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【旅行】茨城旅・後編~ひたちなか海浜鉄道~

 茨城旅2日目は、ひたちなか海浜鉄道の旅を計画しています。楽しみで朝早くに目が覚め、大浴場でゆっくりしてから朝ごはんを食べました。
 せっかく水戸に来たのだからと、水戸納豆や梅干しなどいつもは食べないメニューもお盆に載せました。品数はそこまで多くありませんでしたが、一つ一つが丁寧な味付けでおいしかったです。しっかり食べて、元気いっぱい出発しました。

●水戸納豆は外せない●

 ひたちなか海浜鉄道に乗るには、水戸駅から勝田駅に行く必要があります。調べるとお隣の駅だったので、すぐに到着しました。
 しかし!勝田駅に着いたものの、ひたちなか海浜鉄道の駅が見当たりません。改札を出てからキョロキョロしていると、他の観光客の方が駅員さんに「ひたちなか海浜鉄道の乗り場はどこなの?」と質問していました。私も知りたい!と耳をそばだてていると、「改札を入って、左に行ってください。階段を下りたら分かりますよ。」と話してしていたのでびっくり!
 なんと、ひたちなか海浜鉄道はJRのプラットフォームに隣接するようにして存在していたのです。慌てて改札を通り直し、切符を買いに走りました。

●駅名標がかわいい●

 ギリギリのところで間に合い、1日フリー切符を購入して電車に乗り込みました。2両のかわいらしい電車で、平日だからかお客さんは私も含めて2桁に到達するかどうか…というところです。

●駅によって色が違う!●

 電車が発車してからしばらくは気が付かなかったのですが、外の景色を観ようと後ろを振り返ったとき、どの窓にも物語が描かれていることに気付きました。

●窓にリレー投稿?日記?が描かれていた●

 調べ方が良くないのか、駅に説明があったのを見落としたのか、どうしてこの車両の窓にお話が掲載されていたのか分かりませんでした。一行一行の間に矢印が付いているのはなぜ?wordの文章なの?上に人の名前らしきものが書かれているけれど誰なの?
 たくさんの疑問を乗せて、電車はガタゴト進んでいきます。
 私が目指すのは終点の阿字ヶ浦駅。一緒に乗っていたお客さんたちが那珂湊駅までに全員降りてしまい、気付けば貸切り状態になりました。
 そして那珂湊駅に到着するなり、駅員さんがキビキビと車両切り離しの準備を始めます。もしかして…という予想が的中し、後ろの車両は勝田駅へ戻っていき、私の乗る車両は1両になって那珂湊駅を出発しました。

●まるで貸切り!●

 一人ぼっちで電車に揺られ、やっと終点に到着しました。阿字ヶ浦駅の標識を観ると、温泉や魚、釣り針、昆布のような絵が文字に盛り込まれています。見ただけでワクワクしてきました。

●フェンス越しの撮影になってしまった●
●干し芋の名産地●

 今日の目的は那珂湊おさかな市場ですが、もう一つ楽しみにしている場所がありました。それが、この阿字ヶ浦駅にある「酒列磯前神社」です。ここを参拝した方が口々に「北欧神話のよう」と表現していて、北欧神話やケルト神話が大好きなのでどうしても行ってみたかったのです。

 酒列磯前神社に行く途中に数年前に建てられた「ほしいも神社」があると聞き、寄り道をしました。堀出神社とほしいも神社が隣り合っており、両方お参りしました。

●堀出神社●

 ほしいも神社は金色の鳥居が連なっていました。お参りすると欲しいものが手に入るのだそうで、願いが叶うといいなとウキウキしながら後にしました。

●金色の鳥居●

 ここから酒列磯前神社は、徒歩で15分ほどかかります。道の途中で表示があったので、迷うことなく歩けました。
 途中にあった標識に「川子塚前方後円墳」と書かれていました。木が生い茂っていて分かりづらかったのですが、ここは古墳があるようです。

●川子塚前方後円墳●

 前方後円墳を眺めた後、再びてくてく歩いていくと、左手が開け突然海が現れました。写真では見えづらいのですが、左側に船も見えます。
 まさかこの後何度も海に出会えるとは知らず、とても興奮しながら写真を撮りました。

●こんな近くに海!●

 ようやく酒列磯前神社に到着です。正面から見ただけで木の圧力がものすごいことが分かります。

●酒列磯前神社●
●神秘的●

 足を踏み入れると、とても神秘的な光景が広がっていました。空気も澄んでいて、心が浄化されていくようです。

●縦向きで撮るとさらに圧巻●

 本殿へ行く途中に左側に鳥居があり、そこから海が見えました!本日2回目の海!!わーい!わーい!!
 再びテンションが上がります。

●漁港が見えます!●
●こちらが本殿●

 御朱印をいただくと、「大洗磯前神社と兄弟神社ですので、ぜひそちらも」とお話がありました。もちろん行く予定だったので、力強く頷いてその場を後にします。

●御朱印●

 ここから阿字ヶ浦駅へ行くのも磯崎駅に行くのも、あまり距離が変わらないようなので、先ほどは通過してしまった磯崎駅まで歩くことにしました。
 磯「前」神社と磯「崎」駅、同じ読みなのに字が異なるのが不思議です。

