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【効果的な訪問リハビリ】自主トレーニングを始めてもらうためのポイント!

訪問リハビリでは、セラピストとのリハビリ時間以外にも自主トレーニングを勧めると思います。

自主トレーニングを行うことに対して、積極的な利用者さん<消極的な利用者さんの場合が多いのではないでしょうか?

今回は、自主トレーニングを始めることに消極的な利用者さんに対する関わりのポイントについて紹介します!

自主トレーニングに消極的になる理由

訪問リハビリの利用者さんが自主トレーニングに消極的になる理由は以下の2つが考えられます。

①緊急で困っていることがない
②自主トレーニングに即時的効果がない

それぞれについて解説します。

①緊急で困っていることがない

訪問リハビリの利用者さんの中には、家族やケアマネジャーに勧められて訪問リハビリを開始した方、日常的に転倒を繰り返している方、家族の介助してもらいながらの生活を続けている方などがおり、現状の生活が当たり前になってる場合があります。

上記のような利用者さんであれば、いくら自主トレーニングの効能=利用者さんにとって有益な未来について説明したとしても、緊急性を感じないため、自主トレーニングに対して消極的になると考えます。

緊急で困っていることとは、最近までできていたが突然できなくなったことや日常的な疼痛などが該当します。


②自主トレーニングに即時的効果がない

訪問リハビリで提案する自主トレーニングでは、利用者さんが1人でできる体操やストレッチ、生活動作練習、散歩が挙げられます。

上記のトレーニングの中で体操やストレッチの場合は、関節周囲の血流改善に伴う動きやすさの向上や痛みの軽減が図れるため、利用者さんの困り事が動きにくさや痛みであった場合は、自主トレーニングとして始められる可能性あります。

しかし、身体機能の維持・向上のための体操やストレッチ、自立支援のための生活動作練習、体力・筋力の向上のための散歩のような一定期間、継続することで効果が得られる自主トレーニングでは、利用者さんの生活リズムが乱される可能性があるため、消極的になると考えます。

自主トレーニングを始めてもらうためのポイント

自主トレーニングを始めてもらうためのポイントは、以下の2つになります。

①信頼
②気付いていない課題の発見

それぞれについて解説します。

①信頼

訪問リハビリで提案する自主トレーニングは、継続することで効果=明るい未来を得られるものがほとんどです。

しかし、その効果は100%ではなく、想定通りにいかずに自主トレーニングを変更することもあります。

そのため、「このセラピストが言う事だからやってみよう」と利用者さんに思ってもらえるように、信頼を得ることが大事になります。

利用者さんが自主トレーニングに対して消極的だった場合は、信頼関係が構築されていないと考えてもよいかもしれません。。。

信頼を得るためのポイントについては、以下の記事を参照してほしいです。


②気付いていない課題の発見

訪問リハビリの利用者さんは、セラピストとのリハビリのみで充分と感じてしまい、自主トレーニングを”やるつもりがない”モードでなっていることが多いです。

そこで、セラピストは、利用者さん自身を自主トレーニングが”やりたい”モードへ変えなければいけません。

”やりたい”モードに変えるためには、利用者さんが現状気付いていない課題を発見してあげることが有効になります。

標準的な訪問リハビリの流れでは、利用者さんの現状で困っていること、できるようになりたいことなどの課題を聴取し、リハビリを進めていくと思いますが、これでは、未来について利用者さんとセラピストが一緒に考えられていません。

つまり、セラピストが現在の利用者さんが現状維持してしまうと未来にどのようになるか、リハビリをした後の明るい未来はどのような状態でなるか、などの予後予測を伝えていくことが大事になります。

予後予測を利用者さんと共有することで、今まで気付いていなかった課題を発見でき、利用者さんは自主トレーニングを”やりたい”モードに変えられます。

まとめ

今回は、自主トレーニングを始めることに消極的な利用者さんに対する関わりのポイントについて紹介しました。

自主トレーニングに消極的である=自主トレーニングをやるつもりがない利用者さんに対して、セラピストは自主トレーニングをやってみよう、もしくとやりたいと思わせなければいけません。

その方法は、以下の2つになります。

①利用者さんからの信頼を得る
→信頼するセラピストからの提案は説得力があるため、利用者さんが自主トレーニングを始めてみようと考えてくれます。

②気付いていない課題を発見してもらう
→セラピストの知識、経験をもとに、ポジティブとネガティブの両方の予後予測を伝えます。
ネガティブな予後予測を聞いた利用者さんは、気付いていない課題を発見することになり、自主トレーニングをやりたいと考えてくれます。

是非、やってみてください!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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