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自分のパスは正確か

息子はサッカーに夢中である。

ワールドカップの影響なのか
友達がやり始めた影響なのかは
わからないが、
半年前ぐらいから息子が急にサッカーに
興味を持ち始めた。

最初サッカークラブに通いたいと
言っていたのだが、
既にしている習い事と完全に日程が重なってしまう。

しかも、共働き世帯の我が家では
休日は何かと忙しいので
休日に試合付き添いや送迎が必要となると
正直きびしい。

そんな理由もあって、
週に1~2回近くのサッカースクールに
通わせつつも、
休日に時間を取って
息子にサッカーを教えている。

そんなわけで昨日も息子とパス練習をしていた。

その練習の中で息子を見ていると、
息子にパスを出してリターンを待っていると
ボールをトラップした後
ワンテンポ置いてから私にパスを出していることに
ふと気が付いた。

これは練習なので別に構わないが、
実際の試合でこんなことをしていては
相手に取られてしまう。

そこで、パスを受け取ったら
体制を整えて可能な限り早くパスを出すように
息子に教えた。

受け取ってから早くパスを出す練習は
実践でも必ず活きてくるからである。

息子はそこから早くパスを返すことを
意識し始めたのだが、
どうもパスの精度が悪くなってしまうのだ。

早く返そうとするあまり、
相手をしっかり見ずにボールを蹴るせいであろう。

そこで、早く返すことを意識しつつ
ちゃんと相手を見るようにアドバイスすると
徐々にパスの精度もよくなってきた。

そんな練習をしながら
ふと私はあることを考えていた。

それは私の仕事のスタイルについてである。

私は商品開発の仕事をしているが、
常に10件以上の案件を同時並行で動かしている。

当然その分関わる人も多くなるし、
するべきタスクも非常に多岐にわたってくる。

そんな状況で仕事をずっとしていると
あることを意識するようになる。

それは、自分のところに来たパスは
可能な限り早く次に出すことである。

いつまでも私がボールを持ちっぱなしでは
そのプロジェクト自体が遅れることになってしまう。

しかも、ボールを持った状態で
次のタスクが来てしまうと、
たちまち何の対処もできないまま他のプロジェクトにも
影響が出てしまうからである。

なので私はいつも可能な限り早く
自分のタスクを終わらせて返すように
意識をして仕事をしているのだが、
この時に果たして次の工程の人を
ちゃんと見れていたかが疑問になってきたのだ。

息子に早くパスを返すように言って
パスの精度が悪くなったように、
私も早くパスを出そうとするあまり
かなり的外れな場所にパスを出してしまっては
いたのではないだろうか。

サッカーは11人であるが、
仕事はさらに多くの人が関わるゲームである。

スピードももちろん大切な要素であるが、
パスの正確性はやはりチームの成果に
関わってくるものである。

しかし、サッカーのようにパスを出した側が
そのパスが正確だったかどうかは
仕事の場合、受け手にしかわからない場合が
多いものなのだ。

私はスピーディーに的確なパスを出しているつもりが
相手にとってはとんでもない場所に飛んでくる
困ったパスである可能性もある。

実は私が出してきたパスの中には
そんなものが含まれていたのではないだろうか。

息子とサッカー練習をしながら、
仕事のことを思いだしてしまう自分に
少し苦笑してしまったが、
いい気付きを得られる経験であった。

今日は月曜日、1週間の仕事がまさに今
キックオフされようとしているが、
今週は中村憲剛選手ばりに的確なパスを
出せるように仕事をしていこうと思う。

この記事が私から読者の方への
的確なパスになっていれば嬉しい。

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