●さつまいも!●

 1時間に1~2本しかない電車に乗り遅れないよう、早歩きで頑張りました。駅に着いてから3分後に電車が来て、少しホッとします。
 そんな気持ちで電車に乗ってびっくり!先ほど貸切り状態だった電車とは内装が全然違ったのです。

●この車両は座席が前向き●

 この鉄道は色々な車両があることを知りました。そういえば、西武多摩湖線も赤や紺色など様々な色の電車が走っています。ちょっと違うでしょうか…?

●魚じゃない!!●

 那珂湊駅に到着です。お昼までは30分ほどあったので、幕末に稼働していたという反射炉(復元)を見学することにしました。道の途中で干し芋専門店「大丸屋」を発見。帰りに絶対買って帰ろうと心に誓います。

●階段の先が反射炉●

 反射炉の前は公園のようになっていました。
 お昼の時間が近付いてきたのでおさかな市場へ向かいます。

●干されている●

 魚市場は初めて観るので、感動がいっぱいでした。お店の前で、生牡蠣が1つ100円で売っていました。その場でお醤油を垂らしてちゅるん!と吸います。ん~おいしい!!
 車で来ている人たちは市場でたくさん買い物をしていました。どのお魚もピカピカ光っていて、新鮮で、大きくて、とてもおいしそうでした。私にも車があれば…!!ここは我慢です。
 「漁港=近海で獲れた魚が集まる場所」だと思い込んでいましたが、市場には様々な地域で獲れた魚が売られていました。そうか、海運だ!はたと気付きます。船に乗って様々な地域から魚がやってくる-- 日本各地とのつながりを実感し、これもまた感動でした。
 何時間でも魚を見ていられそうですが、そうも言っていられないのでお店に入ります。旅行前から食べたいと思っていた「まかない丼」。そのメニューが提供されている「海門」です。

●念願のまかない丼●

 10種類のお刺身が乗せられた、贅沢な丼がやってきました。

●もちろんおいしい!!●

 白身の魚がさっぱりしていておいしいな~と思っていたら、常連さんのような方が「よぅ!」と来店しました。地域の方なのかしら?と思っていたら、店員さんの「今日はどう?釣れる?」という言葉で釣りに来ている方なのだと分かりました。確かに、市場の左奥ではたくさんの人が釣りをしていました。こういう暮らしもいいな、なんて憧れを募らせます。

 昼食後は、那珂湊駅に戻って次の目的地「大洗磯前神社」へ行くバスを待ちます。そちらに向かって歩き出そう…として、海の向こう岸に大洗アクアワールドが見えることに気付きました。建物の前には砂浜もあります。確か、乗る予定のバスは大洗アクアワールドにも止まります。…歩けるのでは?アクアワールドからバスに乗っても良いのでは?
 好奇心が勝ち、アクアワールドまでの経路を調べてみました。右手に見える大きな海門橋を渡ること、だいたい30分ほどでたどり着けることが分かりました。もちろん歩きます!

●左奥がアクアワールド●
●海門橋●

 アクアワールド前の砂浜に到着です。こんなに間近に海があるなんて!
 しばらく海の音を楽しみました。

●黄色い建物がおさかな市場●
●こちらも釣り人多数●

 海の音を楽しんだところで大洗アクアワールド前に向かい、バスに乗って本日最後の目的地「大洗磯前神社」へ向かいました。

●大洗磯前神社●

 またまたすごい階段です。
 目の前は海ですから、安全な高い地に建てたのですね。

●うさぎ●
●波の上に鳥居●
●左手奥にはたくさんの鳥居があった●

 御朱印に押された波と鳥居のスタンプ、これは大洗磯前神社の前にある「神磯の鳥居」です。今日は雲がたくさんあったので神々しさ40%くらいですが、日が出ているときや夜明けの時間はとてもきれいなのだそうです。

●神磯の鳥居●
●遠くからパチリ●

 この神磯の鳥居が見たくて、はるばる那珂湊からバスに乗ってきたのです。今日は何度も目にしている海ですが、アクアワールド前の表情(様子?)とは違って、荒々しさがありました。

 たっぷり楽しんだ後、バスで那珂湊へ戻り、那珂湊→勝田→水戸→自宅へ帰りました。もちろん、ほしいも専門店で干し芋を購入し、水戸駅で納豆や芋スイーツ、梅菓子等をたくさん買って。
 行きの電車はアクシデントがあって特急に乗ったので、帰り道は普通電車でのんびり帰りました。

 魔法のランプがなくても3つの夢を叶えることができ、自分の力で自分の夢を叶えるのもいいもんだな、なんて電車の中で良い気分でいっぱいでした。
 次はどこに行こうかな、なにをしようかな…楽しみでなりません。


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