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メンヘラと生命のエネルギーについて

おひさしぶりです。25歳ひきこもりの限界無職から社会復帰を果たした佐藤です。

母の統合失調症や妹の精神疾患、自分の抑うつ症状を経験して思うところがあり、試しに書き綴ってみることにしました。

それにしても物騒なタイトルですよね。驚かせてしまってすみません。

以下は、完全に私見偏見100%の眉唾モノとして読み流してもらえたら嬉しいです。


最近どうにも、ひとには自分でコントロールしえない生命のエネルギー的なものが存在するように思えてなりません。

おそらくその実態は、脳内のノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンといった神経伝達物質のバランスなどによって説明がつくのでしょう。

でも難しくて私にはよくわからないので、生きるために必要な動的な力のことを便宜的に「生命のエネルギー」と呼ぶことにします。

そしてこの出力の値は上がったりさがったりと波があり、とくに精神疾患を抱えるひとはその出力の差分が激しいのではないかと感じています。

たとえば統合失調症の母の場合。
エネルギーが強まっているときには身長140cm台の小柄な身体で、屈強な成人男性7人でやっと抑えられるくらいの大暴れができたり、芸術家並みの想像力で連日一睡もせずに妄想を繰り広げていたりしました。

一方、そうした時期を過ぎると、今度は逆にだれがどう説得しても数ヵ月に渡ってベッドから一歩も動けなかったり、食事をとることすらままならなかったりするほどエネルギーが落ちていました。

極端な例になってしまいましたが、身近なひとたちが病気と直面しているのを目の当たりにしたり、自分自身もガチめにメンタルを病んでみたりして思ったのは、このエネルギーの出力は意思の力では到底コントロールできるものではないということです。

もちろん、自分のことをメタ的に認知して、良い方に環境をつくっていく創意工夫は可能だと思うのですが、それにもまたエネルギーが必要だし、それをこなせることこそ精神的に健康な証しなのではないでしょうか。



「鬱は甘え」という言説も世の中にはあります。

普段からストイックに自分をより良い状態に方向づける努力は紛れもなく善いことで、健全さを指向する上でも欠かせないものです。

ただ、その創意工夫の効力が及ぶ範囲は非常に限られていて、生命のエネルギーが落ちていくほど内部からも外部からも干渉し得ない、どうにもならない状態に陥ってしまうこともあることを忘れたくないなとも思いました。

ひとは自分が既に直面してくぐり抜けた課題を今この瞬間抱えているひとに対して最も冷酷に批判するってどこかで読んだ気がするけど、ほんとにそのとおりです。

同じ種類の苦しみを経験したことがあるからこそ、早くそこから回復してほしいと強く思う。

でもたとえ論理的で合理的な解決策を頭ではわかっていたとしても回復に向かって行動していくのが難しい時期は誰にでもあるし、それは甘えでもなんでもない。

解決策を考えることにも、なにかを選択して変化することにもエネルギーが必要だし、悲しいことが起きたらその深刻さに応じた苦しみを苦しみ切らないと消化不良になってあとに引きずることもある。

はたから見ると、つらいならいち早くその状態から抜け出す方法を考案して次々と実践して楽になったほうがいいと感じても、実際はそんな単純なものでもないと思い知った1年でした。

カッターナイフで手首を切るのは一瞬だけど、その傷口が閉じて癒えるまでには長い年月がかかるように、精神的な落ち込みも回復には時間がかかります。

とはいうものの、いつまでも延々と苦しみ続けるのは逆に難しいとも思います。苦しみたくて苦しんでいるひとはいないし、生命のエネルギーが落ちている状態は非常につらい。

つらいと感じるからこそ、一定のラインまで落ち込んだ時点で、回復したいと思うようになる仕組みになっているともいえるのかもしれない。

エネルギーの出力が安定するまでかかる時間はひとそれぞれだろうけど、いつかは必ず自然と回復したくなるだろうと信じて、落ち込んでしまったときはただひたすら、なすがままに休息するのが得策。

自浄作用が効かなそうだと思ったら医療の力をかりればいい。

反対に、自分が支える側にまわったときには、どれほど時間がかかってもそのひとには必ず回復する力があると信じて待つこと、あなたには幸せになってほしいと願いつづけることが安心感につながって、結果的に回復への一番の近道になるのかなと思いました。

以上、言語化を怠りがちで忘れっぽい佐藤が自戒の念と愛を込めて送る全メンヘラ同志達へのラブレターでした\(^o^)/

だいぶ衝動的に書いたので、1ミリもまとまりがない雑な文章で申し訳ないです…でも書かないと絶対忘れて同じことを繰り返すと思って書いちゃいました。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!


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