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サイバーパンク小道具探訪①ソバ
はじめに
ここ10年ほど、現実世界でドローンやAIが急激に発達し、それに影響を受けてサイバーパンクというジャンルが再燃する雰囲気を見せている。2019年現在サイバーパンク2077というビデオゲームが開発中であるものの高い完成度で注目を集めている。そこで、自分も少々サイバーパンクの過去作品を遡っているが、その中でちょっと面白いと思ったものをメモしている。
サイバーパンクというジャンルは、1980年代以降のコンピュータの発達とグローバル化を極端に誇張した近未来社会として描かれ、おおむね以下のような要素が入っている。
・摩天楼、ネオン、スラム(歌舞伎町や九龍城砦がモチーフ)
・コンピュータの全面的浸透(ハッキング、サイバー空間)
・機械による人体改造(サイバネティクス、アンドロイド)
・国家を超える国際大企業(メガコーポ、レジスタンス)
・無国籍的文化ミクスチャー(特に日本、東アジア要素)
・キアヌ・リーヴス、北野武
このあたりはジャンルの基盤をなす要素であり、今更語る必要もないのでかっ飛ばさせていただく。このシリーズでは、それ以外に有名作のオマージュの連鎖で継承されている小道具について語っていきたい。
(ズルーッ!ズルズルーッ!)
今回取り上げる小道具はソバ、汁気の多い麺類についてである。
サイバーパンクというジャンルができたころはバブル景気の真っただ中、日本企業の国際的存在感が最高潮に達していた時期だった。当時のSF作品には多数の日本テック企業が登場しており、例えば「エイリアン」シリーズのウェイランド・ユタニ社、「ロボコップ3」のカネミツ・コーポレーションが有名だろう。この日本要素をさりげなく出すための小道具がソバであった。時代が移り中国の存在感が大きくなっている現代にあっても、中華ソバという共通のイメージが存在するため、問題なくこの小道具は引き継がれている。
ブレードランナー
サイバーパンクで頻出するソバすすりシーンのイメージソースは「ブレードランナー」の「2つで十分ですよ」のシーケンスだろう。
ニンジャスレイヤー
「ニンジャスレイヤー」でもこのオマージュが登場する。ソバを食っている側が食事を妨害されるという構図も同じくである。
— njslyr_ukiyoe (@njslyr_ukiyoe) June 10, 2014
— njslyr_ukiyoe (@njslyr_ukiyoe) June 10, 2014
サイバーパンク2077
「サイバーパンク2077」でもやはりこのオマージュが登場する。ここではサブキャラのジャッキーが食事を邪魔されるシーンでソバを啜っている。
ちなみに「サイバーパンク2077」は公式コスプレでもやはりソバを啜っており、ソバがサイバーパンクと深く結びついていることがわかる。
It's time for a GIVEWAY!
— Irina Meier (@Irine_Meier) August 10, 2019
In a Cyberpunk world in which you can implant a cybernetic body part with a special ability, which one would you chose?
Retweet this tweet and write your answer and I'll choose 3 of the most original ones who will get signed prints ;)#Cyberpunk2077 pic.twitter.com/2lCpamY4E0
次回以降
メモ代わりに次回以降に取り上げそうなものをリストする。
▶薬物アシスト
▶ハッキングで壊れる自販機
▶ロック・パンク要素
▶カルト(サイバーカルト、肉体改造カルト)
▶テクノギャングvsヤクザ
▶ネットワークの深淵のAI神、チューター存在
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