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『エドバーグ』か『エドベリ』か

テニスの有力選手、Stan Wawrinkaの名前の表記に関するnoteをアップしました。

20世紀後半いろんなスポーツの国際化が進みましたが、サッカーなどと並んでテニスも早い段階から世界各国の選手が第一線で活躍しています。
その中で、きょうのnoteはスウェーデン出身のStefan Edberg選手についてです。
各種ウェブサイトを見ると、スウェーデン語の発音は/ˈstěːfan ˈêːdbærj/のようになるそうです。
これは「ステファン・エドベリ」という表記が多いようです。

「あれ?『エドバーグ』じゃないの?」と思った方も多いでしょう。
そう、『エドバーグ』は"Edberg"の英語読み(英語的な読み方)をカタカナ表記したものということになるわけです。
スウェーデンも北欧では大国・強国ですが、世界規模のテニス人口から見れば、主流派ではありません。
プロテニスの四大大会が、全英(ウィンブルドン)、全仏、全豪、全米であるように、やはり英語を使う国々を意識するのはある意味当然のことです。

スウェーデンのテニス選手と言えば、Edberg選手以前、ちょっと先輩にあたるBjörn Borg選手が人気を博していました。

日本では「ビヨン・ボルグ」という呼び方が一般的ですが、「ビョルン・ボルグ」もありました。
そして、スウェーデン語読みでは「ビョーン・ボーリ」/bjœːɳ bɔrj/が発音に近いようです
いろいろ複雑な問題がありますね。

テニスは、(ダブルスは別として)基本的に個人競技ですから、世界中を移動しながら試合をするのが普通です。
サポートスタッフを入れても、移動する人数は一桁(10人以下)でしょう。
(これに対し、サッカーや野球は選手とスタッフを合わせると数十人規模で転戦するわけです。)
世界中を移動しながら試合をして賞金などを稼ぎ、CMなどに出演するとすれば、英語のマーケットが主戦場になるということですね。
というわけで、英語圏以外出身の選手でも、名前の呼び方は英語またはそれに準じる呼び方ということになるわけです。

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