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第15話 百九十円のうどん

食堂ではいつもの通り一人で食事をしていたが、そこに見慣れない女の子がやって来た。私は一人でさっと食事をしたかったが話しているうちに楽しくなり一緒に食事をすることにした。その子は歌手志望で私は歌手になることを馬鹿にしていたが、自分のやりたいことがしっかりと決まっていることに対しては羨ましく思い、話していて楽しかった。

すると友達がやって来てその子に話し掛けた。私との会話を中断されたことは別に構わなかったし、友達がその子の相手をしてくれるならそれはそれで良かった。
私は一番安いご飯を買おうと思ったけれど、百九十円のうどんではおなかは満たされない。水曜日は午後の授業が結構きついため、空腹は満たしておきたい。二百円のピラフにしてみたが全く美味しそうではない。

私は別の友達に会い、一階で食事をすることにする。先ほどの子は友達に任せ、私は一階でピラフを食べた。一階で食事をするなら牛丼を頼めば良かったとひどく後悔して友達の機嫌を損ねそうになる。

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