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なぜ新規事業を始めたのか?“世にハイパフォーマーを輩出し続ける事業”をスタートさせたのは、一人のコンサルタントが持つ“怒り”だった。

こんにちは!白潟総研 人・組織コンサルティング本部の服部です!
そして、あけましておめでとうございます。

2023年1発目のnoteということで、今回は私の想いについて赤裸々に書いていこうと思います。

私は白潟総研に入社してから、波にもまれながらも色々なコンサルティング案件を担当してきました。採用と能力開発において、50社以上の支援実績があります。

その実績を会社からも評価され、2022年の10月からは面白い仕事にチャレンジすることができました。新規事業の責任者と新コンサルティングテーマの開拓です。

今回のnoteではその新規事業に対する私の“Why”を書いていきます。この事業に対しては、かなりの熱量があります。その熱量に任せて書き綴っていったところ、5000字を超える分量になってしまいました笑

そのため、読みたいところから読んでいただければと思います!

【Why】私が新規事業を立ち上げるきっかけとなった“怒り”について
    知りたい方は1から
【What】新規事業の詳しい内容について知りたい方は2から
【How】新規事業を通してどんな未来を、どのように実現するか
    知りたい方は3から

以下、目次です!

1.なぜその事業を立ち上げたかったのか?

1-1.服部の根源思想

なぜ私はハイパフォーマーの創出を実現しようとしているのか?それは「“能力の不平等”にムカついているから」です。世の中には“能力の不平等”がはびこっており、その現状に対して“ムカつき”の感情がある。これが私の原点です。

能力は、不平等です。人によって能力の優劣があります。しかしこれ自体は特段、問題ではありません。問題は、その不平等がいかにして生じたのか?というプロセスです。

少し話が逸れますが…私は不平等や格差が嫌いです。このような発言をすると「面倒なやつ」「左翼」「理想だけを語る非現実主義者」というレッテルを張られがちなので、ほとんど表には出したことがありませんでした。ですが“世の中にハイパフォーマーを創出する”という私の人生ミッションを語るには避けて通れないので、もうオープンにすることにしました。もう一度言います。私は不平等や格差が嫌いです。

どれくらい嫌いかと言うと、研究者を夢見て大学院進学を本気で考えていたほどです。
「将来は研究者になり、不平等の不正を、平等の正しさをこの世界に証明する」ということを胸に日々研究・勉強に励んでいました。(正式には政治哲学の中の“平等論”という研究分野です)

この分野では様々な理論的立場から日々議論がされていたのですが、私はその中でも“運の平等主義”という立場を支持していました。簡潔に説明すると「自分自身の選択や過失による不平等・不利益は許容されるが、自分自身の選択や過失によらない不平等・不利益は全て悪である」という立場です。

ですが結局は「不平等の不正を、平等の正しさをこの世界に証明しても、世の中は何も変わらない」ということに気づき、ビジネスの世界に飛び込みました。後悔はありません。しかし根本的な想いが変わることはありません。私の根源思想は、不平等や格差に対する憎しみです。

1-2.ビジネスの世界に飛び込んで強く感じたこと

実際にビジネスの世界に飛び込んでみた結果はどうだったのか?

自分自身の選択や過失によらない”能力の不平等”と、それによる”不利益”を目の当たりにしました。

ビジネスの世界では、能力のある人間が評価されます。能力のある人間はスポットライトを浴び、賞賛を受け、尊敬され、面白い仕事にチャレンジでき、お金も稼げます。そのため、能力のある人間は仕事をしていて、とても楽しそうです。人生も充実している方が多いでしょう。当たり前ですよね。仕事ができて、周りからも頼られて、生活も豊かになっていくのですから。

実際に、幸せな人生を送っている人は以下3つの感情値がとても高いと言われています。そしてこの3つの感情値は、どれも“能力”によって決まる割合が高いです。

自己肯定感▶自分の存在(意義・意味)を信じる感情。
      自分で自分を肯定する感情。
自己有用感▶自分が有用だと思える感情。他者との関係で、
        自分の存在が誰かの役に立っている、
        貢献していると認識出来る時に、起きる感情。
自己効力感▶自分の能力を信じる感情。
        (何かをするにあたって)自信がある状態。

