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2020年8月の記事一覧

読切小説「部屋に生えてきた彼女」

読切小説「部屋に生えてきた彼女」 掃除機で部屋を掃除しながら、僕は部屋に生えた彼女のこと…

読切小説「家具屋の椅子」

読切小説「家具屋の椅子」 時間の渦が私を飲み込んだ時、そこには非現実的な椅子が存在した。…

読切小説「映画のように人生は歩まない」

読切小説「映画のように人生は歩まない」 埃が積もったレジカウンターを見るたびに、僕の履歴…

読切小説「アラーム音から怪物は生まれた」

読切小説「アラーム音から怪物は生まれた」 ゆるりとした日曜日の朝、大音量で泣き叫ぶアラー…

読切小説「ある男の手の甲」

読切小説「ある男の手の甲」 私が乗った駅から二つ目の駅で、その男は乗車して来た。朝の通勤…

読切小説「day by day」

読切小説「day by day」 糸ノコで切る木材の感覚だった。 あれは不思議と覚えている…

読切小説「遊び人のライター」

読切小説「遊び人のライター」 探偵みたいなコートを優雅に着こなす男。男の名前は通称シュガーと呼ばれていた。何故男がシュガーと酒場界隈で呼ばれているかなんては知らない。 ただシュガーと聞いて思うことは、お分かりの通り砂糖。もしくは甘いと連想してしまう。そんな風に考えたのは私だけじゃないだろう。 「あなたは何故、シュガーと呼ばれているんですか?」と私は質問してみた。 噂の男と酒場で出会ったから聞いたのだ。私と男が出会ったのは偶然だったし、男がシュガーと他の客から呼ばれるま

読切小説「真夜中の電話に悩まされる日々」

読切小説「真夜中の電話に悩まされる日々」 その日、僕は深夜の二時過ぎにベッドへ入った。夕…

読切小説「謎めいた女の言葉に共感した夜」

読切小説「謎めいた女の言葉に共感した夜」 歌舞伎町の路地裏は、季節関係なく裏の人間が噂話…

読切小説「新聞記事の隅に追いやられた男の話」

読切小説「新聞記事の隅に追いやられた男の話」 点滅信号の十字路で傘をさした男が立っていた…

読切小説「僕は一人改札口を通って専門学校へ行く」

読切小説「僕は一人改札口を通って専門学校へ行く」 高校を卒業して興味の無い専門学校へ入学…

読切小説「意味のないことは僕の中で好きなこと」

読切小説「意味のないことは僕の中で好きなこと」 誠実な対応をするコンビニ店員。レジで一人…

小説「レジ打ちの棚内昭子は世界の数字を支配している」

独身の棚内昭子はこの道のプロである。この道と言うのは、スーパーのレジ打ちであった。地元の…