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『アルゲリッチ』が定着してますが…

国際的に活動している人たちの名前をどう呼ぶか。
前回はテニスプレーヤーについてのnoteを書きました。

スポーツ(個人競技)の選手についてはよくあるわけですが、単身で世界を飛び回るのはソロ活動をする音楽家も同じです。
(マネジャーなどのスタッフが同行することも多いでしょうが、そんなに大人数にはならないはずです。)

で、今回のテーマは写真の女性はピアニスト、Martha Argerich です。

Casa Rosada (Argentina Presidency of the Nation), CC BY-SA 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0, via Wikimedia Commons

Argerich は1941年、アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。
日本では最近、マルタ・アルゲリッチで定着しているようです。
これは英語的な読み方ですね。
父親の祖先はスペインのカタルーニャ地方出身、母親の祖先はベラルーシ出身(ユダヤ系)だということです。
Argerich は、アルゼンチンの主要言語であるスペイン語だと「アルヘリチ」となります。
Wikipediaによると、本人は来日時のインタビューで「どちらの呼び方が正しいのかよく聞かれるが、自分の先祖はスペインのカタルーニャ地方出身で、カタルーニャ語の読み方では『アルジェリック』になる。しかし、自分としては『アルゲリッチ』が気に入っているので、これに決めている」という主旨の発言をしているということです。
これまでのnoteでも書きましたが、名前の本当の読み方は結局「本人に聞くしかない」ということになります。
特に、ルーツが複雑な場合は、「どのルールに従うか」を本人以外決めることができません。
結局、Argerich の場合、本人が「アルゲリッチです」と言えば、それで呼ぶしかないですね。

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