ヒロシです。『ヒロシのソロキャンプ』を読んで
哀愁漂う音楽にのせて「ヒロシです」のフレーズで始まる自虐ネタで大ブレイクしたあの芸人ヒロシさんのキャンプ本です。
この本はキャンプ初心者向きの本でも、ソロキャンプの一般ハウツー本でもありません。
ただのソロキャンプ好きのヒロシのキャンプスタイルを覗いてもらうだけの本です。
といった注意書きがありましたが、実際に使用している道具の説明や調理についてなどの説明もちゃんと書かれています。
キャンプ初心者のわたしからすれば「なるほど」とサバイバル知識を得られる内容です。
この本は『ソロキャンプ』にフォーカスされているところが特徴です。
キャンプといえば、大勢でするイメージがあると思います。
みんなでワイワイとテントを張って、BBQして、アルコールとキャンプファイヤーで夜な夜な騒ぐ。
リア充なイメージがありますよね？
ですが、ヒロシさんにとって「みんな」という言葉は平和でどこか正義めいたものに感じる負の言葉でしかなかったそうです。
キャンプ好きでしたが「みんな」で行くには違和感があり、「ひとりで行ったらどうなるのだろう」と思うようになってきました。
そこで、一人でキャンプに行ってみたら、好きなキャンプを自分の好きなように存分に楽しむことができたのです。
みんなでのキャンプに行くなら、テントや寝袋など、数多くの装備を用意して行かなければいけません。
それがソロキャンプだとどうでしょう。
一人分なので驚くほどの軽量化ができます。なので思い立ってすぐに身支度ができるそうです。
ヒロシさんがソロキャンプで気付いたのは、道具や材料が減っただけでなく、「みんな」という一番不要な装備がなくなったこと、『心の軽量化』が影響していると思いました。
好きな文章を書いて、好きな写真を載せている、この本はソロキャンプの自由さを表現しているように感じました。
ソロキャンプの手軽さと自由さ、自然の中で自分らしく過ごす時間は惹かれるものがあります。
１人の時間を楽しむ。大人な時間の過ごし方だと思いました。
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