第11話　猫とコーヒー

夜、外が騒がしいので外を見てみる。パトカーが数台停まっていて、どうやら駐車場に誰かが隠れている様だ。警察はそれを捜しているらしい。私はマンションの窓からそれを見ているので全てが丸見えだ。警察の犯人の捜し方があまりにも下手くそなため、逃げられてしまうのではないかとヒヤヒヤしていると案の定逃げられてしまった。私は警官と目が合ってしまい少し気まずい。

＊

黄色の下地が塗ってある食卓の絵が家に置いてあり、おそらく母が描いた絵なのだが友達には私が描いたと説明した。説明の甲斐も無く友達はうわのそらだった。ジョナサンへ行こうとする途中、猫がいたのでコーヒーをあげてみた。猫は「ギャッ！」と言ってどこかへ行ってしまった。
その後、地元のむげん堂に行くと学校の友達がいるので声をかけてみた。
「こんな夜中に何でいるの？」
「夜中だから帰れない。」
なるほどと思う。