haztr | snaq me hattori

hattori。食のスタートアップ「スナックミー」代表。コンサル→VC→スタートアップ…

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hattori。食のスタートアップ「スナックミー」代表。コンサル→VC→スタートアップ起業。

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    思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。

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カンブリア宮殿の振り返り「スナックミーはサービスを作り込まない。徹底的に、改善していく」

9月1日のカンブリア宮殿で、スナックミーを取り上げていただきました。ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。 このような機会をいただけたのも、これまでスナックミーを支えていただいた、お客様、社内メンバー、お取引先様、株主の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。 「カンブリア宮殿の取材決まりそうです〜」 というSlackを広報担当のメンバーから受け取ったときにとっさに返したSlackは「えっ? いやいやいや」だった。 数週間くらい、広報メンバーがカンブリア宮

    • スナックミーのスタンド

      スナックミーはスタンドを出します。 カフェでもショップでも無くスタンドです。 コーヒースタンドはテイクアウト主体で気軽にコーヒーを楽しんでいただく業態ですが、スナックミースタンドでは、テイクアウト主体で気軽に「スナックミー」を楽しんでいただけます。 遡ること2年前、スナックミーは2022年4月に初となるリアル店舗を清澄白河にオープンしました。たくさんあるおやつの中から、あなたにぴったりのおやつが見つかるかもしれない「ディスカバリー店舗」というコンセプトで、物販が中心のお店

      • PURPOSE(パーパス)という魔法の言葉

        PURPOSE(パーパス)≒存在意義がある企業はそうでない企業と比較してより競争力を持ち、今後生き残れる可能性が高いらしい。 昨年くらいからミッションやビジョンに変わってPURPOSE(パーパス)が話題になることが増え、PURPOSE(パーパス)をテーマにしたビジネス系の書籍もだいぶ増えた。もともとは2019年のビジネスラウンドテーブルがきっかけ、みたいな話はいろんな書籍にも書いてある。ざっくり言うと、顧客や株主にとってだけではなく、従業員、サプライヤー、コミュニティなどの

        • スナックミー体験とは

          スナックミー体験という言葉を積極的に使い始めたのは2018年の秋頃だったと思う。当時、成長の踊り場に差し掛かっており、サービスのpivotも本気で考え始めていた。社内の雰囲気も良いとは言えず、”会社の方向が見えません。”という声もあがり、その後辞めてしまうメンバーもいた。 XX体験といえば、スターバックス体験、が有名だ。商品、店舗の内装、雰囲気などに加え、サービスを提供する店員(パートナー)が店舗での体験にとって大事な要素となる。 スターバックスは、2008年前後に株式市

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          D2CブランドにOur Storyは必要か

          D2Cブランドが増えた。以前にD2Cに関してのnoteを書いてから、もう2年くらい経っているというのは驚き。 ここ数年でスタートアップが中心だが、大手も参入してD2Cブランドの数は増え、かなり大きな規模になってきているブランドもあるという印象。米国のように、大手ブランドの規模に並ぶD2Cブランドも生まれる可能性もあって楽しみ。 これまで満たされていなかった(ある種ニッチな)ニーズを、D2Cブランドが埋めることが多いため、生活者からすると選択肢が広がるのは良いこと。D2Cブ

          D2CブランドにOur Storyは必要か

          C向けサービスのカスタマーサクセス

          注)このnoteは1年近く「カスタマーサクセス職」を募集しているのに採用ができていないことに対する反省文です。あと、SaaSのカスタマーサクセスについては実態を知らずに想像で書いているので全然間違ってたらスミマセン(というか教えてほしいです)。。 SaaSやサブスクリプションサービスの広がりと共に「カスタマーサクセス」という言葉がとてもメジャーになった。 カスタマーサクセスとは言葉のとおり「顧客の成功」のための活動で、toBビジネスではわかりやすい。顧客の成功とは収益拡大

          C向けサービスのカスタマーサクセス

          企画から3日でローンチしたオツマミーの裏側

          スナックミーでは、ちょうど外出自粛の真っ只中の4/15に「オツマミー」という宅飲み用のおつまみBOXをローンチして、ちょっとした反響を頂いた。 Google Trendsで「宅飲み」というキーワードを調べると、ちょうど4/12〜4/18にピークになっており、オツマミーはピークのど真ん中(4/15)にローンチできたことになる。 もともと外出自粛など想定もしていなかったわけで、なんでこのタイミングでローンチできたのかを振り返ってみる。 --- オツマミー企画の裏側数ヶ月に

          企画から3日でローンチしたオツマミーの裏側

          NEWWORLDでのD2Cブランドの生き方

          NEWWORLD2020というイベントのお誘いを頂いたこともあり、その場で考えながら話すことが苦手なので、現時点の自分の考えを書きながら整理しておこうと思う。(イベントは明日の夜から) スタートアップがこの環境下でやっておいたほうが良いこと、今後消費者の行動はこう変わる、といった内容の有益情報は既に多くの方が書かれているので、あくまで自分が今考えているミクロな事の整理という感じで。 --- 不可逆反応緊急事態宣言を境にというわけではないが、それをきっかけに大きく世界が変

