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挑戦を恐れず、失敗を次の学びに。【アドウェイズフロンティア】

スマートフォンを触っていて、何気なく目に入った広告。
そこから「面白そう」「便利そう」「自分に合ってそう」と新たな出会いが生まれた経験がある方は、多いのではないでしょうか?

今回は札幌大通学校で、広告運用をサポートする会社「アドウェイズフロンティア」の代表を務める上村様に登壇いただき、キャリア教育プログラム 「CHOOSE YOUR LIFEお仕事図鑑」を実施しました!

CHOOSE YOUR LIFEお仕事図鑑とは、『知らないから、選べないをなくす』のコンセプトのもと、様々な業界を代表する企業に登壇いただき、そこで働く人の仕事や生き方を届けるための高校向けキャリア教育プログラムです。

ハッシャダイソーシャルのメンバーがファシリテーターとして、社会人と若者の橋渡しを行い、若者たちが、ロールモデルと出会うきっかけを届けます。

この記事では高校生に働く情熱を伝えた本プログラムの一部をお届けいたします。担当はハッシャダイソーシャルの「森本」です。


ウェブ専門広告代理店の業務とは


森本:本日はアドウェイズフロンティアの代表を務める上村さんにお越しいただきました。広告業界の話や、働くやりがい、働く上で大事にしている考え方などを、生徒の皆さんと一緒に質問していこうと思います。よろしくお願いします。

上村さん:よろしくお願いします。

森本:まず、仕事内容について聞かせていただけますか?

上村さん:広告を出したい企業に代わって、広告に必要なものを取りまとめる仕事です。例えば、世の中にはTikTok、Instagram、X(旧Twitter)など、さまざまなアプリがあります。また、Googleなどの検索エンジンでも、検索結果に広告が出て来ますよね。広告主である企業が一つずつ掲載の申し込みをしていくのは、とても手間がかかります。また、やり方を知らない企業も少なくありません。それらを取りまとめて対応するのが、当社のような広告代理店なのです。広告代理店の中には、TVCMや新聞・雑誌の広告を取りまとめる企業もありますが、当社はインターネット専門の広告代理店という立ち位置です。

森本:広告代理店の業務の流れについて教えてください。

上村さん:まずは広告を出したい企業に対し、提案の前にどんな商品を売りたいのか、どれくらい買ってもらいたいのか、予算はいくらなのかなどヒアリングを実施します。そして企業の目的や予算を広告主に聞いたうえで戦略を練ります。そして「どのようなスケジュールで進めるか」「どこにどれくらい広告を出していくか」といった内容をまとめて提案するのです。ただ広告代理店はたくさんあるので、その中で広告主から選ばれれば、めでたく注文をもらえるという形です。

森本:注文をもらった後はどうするのですか?

上村さん:広告主の代わりにGoogleやXなどへ申請し、広告の管理画面を作成します。そして「こういう方針で、この商品をみんなに届けたい」という戦略に沿って、画像、動画、わかりやすいテキストなどを準備します。それらが出来上がったら、予算、期間、1日あたりに使う金額、1回見てもらうのにどれくらいのお金を出せるか、そしてどういった人に広告を出すかをそれぞれ設定します。それらが終われば、ようやく広告を配信できる状態になるのです。

森本:今の仕事の楽しさや、やりがいについて教えてください。

一番はやはり「商品やサービスを世の中の人に繋げられること」です。広告と言うのは、本来、何か良いものを作った企業があって、それをみんなに知ってもらいたいと思って使われるものです。それをつなげていくのが僕らの仕事です。楽しいですし、やりがいがあります。

あとは最新の技術や情報に触れられることです。インターネットは常に進化を続けています。これもすごく楽しい部分ですね。広告の配信方法も日々変わります。「先月まではこういうやり方だったけど、今月からはこういうやり方でできるようになった」ということも頻繁にあります。

営業からスタートし、グループ会社の責任者に


森本:アドウェイズに入社後のキャリアについてお聞かせください。

上村さん:最初は広告営業をしていました。提案の部分とか、受注と言って、注文を受けることを中心にやっていましたね。

森本:現在はグループ会社の責任者になっていますね。経緯を教えてください。

上村さん:最初から責任者になりたいと狙っていたわけではなく、目の前にあることに対し「今、何をしなければいけないか」を考え、順番に取り組んでいった結果、今に至ります。

