見出し画像

スナックミーのスタンド

スナックミーはスタンドを出します。
カフェでもショップでも無くスタンドです。

コーヒースタンドはテイクアウト主体で気軽にコーヒーを楽しんでいただく業態ですが、スナックミースタンドでは、テイクアウト主体で気軽に「スナックミー」を楽しんでいただけます。

遡ること2年前、スナックミーは2022年4月に初となるリアル店舗を清澄白河にオープンしました。たくさんあるおやつの中から、あなたにぴったりのおやつが見つかるかもしれない「ディスカバリー店舗」というコンセプトで、物販が中心のお店です。この店舗では、サブスク/ECの体験感をリアルでも体験頂くことを目指しました。つまり、サブスク/ECの体験の延長線上です。

snaq.me kiyosumi(清澄白河の店舗)

一方で、2024年2月23日(金)にオープンするsnaq.me stand(スナックミースタンド)でご提供するのは、サブスク/ECや清澄白河の店舗でご提供できなかった体験。つまり”出来立てのおやつ”をお召し上がりいただくという体験です。

定期便サービス「snaq.me」は2016年にサービスを開始以来、オンライン中心にサービスをご提供してきました。オンラインだとどうしても出来立てのおやつの提供が難しい一方で、出来立てならではのおやつをご提供したいという想いが以前からあり、またお客様からもそれを望む声を頂いていました。

snaq.me stand(スナックミースタンド)の芽は清澄白河の店舗のイベントで生まれました。清澄白河の店舗では年に数回イベントを実施しているのですが、社内パティシエに「イベントで出来立て感のあるおやつを提供したいのでなにか商品を開発してほしい!」と無茶振りをしました。そこで出来上がった立方体のおやつがとんでもなく美味しく、それがきっかけとなりました。

イベントで提供したとんでもなく美味しいおやつ(当初は店舗でリベイク)

お客様や社内からも好評だったのですが、試作品を食べたときの衝撃が大きく、このフィナンシェをもっと多くの方に食べてもらいたいという想いと、別のブランドとしてご提供するのもありかも、というアイディアが頭の片隅に生まれました。また、スナックミーではオンライン主体なので、作ってから時間が経っても美味しく食べられるおやつをご提供していますが、出来立ての試作品を食べたときに、出来立てに絞ればまた違うおやつ体験を提供できそうと強く感じるようになりました。

ジャンル的にはフィナンシェなのですが、ケーキを食べたときのような満足感という意味で「フィナンシェケーキ」という名称で呼ぶことに。
フィナンシェケーキは一般的なフィナンシェとは異なり立方体にすることで、フィナンシェ生地の中にフィリングをたっぷりと詰めることができ、それによってリッチなフレーバーになります。あと、立方体はなんだかかわいい。
ちなみに最初は5cm×5cm×5cmでしたが、フレーバー展開が色々できそうで、複数のフレーバーをお召し上がりいただきたいと思い、小さめのサイズに変更したりしています。

そんな経緯でフィナンシェブランドを出来立てで提供できるオフライン店舗で出すことを考えていました。しかし、提供する商品は決まっているが、どのようにご提供すべきか、なかなかそのコンセプトが決まらないという苦悩が始まります。

苦悩時代。これの10倍くらいのラフが、、(仮のブランド名LUIRE)

なかなかしっくりとくるコンセプトにまとまらずに社内のデザイナーと話しているときに、ふと「フィナンシェという"もの"を提供したいのではなく、"出来立てのおやつ体験"を提供したいんじゃないか」と気が付きました。

あれだけ「お菓子はモノ、おやつは体験」と言っていてもふと忘れてしまうのが人間です。

coffee stand的なノリでリスロゴの下にstandを置いたらめちゃくちゃしっくり来ました。これだ、と。リスが紺でなく赤い(当初はオレンジっぽい)のはできたてをイメージしてます。

デザイナーにその場で作ってもらった超ラフイメージ(超ラフイメージというワードは、コンサル時代に身につけた、ゼロ次版たたき台、的エクスキューズスキルです。)

そこからの展開は「心の中で思った時には既に行動は終わっているッ」と思えるくらい早かったです。実はこのstandのアイディアができる"前"のタイミングで既に蔵前の物件の申し込みを入れていました。コンセプトが固まる前に物件の申し込みを入れるのは、スナックミーのバリューの一つである「やってみよ」を体現していますね。行き当たりばったりと紙一重です。

蔵前の物件が新築で、白基調の建物だったということもあり、白に赤をベースにした内装というコンセプトになりました。あと、フィナンシェが立方体で上から見ると正方形なので、看板やショップカードに正方形を使ったりしています。正方形はなんだかかわいい。

内装パース

ショップカードは(値は張ったのですが、デザイナーの強い推しもあり)思い切ってエッジカラー加工をしたところめちゃくちゃ良い感じになりました。この積み上げたショップカードは何時間でも眺めていられます。エッジカラー代を渋らなくてよかった。デザイナーすごい。

正方形のショップカード。外の袖看板のエッジも注目

設計の方とも何度もやり取りし、途中大幅にプランを変更していただきつつ、施工が始まりました。袖看板を取り付ける日のほんの数日前に、やっぱり違うかも、、と当初予定していた看板を変更していただいたりもしつつ、遂に完成しました。色々と無理を聞いていただき感謝しかありません。袖看板も正方形でとても良いです。

実際に見てみないとわからない

商品のフィナンシェケーキは実際にお召し上がりいただきたいので、ここではこれ以上言及しません。フィナンシェケーキの他にもコーヒー/紅茶や、ティーラテなどもご用意しています。フィナンシェケーキを並べるととても良い感じです。

メイン商品のフィナンシェケーキ

店内はとても狭いので、スタンドとしてテイクアウトをメインとしつつ、店内のハイテーブルや外のベンチでお召し上がり頂くこともできます。
(出来立て、についてですが、焼き立てではお出ししていません。粗熱を取って冷めた状態が一番美味しいからです。当日中は出来立ての美味しさをお楽しみいただけます。)

壁のメニューは実はマグネットなので今後いろいろ変わります。あと、壁の赤色が基調なのですが、実はピンクも使っています。それによって全体が柔らかくなりました。設計の方すごい。

snaq.me stand(スナックミースタンド)では、出来立てのおやつ体験を提供することは決まっていますが、今後どんなおやつを提供するかは運営しながら考えていこうと思っています。出来立てではなくなってしまいますが、オフライン発の商品をオンラインで販売したり、という展開もありかもしれません。snaq.me stand(スナックミースタンド)が全国に広がったら、と妄想したりもしています。

社内向けに「standやります!」と共有したときにノリで作ったスライド。プロットは適当です。

おやつの定期便「snaq.me」のサービスもwebサービス的に永遠のβ版としてブラッシュアップをしてきましたが、snaq.me stand(スナックミースタンド)もβ版として始まったばかりです。オンラインのsnaq. me、オフラインのsnaq.me standを両方やっていきます。ロゴを並べてみると仲間が増えた感じで嬉しい。

リスのロゴの下にstandと書いて「スナックミースタンド」と読みます


そう言えば毎年新年のBOXには豊富を書くようにしているのですが、こんなことを書いていました。字が汚くて読めないので↓再掲します

「オンラインでのおやつ体験」
「店舗ならではのおやつ体験」
両方やらなくっちゃならないのがスナックミーの面白いところだな
(以下略)

1月の定期便BOXの内側には社内メンバー全員の抱負が記載されています。

良いスタンド使いになれるようにオフライン展開も全力で頑張ります。
覚悟はいいか?オレはできてる。


いいなと思ったら応援しよう!