では能力のない人間はどうでしょうか?悪い意味でスポットライトを浴びてしまうことはあるかもしれませんが、良い意味で浴びることはまずないでしょう。もちろん賞賛を受けることもなければ、尊敬されることもありません。面白い仕事にチャレンジする機会は与えられず、お金も稼げません。必然的に、多くの人は“苦しそう”です。苦しさを楽しめる変態性を持ち合わせた一部の方や、完全に諦めてしまった一部の方は例外ですが。

要は、“可能性”の話なのです。能力の高い人間は自分の人生を自分でコントロールし、自らを幸せにすることができる可能性が高い。一方で、能力のない人間は自分の人生を自分でコントロールできず、自らを幸せにすることができる可能性が低い。

このような不平等は、本来許容されるべきではないと、強く思います。

1-3.能力の不平等をどう見るか

このように能力のない人間と、能力のある人間では人生の可能性に大きな差があります。そして世の中にはこれを“よし”とする見方と、“よしとしない”見方があると思います。私は、“よしとしない”見方をします。

なぜなら、能力のある/ないは、自分自身の選択や過失以外の要素によっても生まれるからです。(もちろん、自分自身の選択や過失によっても生まれます)ビジネスパーソンの人生は生まれた瞬間から始まります。実際に大卒の方が就職する時点で、感覚値として60%くらいは決まっているように思います。そのため、22歳から死ぬ気で努力をしても、勝てない人には勝てません。

偶然、インターナショナルスクールに通っていた、偶然、帰国子女になれた、偶然、打ち込めることに出会えた、偶然、負けず嫌いな性格だった、偶然、ショートスリーパーだった、偶然、本気で解決したいと思える社会課題に出会えた、偶然、1番への執着が強かった、偶然、頭が切れていた、偶然、人間力が高くなった、偶然、人心掌握が得意になった、偶然、偶然、偶然…。

生まれてから22歳までの間に遭遇する多くの“偶然”が、ビジネスパーソンとしての能力に差を生むのです。帰国子女には言語の壁がなく、ショートスリーパーは時間に縛られず、負けず嫌いは努力を苦とせず、人間力の高さは環境によって決まります。

私は多くのビジネスパーソンの方と会ってきましたが、トップパフォーマーと呼ばれる方の多くは血が滲むほどの努力をしている一方で、22歳までに幸運なる“偶然”を複数経験しています。そして、そのようなトップパフォーマーの方の多くが幸福な人生を手にしていく。

「人間には生まれ持ったそれぞれの個性・強みがあり、その個性・強みを活かすことで相対的には大きな差がなくなる」という考え方もあると思います。総論としては納得できますが、実態は大きくかけ離れています。社会では成果を出しやすい“性格”があり、お金を稼ぎやすい“能力”があります。

能力のない人間は、何か悪いことでもしたのでしょうか?努力をしないのは、本当に本人だけの責任でしょうか?違うはずです。それなのに、能力のある人間と能力のない人間では、歩む人生があまりにも違い過ぎる。私はそんな世の中に、“ムカついて”いるのです。

2.新たにどんな事業を立ち上げたのか?

2-1.新規事業の内容アウトライン

私が立ち上げた事業は、“世の中にハイパフォーマーを創出する”事業です。

そして私のミッションは“世の中にハイパフォーマーをより多く輩出すること”。これを実現するための新規事業開発です。それは同時に、ローパフォーマー・ミドルパフォーマーをハイパフォーマーへと変革するコンサルティングノウハウの開発でもあります。

詳しい事業内容としては、①学びのプラットフォームを作り、②成長/行動変容への伴走という2つの軸で進めています。

①    自社独自の学びの場を構築するラーニングプラットフォーム事業
②    超短期で成長/行動変容を起こす短期人材育成プログラム事業
という2軸です。

③    として、トップパフォーマーの方へのインタビューから得られた知見をコンサルティングノウハウに落とし込んだものの事業化を考えています

ラーニングプラットフォーム事業では、notion×スプレッドシートを活用して、成果を出すためのスキル・知識・ノウハウを学べるプラットフォームを作っています。

参考URL:https://www.notion.so/87cc7d8b1deb438d9b2b3ee13cd73a03

このプラットフォームにはアダプティブラーニングやマイクロラーニング、反転学習など、様々な学習理論を取り入れているのですが、ここでは割愛します。

この事業の根幹は“自社に学ぶ環境を作る”ということです。そのため当然ですが、このような学びのプラットフォームを作ったとしても、社員が育つかどうかは分かりません。育つ社員もいれば、育たない社員もいる、というのが実情でしょう。

