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2023年9月の記事一覧
エッセイ 星々ワークショップのはなし
先週の土曜日(9月16日)にオンライン文芸コミュニティ「星々」さんの「星々ワークショップ2023」の最終回に参加してきました。
あまり積極的にここに書いてきませんでしたが、2023年3月から先週までの半年間、月に一回のワークショップに計6回参加して、半年間かけて一つの短編を書きあげるということをしていました。
今年のワークショップの課題は「土地を取材して短編小説を書く。」ワークショップの
エッセイ 藤田さんの立派なおなか(#私の仕事)
職場に立派なお腹をした中年男性がいる。仮に、藤田さんと呼ぶことにする。
ものすごく肉付きがいいわけではないけれど、まあ、痩せてはいない。いつもポケットにお菓子を忍ばせていて、「食べる?」と言っては分けてくれる。(もちろん藤田さんも一緒に食べる。)
デスクには「運動」という札が立ててある。同僚が作っておいたらしい。「運動しなくちゃダメですよ、って置かれちゃったんだ。あはは」笑いながら藤田さん
エッセイ 秋有リ中(#シロクマ文芸部)
秋が好きである。
朝夕、窓を開けるといい風が入ってくるし、散歩をすれば紅葉が見えるし、栗が美味しいし薩摩芋が美味しいし秋刀魚が美味しい。なんだか食べてばっかりになったが、とにかくいいことがたくさんある。秋が来ないと困る。
たまに店先に「春夏冬中」という札をかけている店があるけれど、あれは「商い中(秋ナイ中)」と読むはずで、要するに営業中という意味だ。落語のまくらに「飽きがこないから、『商い
エッセイ 世界を正確に見るための夢【映画「アステロイド・シティ」感想文・ネタバレあり】
ウェス・アンダーソン監督の映画「アステロイド・シティ」を観に行った。名古屋にある伏見ミリオン座というところで、いろんな映画に関するイベントもやっている。応援したい映画館なのだけれど、このところ随分行っていなかった。久しぶりに来て、それだけで嬉しい。
作品は1950年代のアメリカの架空の田舎町と、同時代の演劇界を舞台にしている。劇場ポスターをよく見ると集合写真に白黒の人物が混じっている。この作
エッセイ 放し飼い(ねこの悪だくみ2023年9月)
月頭、ということで今月の予定や目標などを書いています。
達成できたりできなかったりします。悪しからず。
1.今月の予定について
今月は少しお出かけが多めです。自分で言うのが憚られるのですが、私はいたって出不精の引きこもりです。先月は会社と歯医者くらいしか行っていません。
今週は会社と歯医者以外にも行く予定です。いわば放し飼いです。緊張しますね。緊張しすぎてしょっちゅう手帳で予定を確認す