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ニンジャスレイヤーなどについて適当に

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ニンジャスレイヤーなどについて適当に
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#DHTLS

ニンジャスレイヤー連載10年分、年ごとの自分の好きなシーン

ニンジャスレイヤー連載10年分、年ごとの自分の好きなシーン

ニンジャスレイヤー10周年、おめでとうございます。

10年間の蓄積を振り返り、私の好きなシーン・好きなセリフを1年につき1つずつ選んでみました。今回は単発でも面白さを感じられる表現をコレクションしてみたので、文脈込みで好きなシーンはまたほかにありますが、今回はこのようなものを選んでいます。

2010 メリークリスマス・ネオサイタマ
世界全土を電子ネットワークが覆いつくし、サイバネティック技術が

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【トラディッション・イズ・モア・アンコンヴェンショナル・ザン・コンテンポラリ】

ニンジャスレイヤーの読者質問コーナーで好きなスシの話が出たので、それをヒントに二次創作してみました。

「ムハハハハ!今日のノウカイはスシだ。」ザシキには2人のスシ・シェフが居並ぶ。「一人は知っての通りアキジ=サンだ。今日はもう一人、最近評判のチギモト=サンを呼んだ。スシ勝負という趣向だ。」ネヴァーモアが説明する。

「ルールはない。好きなものを頼め。勝負は最後に決める。」チバがそう説明すると、ガ

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ニンジャスレイヤーを読み始めるなら今

ニンジャスレイヤーを読み始めるなら今

「アイエエエの小説」「ドーモ、○○=サン、ニンジャスレイヤーです」でおなじみのニンジャスレイヤーは、現在最新シリーズのエイジ・オブ・マッポーカリプス(AoM)のシーズン3の連載がクライマックスに入る所です。この最新シーズンは、「ニンジャスレイヤーに興味があるけど長いので躊躇している」という方が読み始めるのにいいのではないかと思っています。

おすすめ理由1:予備知識が少なくて済む現在進行中のAoM

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ネザーキョウの6人のシテンノ

ネザーキョウの6人のシテンノ

ネザーキョウの6名(以上)のシテンノネザーキョウには6名以上のシテンノがいる(シテンノは4人でなければならない……そのような惰弱な言葉遊びにアケチは興味がない)。とはいえインヴェインのようにごく最近加入したと思われるメンバーもいるので、シテンノは当初4名構想で後に2名追加されたのではないかと考えられる。このことを、ネザーキョウへの加入時期から考えてみよう。

【譜代】ザンマ・ニンジャ(確定)、クセ

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ニンジャスレイヤーシリーズの無名戦闘員

ニンジャスレイヤーシリーズの無名戦闘員

ニンジャスレイヤーでは、名前が付く強さのニンジャのほかに、一山いくらで扱われる戦闘員が何パターンかある。ごく短期間作られる戦闘員(例:イグゾーションのバリキ爆弾、ディアボリカのアクマ奴隷)を除いて組織単位で運用されるものについて、いくつか見て行こう。

クローンヤクザニンジャスレイヤーを代表するザコ戦闘員。着想元はもちろんスターウォーズのクローントルーパーだろう。作中ではカジュアルに束で死ぬのでわ

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サイバーパンク小道具探訪①ソバ

サイバーパンク小道具探訪①ソバ

はじめにここ10年ほど、現実世界でドローンやAIが急激に発達し、それに影響を受けてサイバーパンクというジャンルが再燃する雰囲気を見せている。2019年現在サイバーパンク2077というビデオゲームが開発中であるものの高い完成度で注目を集めている。そこで、自分も少々サイバーパンクの過去作品を遡っているが、その中でちょっと面白いと思ったものをメモしている。

サイバーパンクというジャンルは、1980年代

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「スズメバチの黄色」のスピード感の要素を分解する (2/2)

「スズメバチの黄色」のスピード感の要素を分解する (2/2)

WARNING!!
これは「スズメバチの黄色」のネタバレを含んでいます。読後の感想として読んでください。

筆者が後半をだらだら書かずにいるうちに原作者ロングインタビューで「答え」がある程度書かれているため、被らない部分を中心に書いていきます。

前半では、読者が引っかかる要素を排除してスムーズに読み進められる工夫について読み解いてきた。しかし、それだけでスピード感が出せるわけではない。ブレーキ

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「スズメバチの黄色」のスピード感の要素を分解する (1/2)

「スズメバチの黄色」のスピード感の要素を分解する (1/2)

WARNING!!
これは「スズメバチの黄色」のネタバレを含んでいます。読後の感想として読んでください。

「スズメバチの黄色」は「読む映画」と形容されるほどスピード感に優れている。本コラムでは、このスピード感を生んでいる要因について考えていく。

役割がかぶる人物を登場させない【流暢さ1】小説メディアは画面の情報量が少ないために個人の区別を字面でつけにくいことがスピード感を損なう要因になってい

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