訪問リハビリあるある!セラピストの発言で利用者さんを嫌な気持にさせた時の切り抜け方!
人にはそれぞれ、他人には言われたくない言葉=地雷があります。
病気や障害により身体の不自由さを感じている訪問リハビリの利用者さんには、特に地雷が多いと感じます。
例えば、病状が進行し、身体が動かしにくくなるような進行性疾患の利用者さんの場合。
「動かしにくくなっていませんか?」と進行することを前提に会話されることを嫌う人もいます。
私も、つい病名に引っ張られた会話をすることが多かったです。
今回は、地雷を踏んでしまったことにより、利用者さんを嫌な気持ちにさせたと感じた時の切り抜け方を紹介します。
逆説的接続詞の活用
人は、ポジティブな情報よりもネガティブな情報への反応性が早いです。
そのため、ネガティブな情報の方が、記憶に残りやすいです。
つまり、地雷を踏んでしまった時には、別の言葉を記憶に残すように対処することが有効です。
記憶に残りやすい言葉は、人により異なりますが、記憶に残りやすい文脈には、ルールがあります。
その1つは、逆説的接続詞の活用になります。
逆説的接続詞を使うと、その後の言葉の方が
記憶に残りやすいのです。
例えば、「歩くのが遅くなっている」という言葉が地雷だった場合。
「歩くのが少し遅くなっていますね。」
(心の声)
ヤバい、、、地雷だったΣ(゚д゚lll)ガーン
「しかし」を使って、別の話題での会話へ切り替えしないと、、、
「しかし、これは病気の進行ではない可能性があります。少し全身の力みがあり、膝が曲がったまま歩いてします。
膝を楽に伸ばして体重をのせるリハビリをしてみましょう!!」
「遅い」という地雷よりも、「膝」という言葉を記憶に残しやすいようにします。
このような方法で、リハビリの進め方の提案に話を進めると、地雷を踏んだことによるネガティブな影響を回避できることもあります。
ポジティブ・リフレーミング
ポジティブ・リフレーミングとは、相手の捉え方、考え方、感じた方を肯定的な言葉に置き換えることです。
例えば、「内向的な人」であれば、自分から話し掛けれない訳ではなく、相手の表情やしぐさをよく見ることができる人のようになります。
地雷を踏んでしまった時にも、ポジティブ・リフレーミングは有効です。
例えば、「歩くのが遅くなっている」という言葉が地雷だった場合。
「歩くのが少し遅くなっていますね。」
(心の声)
ヤバい、、、地雷だったΣ(゚д゚lll)ガーン
「遅い」をポジティブ・リフレーミングしなければ、、、
「遅いということは、片足で体重を支える時間が長くなっているということですね。
つまり、足の筋力は十分になっていますね!
これからは、少し気を楽にして、リラックスしながら歩く練習をしていきましょう!
力みが減ると、スピードも速くなるかもしれませんね。」
「遅い」➡「筋力がついている」とポジティブ・リフレーミングしました。
このような方法で、リハビリの進め方の提案に話を進めると、地雷によるネガティブな影響を回避できることもあります。
まとめ
地雷とは、利用者さんのネガティブな捉え方により、生まれる言葉です。
地雷を踏まないように注意することは、重要ではないと考えています。
訪問リハビリの利用者さんは、体の動きにくさなどの疾患や障害に関する地雷について自身ではどうしようもない事と捉えていることが多いです。
リハビリにより、どうにかなるかもしれないという思考へ促していくためにも、地雷を踏んでも慌てずにコミュニケーションが取れればと思います。
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