そのためより成長/行動変容にコミットするための、2つ目の事業の軸が短期人材育成プログラムです。詳細は伏せますが、この事業では自社で成果を出すためのスキル・知識・ノウハウの見える化だけでなく、社員の方に学ぶことへの強力な動機付けを行います。そして複数回のセッションを通して、社員の方の成長/行動変容に伴走していく形で支援を行います。

上記の①学ぶ環境づくり②成長/行動変容への伴走という2軸で新規事業の立ち上げを行っています。

2-2.新コンサルティングノウハウの開発・トップパフォーマーの創出方法

ここまでが、現在立ち上げ中の新規事業のアウトラインです。ですが、もちろん私もこれだけで“ハイパフォーマーの創出”がやり切れるとは思っていません。もっと別の、もっと本質に迫ったやり方があると考えています。

要は、新たなコンサルティングノウハウの開発をしているわけですが、既に軸は決まっています。それが、【トップパフォーマーへのインタビューを通した定性調査】×【白潟総研の過去30年以上に渡る人材育成ノウハウ】です。

①    トップパフォーマーの方へのインタビューを通した定性調査

現在、中小・ベンチャー企業のトップパフォーマーの方を中心に成果創出の過程やノウハウに関するインタビュー調査を進めています。ベンチャー企業の創業社長やS1グランプリの優勝者、SaaS系企業のトップセールスなど、著名な方にもご協力をいただくことができています。(ご協力いただいた皆様、ありがとうございます!)

現在は約10名の方にインタビューをしていますが、30名、50名、100名とどんどん調査を進めていく予定です。そして約10名方にインタビューを行った現在、ある程度の共通点は見えてきています。負けず嫌い、圧倒的な行動量、やり切るコミット力などです。
(こちらのインタビューについては、インタビュー結果を1名ずつnoteの記事にまとめていくので、読んでみてください!)

②    白潟総研の過去30年以上に渡る人材育成のノウハウ

白潟総研は創業8年目の会社ですが、前身はデロイトグループの中で、中小ベンチャー企業の人材育成に特化をしたコンサルティング会社でした。そのコンサルティング会社の代表が我々白潟総研の代表でもある白潟です。前職のものも含めると、会社としての支援実績は10000社以上に上ります。そのため白潟総研はそもそも多くの人材育成に関するノウハウを持っています。

このように、トップパフォーマーの方への定性調査と、今まで培ってきた人材育成ノウハウを組み合わせることによって、ローパフォーマー・ミドルパフォーマーの方がトップパフォーマーへと変革するための方法論を開発していきます。

3.今回の新規事業を通して、どのような世界を実現したいのか?

私が今回の新規事業を目指している世界は、“全人類がトップパフォーマー”になった世界です。

能力の不平等を無くす。

しかし私は能力を持った人間を落とそうとは考えていません。能力を持つことができなかった人も、能力を獲得し、後天的なトップパフォーマーになることを目指します。

そうすることで、全人類が自分の人生を自分でコントロールし、自らを幸せにする世界を実現することができます。この世界の極致は、均一化された世界です。獲得する能力や幸せとする人生に差はありつつも、暮らし向きの豊かさや幸福度は同じ。こんな理想的な世界を描きながら、新規事業の開発とトップパフォーマー創出ノウハウの開発を行っています!

以上、服部の新規事業にかける想いについてでした!

■最後に

私の根源思想は、かなり賛否が分かれるものだと思います。拒絶反応を感じた方もいるでしょう。ですがこれが私の本音でした。努力は尊いものですが、それだけではない。素質や運もかなり大きいですよねと。本当は皆が素質や運に恵まれ、努力のできる人間として生まれることができれば一番良いのかもしれませんね。ですがそうではない世の中に“偶然”酷くムカついてしまったのが私なのです。

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