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第26話 小5ー小山

中学校以来の友人と阿佐谷近辺で食事をすることになったが、食事はせずうろつくだけで終わる。
駅前には新しい靴屋ができて、欲しい靴ばかりが並べてある。その中には昼間に電車の中で見た人の靴もあった。
大学の友達と自転車の二人乗りをして遠くへ行こうとするが川に落ちる。携帯電話を必死に水面から出して水を払う。私の携帯電話は防水性があり壊れずに済んだが、友人の電話は水に濡れて壊れてしまった。私は「おとうさん」に電話を掛けるが、表示が「おとのぬ」に変わってしまっており、やはり私の電話も微妙に壊れてしまった様だ。

予備校が一緒の大学の友達と自転車で練馬の奥地にロケ地を探しに行く。幼稚園を探し川を渡るが、今度は川に落ちなくて済む。渡りきった所は丁度団地の入り口になっており、子ども達が砂場で遊んでいる。砂場には何故だか携帯電話がたくさん落ちていた。団地の郵便受けには掲示板があってそこには次のような文字が書いてあった。
”小山としょうご
けいじばん
小5ー小山”
そこで小山君に会ったのだが、どうやら掲示板で私のことを呼んでいたらしい。私は掲示板を解読できなかったのだが、彼と偶然出会えたのは偶然である。
団地の奥で多摩美の建築科の人に建築科に入りませんかと誘われる。髪の毛は坊主で修行僧っぽい顔立ちをしていたが、コンピューターが得意らしい。

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