          NEWWORLDでのD2Cブランドの生き方

          snaq. meはサービス開始から4年を迎えた2020年3月3日に少し大きめのリファインをします。

          2016年3月2日におやつの定期便としてsnaq.me(スナックミー)をローンチしてから早いものでもう4年がたった。ちなみに2015年の3月3日に、初めての決済が行われ(創業メンバーの母親や知り合いは除く)、翌日3月4日は創業メンバー3人で2箇所でマルシェ出店していた。 新しくD2Cブランドを立ち上げるときに、商品となるモノが大事なのはもちろんのこと、ブランディングが大事で、それを表現するクリエイティブを重要視するというのがセオリーになっている。それ故、多くのD2Cブランド

          snaq. meはサービス開始から4年を迎えた2020年3月3日に少し大きめのリファインをします。

          LTV思考の落とし穴

          サブスクリプションやSaaSの広がりによって、事業をただPL的に見るのではなく、より長期的な視点を持ったLTV的に考えることが一般的になってきた。 LTVとはLife Time Valueの略で、いわゆる顧客生涯価値と略される。つまり、一人の顧客から生み出される利益の総和のことである。LTVについてはすでに多くの企業で重要なKPIとみなされており、詳細説明の必要はないと思う。 LTVと同時によく聞かれるのがCAC(Customer Acquisition Cost)、つま

          LTV思考の落とし穴

          良い顧客体験とは

          「顧客体験」という概念は決して新しいものではない。Ritz-Carltonの2,000ドルの決済権の話、百貨店のNordstromのタイヤの話などは古典として語られる事も多い。 近年、「顧客体験」や「カスタマーエクスペリエンス」というキーワードを以前にも増して聞くようになってきたのは、僕らがデジタルの世界に生きており、そのデジタルの世界に「顧客体験」の概念が入り込んできたためとも考えられる。 そもそも「顧客体験」とはなにか?商品そのものではなく、商品の購入から利用までを含

          良い顧客体験とは

          Lovableなサービスとは?という禅問答

          Lovable = 愛される Lovableなサービスやモノと言われてどんなものを思いつくか。 先日、会社のイベントでメンバーそれぞれがLovableなサービスやモノをプレゼンする、という場があった。(自社サービスを日本で最もLovableなサービスにすることを目標と決めたため、そもそもLovableって?を考えるための試み。。) ↓いつの間にかSlackで作られていた絵文字。(個人的にはラヴァいの方が良いと思う。) 人によって定義は様々で、自分が住む土地をプレゼンす

          Lovableなサービスとは?という禅問答

          サブスクの価値

          Adobe、Salesforce、NETFLIX、Amazon Prime・・・ サブスクリプション(サブスク)モデルを導入すると安定的な収益が得られる、結果として企業価値が上がる、もはやサブスクモデルにしないと生き残れない。 サブスクリプションに関する書籍や雑誌が2018年頃から多く出版されるようになり、「サブスクリプション」や「サブスク」というキーワードはかなり一般的になった。 Google Trendの「サブスクリプション」の人気度。(2010.1〜2019.7)

          サブスクの価値

          Brandingを超えたBondingを実現するために。

          Brandingについて考える機会があり、そんななか色々とリサーチをしている中で、デジタルエコノミー時代のリテールを考える上で必要と言われているBOSSモデルを思い出したので、備忘録メモ代わりに整理してみた。 BOSSモデルのBは、Bonding, not Branding、のBでBrandingではなく、Bondingがより重要になるとのこと。 Bondingは 顧客と体験を共有した結果、築かれた密な関係 と解釈できる。(英語では"A close relationsh

          Brandingを超えたBondingを実現するために。

          レッドオーシャンと言って思考停止していないか。無かった市場を創ったRitual。

          ちょっとした興味からDollar Shave ClubとHarry'sのバリューチェーン分析をしてみたら意外と面白かったので、 商品自体は試したことがあったけど、ビジネスモデル的に前から気になってたRitualとCare/ofというサービスがあって、両者とも伸びていそうだったので、(優秀なインターンが)少し深掘りをしてみた。 RitualとCare/ofはどちらもサプリメント系のD2C。 Ritualはインスタ映えするサプリメントとして言及されることも多いので知っている人

          レッドオーシャンと言って思考停止していないか。無かった市場を創ったRitual。

          D2Cの戦い方の正解は1つじゃない。DSC vs Harry's

          米国ではD2CのIPOやM&A事例も増えてきたが、直近で大きな動きがあったのはHarry'sの買収だ。ひげそりブランドSchickを保有するEdgewell Personal Care社が13億7,000万ドルで買収した。この業界、2016年にはDollar shave club(DSC)がUnileverに10億ドルで買収されている。 ひげそりという地味でトラディショナルな業界に、2010年以降に設立されたスタートアップが2社、10億ドル以上で買収されるという現象が起きた

          D2Cの戦い方の正解は1つじゃない。DSC vs Harry's