入社してしばらく営業をやったあとは、運用の仕事をするようになりました。営業は、前面に出てお客様とやり取りする仕事ですが、運用はバックエンドのサポートです。

最初に営業と広告主の間で広告戦略を決めるのですが、実際に広告を出した後で「思っていたものと違う」となってしまうことは割とあります。そのようなときに「どこに原因があるのか」を分析して「こういうやり方に変えてみましょう」と提案したり、変更した後に「実際どうだったか」を改めて分析したりするのが運用の仕事です。

しかし運用や分析の業務はやらなければいけないことが多く、1人で全部担当するには限界があります。そこでチームを作ることにしたのです。僕がチーム制をやり始めたのがきっかけで、会社全体で、いろいろな仕事を分業し、役割分担をきめて、みんなで作り上げる体制に変わっていきました。その分業している仕事を、違う拠点でまとめてできるようにしたのが、アドウェイズフロンティアなのです。

森本:なるほど。分業して、もうそれを別会社にしようとなったわけですね。

 採用の際、スキルや経験よりも重視するもの


森本:現在の従業員数と、男女の比率を教えてください。また、学歴は重視していますか?

上村さん:アドウェイズフロンティアだけでいえば、従業員は現在53名です。6割くらいは女性です。学歴はあまり見ていないですね。

森本:採用にあたって、経験やスキルを重視していますか?

上村さん:経験やスキルはそこまで重視していません。入ってから学んでもらえれば良いと考えているからです。そもそも、北海道には広告会社の求人自体が多くないので、ほとんどが未経験での入社ですね。95%は未経験です。事務職の経験すらないという人もいます。

森本:おお!では、どのような人と一緒に働きたいですか?

上村さん:成長の意欲がある人かどうか、学び続ける努力ができる人かどうかを重視しています。あとは人柄ですね。雰囲気がうちの組織風土に合うかどうかを見ています。

失敗したときの立ち直り方


森本:仕事で失敗してしまったときのエピソードと、どのように立ち直ったのかを教えてもらえますか?

上村さん:お客様が望んだものと、少し違う結果になってしまったことがあります。意思疎通に問題が生じた結果、会社にかなりマイナスが出てしまったことがありました。ミスというわけでは無かったのですが「もうちょっとちゃんとやっておけばよかったな」「ちゃんと説明しておけばよかったな」と後悔しました。しかし、もうどうすることもできないので「この失敗を、これから活かしてやっていけばいい」と気持ち切り替えました。

そしてアドウェイズの創業者である岡村(陽久氏)は、僕が1000万円行くか行かないかのマイナスを出したにも関わらず、事実を報告しても怒りませんでした。「怒ってくれた方がむしろスッキリするのに」と思ったくらいです。だから余計に「マイナスを出した分を取り返さなければ」と強く決意しました。アドウェイズには「うまくいかなくても、次に頑張れば良い」という風土があるのです。その風土に後押ししてもらって、一つずつやるべきことに専念し、立ち直っていきました。おそらく環境に恵まれていたのだと思いますね。僕はアドウェイズに入社して以降、会社の中で誰かが責められているところを見たことがありません。失敗から学べば良いという価値観が根付いているのだと考えています。

質問1「学び続けるために必要なもの」


森本:ここからは、今回参加いただいている生徒さんからの質問や相談になります。まず「社員の皆様は、日頃どのようなことを学び続けているのでしょうか?」というものです。

上村さん:「こうした方がお客様にとってもいいし、自分たちも働きやすくなる」というのを見つけ、解決策を考え、実行して、改善することが一つの学びです。今は何が問題で、どのような選択肢があって、その選択肢の良いところと悪いところを見極めたうえで「これをやってみよう」と決定するのです。

もちろん、ダメだった場合もあるでしょうが、何がダメだったのかがわかれば、その学びを次に生かせますよね。そこで別の案を試して、それでうまくいけば、それもまた学びになります。そういう、試行錯誤すること自体が重要な学びです。

例えば飲食店のアルバイトでも「置き場所をここに決めておいたら、作業効率が上がってみんなの仕事が円滑に回りそう」とか、そういうのがいっぱいあるはずです。小さなことでも学びにつながるものはたくさんあるので、それを実践するのが大事なのです。


質問2「社会人として働くのが怖い」


森本:次は「社会人として働くのが怖い、不安になります」というものです。上村さんはいかがでしたか?

