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作家としてキャリア教育の講師を務めさせていただきました

「作家として話をしてほしい」

まだ、平安ウサギとして書籍も受賞歴もない私ですが、キャリア教育の現場に携わっている方よりお声かけいただき、小説家になりたい生徒さんにお話をしてきました。

事前に生徒さんの事情をお聞きして、もしかしたら当日来なかったり、会話ができない場合も想定し、いろいろと資料を用意して臨みました。

そしてキャリア教育、当日。
ちょっぴり緊張しつつ、会場で待つこと数十分。
引率の方に付き添われた生徒さんと、無事にお会いできて一安心。

簡単に自己紹介をした後、用意した資料を見ながら生徒さんの好きな小説のジャンルなどを聞いていきました。

小説のジャンル

想定していたよりも反応があり、読んだことのある本やジャンルを指差しながら教えてくれました。

生徒さんと同じ年頃のときに推理小説にハマっていたことや、おもしろいと感じた日本や外国の作家さんの作品を紹介したり、私が主に執筆しているジャンルについてお伝えしました。


生徒さんよりいただいた質問シートを見ると「小説の書き方を知りたい」と書いてありました。
そこで、プロットと呼ばれる、家を建てるときの設計図のようなものを用意してから書き進めることや、実際に使っている記入シートなどをお渡ししました。


次に、作家として心がけていることをお話しました。

・いろんなジャンルの本を読むこと(暇があれば辞典を読みます)
・ピン!ときたネタやフレーズはメモする習慣をつけること
・出かけたり人に会ったり、非日常や自分と違う考えにふれること
・知識だけでなく実際に体験し、経験値を増やすこと
・まずは書き、それを最後まで書き上げること

などなど、私が日常的に行っていることをお伝えしました。


それから、文学賞について。
有名な芥川賞と直木賞の特徴や違いについてもお伝えしました。

依頼を受けて書く文章はお金をいただけますが、無名の作家は書いても収入に結びつかないことも多いので……

モチベーションアップの意味でも、いろんな賞に応募するといいですね!と、学生向けの文学賞や、登竜門などweb上の応募サイトの資料もお渡ししました。


限られた時間の中でしたが、今の私にできる精一杯のことをお伝えし、キャリア教育は終了。

「何か書けたらメールで送ってくださいね!」
別れ際、生徒さんに声をかけると、か細い声で「ありがとうございました」と返事がありました。

「来ただけでもスゴイのに、お礼まで言えるなんて奇跡!」
生徒さんの普段の様子を知る担当者が驚いていました。

一般的な学習についていくのが難しくても、興味を持ったことは自ら調べ、学んでいくと思います。
どうぞ生徒さんが動き出すきっかけになりますように🙏


作家としてのキャリア教育。
私も貴重な経験をさせていただき、感謝しております。

作家の肩書きに見合う作品を生み出せるよう、これからも励みます🐇


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