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ストレスと食欲の関係〜ストレス太りタイプ・ストレス痩せタイプ〜

とっても多い「ストレスが原因で痩せられません」という方。
健康になりたい気持ちとは裏腹な行動をしてしまうのは、決して意思が弱いからではないのです。
自分がどんな理由で太りやすいのか自分の体のことを理解したうえで、自分に合うダイエットに取り組むことをおすすめします。

毎日頑張っている皆様、ストレス太りさんへの傾向と対策マニュアルです。

○ストレスがなくなるまで痩せられないの?

美味しいものってしあわせ⭐︎それを我慢するってなったらさらにストレスですよね。
私のダイエットのお客様の中には「ストレスで痩せるタイプの人が羨ましい」と、までおっしゃる方もいらっしゃいました。

でもね、ストレスで痩せるタイプはストレスがなくなると太りやすくなる場合もあるので(幸せ太りタイプ)、さほど大差はありません。
それに日々のストレスはつきもの。仕事、学校、育児、介護など、多くの場合はそう簡単には環境を変えられないのが現実です。

無いものに目を向けるより、今の自分の幸せに目を向けて、このストレスに左右されない体を手に入れることが一番の解決法です。

○ストレスで痩せるタイプとは?

ストレスがかかると、代謝が活発になる’交感神経’が優位になって、消化吸収を促進する’副交換神経’が弱まります。
このサイクルに入ると、食欲を感じにくくなったり、いつも通り食べていても消費量が多くなって痩せる方がいます。この体質になろうと思ってなれるわけではありません。

○なぜストレス太りしてしまうのか

反対にストレスがかかると食に走りやすい方。
それには色々な要因があるので闇雲にダイエットをするより、まずは自分の体に起きていることを理解することも大切です。

①自律神経の乱れで代謝が下がる

ストレスがかかると気が滞って、代謝が低下します。消費カロリーが落ちる他にも、むくみやすくもなります。

②ストレスがたまるとつい食べてしまう’ストレス食い’

ストレスがかかると、「交感神経系」が優位になるので緊張・興奮状態になります。
このとき食べて満腹感を得ると「副交感神経」という神経が優位に働きます。これはリラックス状態になるということです。
この感覚を覚えてしまうと、ストレスを感じるたびに、食べて安心感を得ようとしてしまいます。甘いものが食べたい時は自分を甘やかしたいサインとも言われてます。

③強いストレスがかかるとそれと同じくらい強いエネルギーが必要になる

ストレスが強ければ強いほど、それと同じくらい甘みの強いもの、味の濃いもの、ジャンクフードといった高カロリー(強いエネルギー量)の食品を欲します。
中でもすぐにエネルギーに変換できる炭水化物が食べたくなります。

④自分を守るために脂肪を蓄えている

女性は外部からお腹の子や自身の体を守るために男性よりも皮下脂肪を蓄えやすくなっていますが、同じように環境のストレス因子から自分を守るために脂肪を蓄える方がいます。たとえば職場での人間関係・コミュニケーションから自分を守る、いわゆる防衛本能で、自己肯定感が低く、自分の殻にこもりたい方に多く見られます。

脂っこいものを好んで食べて安心するタイプです。自分を卑下せず受け入れてオープンマインドになった時、するっと体重が減ることがあります。

○どうしたら良い?ストレス太り対策

①ストレスに強くなる栄養をとる

・ビタミンC:ストレスがかかると大量のビタミンが消耗されます。ブロッコリー、小松菜、ピーマン、キウイなどで常に摂って耐性を整える。
・たんぱく質:ホルモンの生成を促す。(セロトニン、ドーパミンなど幸せホルモンの神経伝達物質を作るための材料になる)お肉、お魚、卵、大豆製品
・ビタミンB群:精神を安定させる効果。豚肉、レバー、納豆、あさり、牛乳、玄米など
・カルシウム:ストレス穏和、神経の興奮を抑える。牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品、小松菜、大豆製品、お魚類
・ビタミンE:自律神経の調節。ナッツ類、かつおやあじ・サバなどの青魚、大豆製品、緑黄色野菜

②ほっとリラックスできる飲み物を飲む

食べる前に1杯の飲みもので、無駄食いを防ぐ

・ココア
:苦味成分テオブロミンが、脳をリラックスさせる効果がある
・ルイボス:自律神経整える
・ラベンダーティー:香りが鬱・不安症にも有効的。精神を落ち着かせる
・カモミール:甘酸っぱいりんごのような香りなので初心者にもおすすめ。心を落ち着かせる、安眠効果
・ジャスミン:緊張感・イライラを和らげてくれる
・ローズヒップ:ストレスで消耗するビタミンCが豊富。便秘解消効果も。
・ホットミルク:カルシウムの効果で気分を落ち着かせてくれる

③GI値の低いものを食べて食欲を安定させる

GI値の低いものはインスリンの分泌を抑えるので血糖値の浮き沈みが小さくなって、食欲も安定しやすくなります。
衝動的に食べる前に、代替えになる低GIのものを見つけて用意しておくと良いです。
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・お菓子→果物、ヨーグルト
・スナック菓子→ナッツ
・アイス→フローズンヨーグルト、レモンやマスカットなどのフレーバー炭酸水
・パン類→おにぎり
・ジュース→豆乳、アーモンドミルク、無糖のカフェオレ、お茶
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*甘いもの・お菓子を食べると血糖値が急上昇。気分は一時的によくなりますが、すぐに急降下するので、一気に気分もダウンします。
下がるとまた甘いものを食べたくなる、我慢できないの繰り返しで糖質依存へとつながります。

④ストレスに良い食事ナンバーワンは「バランスの良い食事」

ストレスで食べてしまう方は、まずは3食、食事できちんと栄養を摂るところから。ご飯に旬のお野菜のお味噌汁、お魚でも十分。とにかくある程度きちんとした栄養を体に補給をさせておくことが大切です。

必要な栄養が体に無い状態ではストレスにも対抗できにくくなります。
それどころか、糖質や脂質に偏った食事で体脂肪だけ増えるばかり。
「栄養失調肥満」状態の方も今、増えてます。

昔から「1日30品目」や「まごわやさしい」などの言葉があるように、いろんな栄養素を満遍なく体に毛細血管に行き渡らせておくと、ストレスにも、風邪にも花粉にもウイルスにも強い体になります。

○’ストレス食い’を責めると余計にダイエットが進まない

体が欲しているのは、食べることではなく、その先にある「リラックス」です。
なので別のリラックス法を見つけることでストレス食いから解放する方法もあります。
散歩、運動、好きな音楽を聴く、映画観賞、本、入浴など。
自分にとっての些細な至福タイムをストレスのあとのルーティンとして習慣にするとより対処しやすくなります。

今週も1週間、お疲れ様でした。あなたの近い未来が今よりもっと輝きますように。⭐︎⭐︎⭐︎


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