上村さん:「自分にできるのだろうか」というのは思いました。今でも、新しいことにチャレンジするときはそう思います。自分が経験したことがないこと、やったことがないことをやるときは、怖くなりますよね。ただ僕の経験ですが「いざやってみると、意外と大丈夫だった」ということが多かったですね。どちらかというと、何もしなかったときの方が、不安や怖い思いをすることが増えるのです。

新しいことにチャレンジしたら、その分道が開けます。「自分でも結構できたな」とか「不安だったところは難しくなかったけど、別のところに難しい部分があったな」というような気づきがあり、自信が出てきます。何もしなかったら、その自信も生まれません。ずっと足踏みしたままの状態が続きます。「ちょっとだけ新しいことをやってみる」ということを繰り返した方が、経験が増え、視野が広がり、自信もついて、できることが増えていくと僕は考えています。

質問3「学校の学びと社会の学びの違いは?」


上村さん:違う部分もありますが、共通する部分もあると考えています。正直に言うと、小・中・高校生の頃の僕は「勉強が何の役に立つのだろう」と考えていました。目的があまりはっきりしない状態で学んでいたのです。

一方で、社会人になってからの学びは、学ぶ目的が明確です。そして社会に出てからも、ずっと学び続けることが大事です。社会人になってからの方が、学ぶ時間や学ぶことも増えます。学ばなかったら停滞してしまうし、置いて行かれてしまうのですね。僕自身、いろいろな社会人をみてきましたが、学ぶのが上手い人は、その後の人生もうまくいっているケースが多いです。収入も含めて、人生をより良くしたいのであれば、やはり大人になってからも勉強を続ける必要があるのです。

森本:社会人になっても学び続けるために、高校生のうちからできることはありますか?

学校の勉強は「学び方を学ぶ」ためのものだと僕は考えています。いざ社会人になっていざ「学びたい!」と思ったとしても、学び方を知らなければ先に進めません。ですから、学校で自分に合った学び方を見つけるのがよいのではと考えています。例えば、本を読むのが苦手だったとします。でも動画を見る、人に聞く、タブレットで勉強するなど、学び方はいろいろあります。人によって合う・合わないがありますので、自分に合った学び方を見つけていただければと思います。

質問4「やる気を出すにはどうすればいい?」


森本:次の質問は「やる気を出したいときはどんなことをすれば良いですか」というという質問ですが、いかがですか。

上村さん:僕も気分が乗らないときはありますが、あまり自分の気分に逆らわないようにしています。やる気が出ない時はほどほどにして、気分が乗っている時に、一気にやってしまいます。

森本:気分が乗らなくても、どうしてもやらなければいけないときもあると思うのですが、そういう場合はどうしていますか?

上村さん:そういうときは「とりあえず少しだけやってみる」ようにしています。とりあえず、5分とか10分、手をつけてみるのです。そうすると「もうちょっとやってみようかな」という気持ちになります。

家事に例えるなら、洗わなければいけないお皿がいっぱいあった場合に、とりあえず1枚だけ洗ってみます。そしてやり始めたら「もう全部洗っちゃおう」みたいな感じですね。勉強だったら、「1ページだけ読んでみようとか、1ページだけ問題解いてみよう」ですね。

森本:素敵な考え方ですね。質問はまだたくさんあるのですが、ここで時間が来てしまいましたので、ここで上村さんのお話は以上にしたいと思います。上村さん、お答えいただきありがとうございました!

編集後記

今回の上村さんの話は高校生だけでなく、わたし自身もたくさん学ばせていただいた会になりました。

新たな挑戦を楽しもうとする上村さんの哲学は、アドウェイズ・フロンティアの文化でもあり、その文化が高校生にとって励みとなる言葉になったように感じます。

上村さんのお話にもあるとおり、まずは始めることが大事です。これからもCHOOSE YOUR LIFEお仕事図鑑などの活動を通じ「人生は選べる」「あなたの可能性を信じている人たちがいる」というメッセージを全国に届けていきたいです!

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