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「動物たちの内なる生活」聞き耳頭巾👂を科学的に♬森林官が聴いた声を私達はどう聴く⁈見える世界が変わる一冊!

動物を擬人化することを批判する人がいますが、人間も動物の一種なので共通する感情や感覚があるはずです。

世界中の大量の観察研究論文と自身の動物との体験をもとに、あらゆる動物の声を代弁していきます。虫、鳥、鹿、クマ、もちろん身近なペットの犬や猫が何を考え感じているのかを科学的根拠に基づいて考察していくのです。


我が家の近くの公園にいたキタキツネの子♪この子にも感情があるんだな~💛この後、兄弟の1匹と一緒に楽しそうに追いかけっこをした後、笹薮に戻っていきました♬お母さんキツネが出かけている隙に遊んでいた様子。こんな目立つところで遊んでいたら、お母さんに怒られるよ~!



動物にも恥じらい、後悔、悲しみの感情がある!?
・利他主義とみられる行動が目撃されている⁉
・他者の痛みを自分のことのように感じる!?
・鳥の世界でもエゴイストは嫌われる!?
・動物たちにとって人間(ヒト)って何!?

様々な動物と人間の共通点を人間中心の視点ではなく、動物主体で考えていこうとしている著者の姿勢が感じられます。だから、時に人間にとって耳が痛い話もあります。

ホルモン分泌に従って、本能だけですべて説明が出来ると思いがちだが、ホルモンで説明がつかない事例があると説明されています。そのエピソードを丁寧に語る口調は、樹木の本と同じで敬愛に溢れどんどん引き込まれていきました。

一緒に住んでいる犬、ヤギ、馬、ウサギの話も可愛いだけではない話で、笑ったり驚いたり、時に悲しい気持ちになったりしながら読ませていただきました。ペットと暮らした経験のある人なら、わかる~!ということも多いのでは?

<本の紹介>
子ネコを養う母カラス、公平な餌やりを人間に求めるウマ……動物たちは豊かな心をもち、時に、種を超えて交流する。世界的ベストセラー作家でもある森林管理官が、長年の経験と科学的な裏付けをもとに、生き物の心を描く、傑作ネイチャー・ノンフィクション!

Amazonの書籍内容データベースより

森林官である著者の描く「樹木の知られざる世界」が素晴らしかったので、続いて読んだ動物の本も期待を裏切らぬ名著でした。著者の動植物への敬意や愛を感じながら読み終わると、身近にいる動物を見る目が前と変わったように思います。

人間は、集団で生きる動物だということが、他の動物たちの特徴を知っていくとわかります。一人では生きていけないんだなあと思わされるようなエピソードがたくさんありました。

どの動物でも、最初の教育がその後を決めるという話も人間に置き換えて考えてみると、納得できます。

少し時間をおいて、また読み直したい一冊です。

👉樹木の本は中古本か、電子書籍のキンドルしか手に入らない状態ですが、この動物の本はまだ新品が購入可能です。
👉記事内にAmazonのサイトを貼っておきました。ワンクリックで購入されないのでご安心を。Amazonの説明欄に飛ぶだけです。

彼の「後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ:動物たちは何を考えているのか」も読みたくなってきました!

和訳本は今のところご紹介した3冊だけ。是非、動植物の深い世界にはまってみてください。

キンドル本は無料でサンプル(最初の数ページ)が読めます。サンプルを読んでから購入するか決められるのが、本屋で選ぶようでいいですよね。

読んでいただいてありがとうございます💖
動植物への愛が深まる人が増えますように💛

はつみ|管理栄養士|プラントベースの栄養と料理@ベジ広間の縁側

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