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訪問看護のやりがい ~季節を色濃く感じられる~

訪問看護ステーションはーとふる多摩センターの代表シバタです。

看護師とともに働いていて感じる「訪問看護という仕事のやりがい」についての二つ目…今回は季節を色濃く感じることが出来る、ということについてお伝えしてまいります。

私たちが活動する「多摩」というエリアでは、訪問看護の主な移動手段は自動車です。地域によって自転車や原付バイクが活躍する場合もありますが、は~とふる多摩センターは東京郊外にあるため自動車を活用します。

訪問には自動車でおうかがいします。

自動車の運転が緊張するという方もいらっしゃるかもしれませんが、慣れてしまえば訪問先への移動時間はドライブタイムです。看護師の話を聞いていると、運転が仕事の切り替えの切っ掛けになっているというか、いい意味での気分転換が出来ているようです。お気に入りの曲をかけているという人もいれば、『私、運転しながら歌ってます!』と…これを聞かされた時には、私もビックリしましたが、楽しんでもらっているのであれば、それもまあアリかと(笑)

そして、なにより心豊かな気分にさせてくれるのは、季節により装いを変える街路樹やさえずる鳥たちの様子が車窓から目に飛び込んでくることです。患者のお身体に支障しないよう年間を通じて均一のコンディションが保たれている病室とはだいぶ雰囲気が違うのではないでしょうか。くらしの場が仕事の舞台である訪問看護師は、この『季節感』というものを大切に考えることで仕事に奥行きが生じると考えています。

多摩市内の公園に立つケヤキの木

訪問看護が対応させていただく在宅療養者のなかには、外出はおろか窓際まで自力で歩むこともままならない方々もいらっしゃり、そのような方々にとっては、四季を気軽に感じることすらもはや困難なものとなっています。

日本人は古来より季節の移ろいを大切にしており、多くのご利用者様が生活自体を四季に沿わせて生活をしてこられました。時期に応じてひな人形やお月見のご準備など、くらしの節目として大切にお飾りになっている方もまだ少なからずいらっしゃいます。それこそ猛暑や大雪すらも風流として受容しながらお過ごしになられてきた方々です。

事業所近くの川沿いに咲く曼殊沙華

窓を開けて心地よい春風を送り込んで差し上げるだけでも、または戸外の気持ちよさ、風の肌触り、草花の匂い…その様子を口頭でお伝えしようとする試みだけでも、不自由を余儀なくされながら生活される方々には嬉しい季節の贈り物になります。

支援する側にとっても、される側にとっても、季節を楽しむ心はケアを豊かなものにしてくれます。そしてこの感動は訪問看護ならではのものなのではないかと思うのです。


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