訪問リハビリあるある!拒否がある利用者さんへの関わり方は?
「拒否があって、運動できない、、、」
「デイサービスは、本人が嫌、、、」
デーサービスなどの通所系サービスが利用者さんの拒否により利用困難となると、最後の砦として訪問リハビリが依頼されることが多々あります。
このような場合、担当となる訪問リハスタッフは緊張しますよね?
以前の私も、少し意気込みながらも、、、「拒否されてたらどうしよう、、、」と不安いっぱいでした。
拒否的な人は、こだわりも強い、、、そして、きっとコワい人、、、そういうレッテルを張っていました。
今回は、リハビリなどのサービスに対して拒否的な利用者さんの心理考察とコミュニケーションアイディアを紹介します!
拒否的な利用者さんの心理
拒否的な利用者さんは、以下の2つの特徴があります。
・些細な事を必要以上に気にする
・難癖をつけてくる
つまり、「こだわり」が強い人と考えられます。
この解釈は、半分正解で半分間違いだと思います。
それは、なぜか?
すべての人間は、自分の考えは客観的で正しいという思い込みがあります。
拒否とは、他者からの提示に対するリアクションです。
つまり、情報を提示する人のコミュニケーションスキルの低さから拒否されている可能性があります。
拒否する利用者さんは信念があるが、決して話を聞いてくれない人ではないと思うのです!!!
それでは、有効なコミュニケーションアイディアを紹介します。
信念に乗っかる
拒否する利用者さんとのコミュニケーションでは、お互いの一致する信念について会話を進めていきます。
お互いの一致する信念?
例を用いて説明していきます。
例)デイサービスを拒否する利用者さん
・利用者さんの言い分
→デイサービスに行きたくない
理由は、「出かける準備が大変」、「4時間も出かけたら疲れる」でした。
・家族の言い分
→デイサービスに行ってほしい
理由は、「運動しないと動けなくなりそう」、「家では動かない」でした。
利用者さんと家族の理由をもとに、信念を想像していきます。
利用者さんの理由は、「家族に負担をかけたくない」と解釈することもできます。
家族の理由は、言葉の通りに「利用者さんが動けるようになってほしい」と解釈できます。
つまり、利用者さんも家族もお互いを思いやっていると考えるのです。
そのため、利用者さんにデイサービスを進める時には、行かない理由や好みについて聞き出すのではなく、利用者さんが家族思いであることをテーマにして、会話を進めてみます。
これにより、利用者さんと家族の主観を共有することができれば、説得しやすくなります。
客観的提案では人を説得し、行動に移すことは難しいです。
例えば、運動が「体にいい」と全国民が知っていても、実際に運動しているのは3割以下です。
そんなものです。
しかし、知人からタピオカが流行っていておいしいと聞けば、それを飲むために行動します。
人は、他人の主観に触れると行動に移しやすいのです。
まとめ
拒否的な利用者さんの心理考察とコミュニケーションアイディアを紹介しました。
拒否する利用者さんは、話を聞いてくれない人ではありません。
主観で会話できていないと感じているだけかもしれません。
拒否している理由から、利用者さんの主観をくみ取り、セラピストが共感し、家族へ共有することができれば、YESの方へ説得できると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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