“自己分析ノート”を使い、その人だけの幸せについて考えてもらう時間を取っています。それが他の文章講座には無いところかなと思います」

京都ライター塾では、書くことに加え、講座で江角さんや他の塾生と話すことで、楽しみながら自分の幸せについての考えを整理していきます。

江角さんが魅力を感じている「自己分析ノート」って?

自己分析ノート (画像引用元「じぶんジカン」)


”自己分析ノート”は、全30ページで、中には21個の自分のこれまでの人生に関する質問と、書くためのヒントとなるコラムが掲載されています。それぞれの質問に自分の答えをノートに書き込んでいくことで、自分の本心と向き合います。質問は「自分の人生にとって一番大切なこと」など抽象的な内容も。解答に時間がかかるものは、じっくりと時間をかけて自分なりに考えていきます。
 
自己分析ノートの魅力について江角さんに聞いてみると
「このノートの魅力は、ノートに書かれた質問に答えていくことで、過去を振り返ることができるところだと思います。幸せになるためには、自分がどう思ってるかと言うところが軸になると思います。人は、忘れていることもいっぱいあると思うのですが、忘れていたことも思い出すことで、「自分はちゃんと頑張ってたな」と認めてあげたり、過去を振り返ることで、実は何回も同じ失敗してるから、次はその選択をしない方がいいんじゃないかと気付けたり。過去を見直し、これからに活かせるところがいいなと思っています」

書くことを通して誰でも幸せになれる


小さい時から、日記を書くことで自分の気持ちと向き合い、救われてきたという江角さん。誰でも書くことを通して幸せになれるのかを質問しました。
「はい、そう思っています。書くことは、ライターのように仕事として原稿を書かなくても、日記などを書くのでもいいと思います。
自分がどう思っているのかを知ること。そのきっかけとして書くことが、幸せに近づく一歩のような気がしています」


江角さんはこう続けます。
「昔は、人の顔色を窺ってしまい、自分の意見を言うことができませんでした。日記を書いて初めて、自分の気持ちと向き合うことができました。自分の意見が言えないから、書かないでいると、自分がどう思ってるかも分からなくなってしまう。自分の感情を無視してることになってしまうんです。
書くことで、それまで蓋していた気持ちに気づいてあげることができていたので、それで自分の心を保ってきていたのかなと思います。
書くことは、生きることだと思っています。私のように書くことで自分を知り、心がスッキリしたり、救われた気持ちになれる人もいるんじゃないかなと思います」

言葉にして書くことで、自分の感情を知る。
まずは自分を知ることが、幸せを感じるための小さな一歩と言えそうです。

江角悠子さん HP 


取材・文/原井けいこ 
写真/
自己分析ノート画像引用元 じぶんジカン
https://store.jibunjikan.jp/items/13263989 
その他は、全て本人提供

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