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ニンジャスレイヤーを読み始めるなら今

「アイエエエの小説」「ドーモ、○○=サン、ニンジャスレイヤーです」でおなじみのニンジャスレイヤーは、現在最新シリーズのエイジ・オブ・マッポーカリプス(AoM)のシーズン3の連載がクライマックスに入る所です。この最新シーズンは、「ニンジャスレイヤーに興味があるけど長いので躊躇している」という方が読み始めるのにいいのではないかと思っています。

おすすめ理由1:予備知識が少なくて済む

現在進行中のAoMシーズン3は、それまでの話に一区切りついた直後で、新しい舞台で新しいキャラクターとともに始まるので、前提知識はほとんど必要ありません。主人公3人組を頭に入れればすぐ読み始められます。

マスラダ・カイ:当代のニンジャスレイヤー。猫のような性格。
コトブキ:自我を持ったオイランドロイド。現代的なヒロイン。
タキ:だらしなく見栄っ張りだが根が善人のハッカー。リモート出演。

これに加えて、マスラダはシルバーキーという仙人を助けて以降彼にコトダマ空間(精神世界)で助けてもらえること、マスラダを逆恨みするヘラルドというニンジャが追っていることと、フジキド編終盤で全世界の往来が可能になりヨロシサンなど世界各国の大企業がグローバル化して政府より大きな権力を持っていることを覚えておけば十分でしょう。そしてシーズン3冒頭ではナラク・ニンジャが休眠中で、ニンジャスレイヤーは復活のためカナダを放浪する……というのが概ねのあらすじです。

フジキド編を読んだことのある読者なら概ねこの程度の予備知識で足りるでしょう。実際、通しで読んでいた人もシーズン3についてはこの程度の予備知識で読み始めています。

それでも「通しで読まないと楽しめないのでは?」と不安になる方がいるかもしれませんが、実際読んでみると問題を感じません。戦国時代が舞台の大河ドラマ「麒麟がくる」は足利15代将軍を全員覚えないと楽しめないでしょうか?全然楽しめますし、ニンジャスレイヤーでも同じことが言えます。

「ニンジャスレイヤーはアイエエエの小説」という認知度の方でも、さらに次の点を抑えればシーズン3から読み始めることができるでしょう。
ニンジャは超人で、カラテとジツ(超能力)で戦う。
◆この世界は電脳化が著しく進んでいる。
◆インターネットとコトダマ空間(霊界、精神世界)がつながっている。
◆NJRecallsというアプリ(iOSAndroid)が便利。

おすすめ理由2:ワールドワイドなトンチキ世界

AoMシーズン3は、ネオサイタマ(日本)を出て世界を回るツアーの最中なのですが、にも関わらずニンジャスレイヤーの中でも特にトンチキ度、「勘違い日本」の度合いが強いシリーズになっています。

全部で9エピソードありますが、突っ込みどころがなかったエピソードがないというくらい全面的にトンチキ要素があり、「マルノウチスゴイタカイビル」という言葉で全く笑わなくなっている熱心なファンでもゲラゲラ笑うポイントに事欠かなかったほどです。「アイエエエの小説」への期待を決して裏切らないでしょう。

おすすめ理由3:シリアスな熱いバトルも加速

ニンジャスレイヤーはトンチキの皮を被った熱い展開でファンを獲得していますが、AoMシーズン3も例外ではありません。

シーズン3の全9エピソードのうち、後半にいくにつれどんどんシリアス濃度が高まってきます。ここまでの8話で笑っているうちに積み重ねられた人間関係をもとに最終回で非常に熱いバトルが繰り広げられようとしているところです。

なお、シリアス濃度が高まるにつれ同時にトンチキ濃度も上がっていきます。シリアスとトンチキの混在で喜怒哀楽の感情をどれも振り切るまでもっていくのは忍殺独特の作風ですが、現在のシーズン3はその傾向がとても強く、ニンジャスレイヤーの醍醐味を味わうことができるでしょう。

おすすめ理由4:今ならクライマックス実況に間に合う

AoMシーズン3は現在(2020/7/6時点)最終話の15%ほどまで進んできています。今から読み始めると1日1話ずつ読んでも最終話後編から、1日1区切りずつ読んでも最終回最終セクションでちょうど連載に追いつくでしょう。

twitterで公式アカウント(@njslyr)をフォローして皆と一緒に応援上映するというスタイルは、小説としては異質の体験で、ニンジャスレイヤーの魅力の一つです。一番おいしい部分で応援上映に参加するなら、今が読み始めるのにベストのタイミングだと思っています。




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