3月の読書は心で読んだ7冊~Don't think.Read!~
3月、まだ1週間以上を残すが購読した7冊をここに記録する。
①アイヌ文化で読み解くゴールデンカムイ(中川裕)
コミックス累計2300万部を超える超ヒット作品「ゴールデンカムイ」がアイヌ文化への関心を高めた功績は大きい。
その監修者が漫画を引用しつつアイヌ文化のエッセンスを解説した入門書。
カムイとは直訳すると「神」だが、それは私が認識している絶対的な信仰対象の神様とは異なる存在である。
カムイとは、身の回りの役立つもの、人間の力の及ばないものすべてであり、人間と対等の関係にある。だから、カムイを決して無駄には扱わない。
人間とカムイの共存は、現代人にこそ必要で重要な考え方である。
そして、アイヌ人・アイヌ文化のことをほとんど知らない自分を知る。
②日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで(磯田道史)
子どもの頃からの歴史オタク(自称)、TVでもお馴染みの歴史学者が日本史の裏話を綴る。
タイトルはやや過剰も、教科書などでは扱わない歴史史料から分かる物事がこんなにも多様なのかと知れて興味深い。
忍者の失敗や食レポや旅行記や下世話な記録などなど案外何でも残っている。何よりも筆者が古文書を探求し、史料を守る姿勢やその意義を語る様子が熱い。大好きなことが仕事に直結している姿もまぶしい。
③④白銀の墟 玄の月(小野不由美)第1巻・第2巻ー2冊
お馴染み、十二国記シリーズの最終章。
戴国の王、驍宗が登極半年にして消息を絶つ。
果たして、王は生きているのか?生きているのなら、どこにいるのか?なぜ姿を現さないのか?泰麒の成長ストーリーとともに、壮大な物語はいよいよ終焉が近づく。全4巻、あと2冊。それにしても、面白いけど、長い💦
⑤書く瞑想(古川武士)
Facebookにも読書投稿をしているが、そこで繋がっている方からの推薦図書を購読。
「書く」ことで頭と心を整え自分らしい人生をシンプルに送るメソッドが体系的に語られる。その極意は、Don't think.Feel!(byブルース・リー)
日々の「経験代謝」を「心」で「書く」ことで、自己対話(内省)を繰り返し習慣化する。そして、自分でも気づかない深層の「感情」を救い上げ、悩みを解決する。自問自答で自らの気づきを促すということと理解した。
つまり「劇団ひとり」ならぬ「キャリコンひとり」
⑥お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいまいしたが税金で損しない方法(大河内薫/若林杏樹)
お金のことは少々苦手意識があり、3年ほど前に購入したものの、やはり苦手意識が作動して寝かせていたが、ここに来てようやく完読。
将来、いつかは独立して個人で仕事をしたいという思いが湧き上がっていたところ、ふとこの本を思い出した次第である。目的があるからこそ、読めたのかな、と実感した。
私立大学職員として超ホワイトな職場で5年間働いていた筆者が漫画家の夢を目指して独立。が、勢いでフリーランスになったものの税金でつまづいていたところに、芸術学部出身という異色の経歴を持つ税理士との出会いにより、光が見えてくる。
教訓は、お金を貯めることは「目的」ではない、とういうこと。
自分のやりたいことを実現するための手段、正しく知ることで夢に近づくのだ。
⑦定年前後のお金の教科書(頼藤太希/高山一恵)
⑥同様、将来の独立や退職を意識して購読。
この本を選んだきっかけは、このご夫婦がパーソナリティを担当するVoicyの放送を聞いており、そこで紹介されていて興味を持ったからである。
払うお金は自動的に取られていくが、もらえるお金の多くは申告しないと手に入れることはできない。正しい知識があれば老後の準備はバンタン。
そして、ここでも⑥と同じ教訓を得る。
あくまでお金は目的ではなく手段、どう生きるかで価値は決まる。お金に不自由しなくても「やりたいことがない」のは寂しい人生なのだ。
月初は興味本位でアイヌ文化・ファンタジー小説・日本史といった分野でしたが、後半は自己探求やお金にまつわる実用書に移行していきました。今のまま仕事を続けていていいのだろうか、という自分の心の動きがわかって我ながら面白い。
さて、来月はどんな読書になるかな。
私の3月読書投稿を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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