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アトピー性皮膚炎の本当の原因 その科学的解説 〜 30年来のアトピーを治した方法 【保存版】

皆さん、はじめまして。橋本と申します。

私は子供の頃から30年間ずっとアトピーでしたが、試行錯誤の末、アトピー性皮膚炎の根本原因を特定して完治させました。

この記事ではアトピー性皮膚炎の本当の原因とその治療法を科学的に解説しています。



アトピーは「民間療法」では治らない

過去の私はかなり重度のアトピー性皮膚炎で、痛みで身動きできなくなったり、アトピーが原因で感染症になり手術・入院したこともあります。

その過程でステロイド治療以外に民間療法をさまざまに試して失敗してきました。民間療法とは「厚生労働省や医療機関が医学的な効果を認めていない療法」で、次のようなものです。

・脱ステロイド ※ 参考記事
・食事改善 ※ 参考記事
・油絶ち ※ 参考記事
・腸内環境改善 ※ 参考記事
・栄養サプリ ※ 参考記事
・漢方 ※ 参考記事
・筋トレでの体温向上
・湿潤療法
・乾燥療法

これらはすべて効果がありませんでした。

そして原因が判明した今となってはこれらは理屈が通っていない療法だったとわかるようになりました。

たとえば「腸活」に代表される腸内環境の改善はアトピー性皮膚炎とほとんど関係が無いという研究結果[1]が出ています。

[1] Cochrane Library - Probiotics for treating eczema

善玉菌(プロバイオティクス)とアトピー性皮膚炎の因果関係はそれこそ世界中で研究されていますが、どれだけ研究されても科学的な根拠(エビデンス)が出てきていないのです。

その他の治療法も同様です。そもそも民間療法の説明はほとんどが抽象的または疑似科学的です。科学用語を使って科学的に見せかけていますが、実際には論理が飛躍しています。

アトピー性皮膚炎には明確な原因がある

アトピー性皮膚炎は原因が一つとは限らない「多因子性」の病気と言われ、一般的にはその原因は判明していません。

私がアトピーを治せたのはその決定的な原因を特定して対策をしたからです。アトピー性皮膚炎の最大の原因を科学的・論理的に説明できます。

それは、一般的に挙げられるアトピー性皮膚炎の原因と比べて、ダントツに悪影響を及ぼす最も支配的な原因(Dominant Factor)です。

これ以上に重要な原因は考えられず、実際にその対策を止めた途端にアトピーが再発して劇的に悪化することも経験しました。

そしてこの発見により、これまでのアトピーの不思議や、他の様々な民間療法で治る人と治らない人がいることなど、たくさんのことがすっきりと説明できるようになりました。

アトピーの「異常さ」にヒントがある

国際調査[2]で推定されている成人アトピー有病率は、当時の人口数[3]と合わせて下記です。

日本:推定2.1%(266万人)
米国:推定4.9%(1601万人)
EU:推定4.4%(2275万人)

国内調査[4]でも2019年時点でアトピー患者数は137万人と推測されており、少なくとも日本だけで100万人以上がいることになります。

アトピーの普及の大まかな時系列は下記です。

1933年:アメリカにて「アトピー性皮膚炎」が医学用語として初めて登場
1962年:日本国内の新聞報道でアトピー性皮膚炎が初めて紹介される(「過敏な体質は遺伝 卵の白身などで起る」と紹介)
1987年:国際皮膚科学会シンポジウムでアトピー性皮膚炎急増の報告

アトピー性皮膚炎のような強い炎症が、長い歴史上で1962年になって突然新聞に現れるほど急速急激に増加しているというのは異常な状況です。

これほどの患者数の多さとその拡大速度は、患者に重大な「共通点」がないと説明できません。

肌の乾燥・アレルゲン等での説明や、民間療法で語られる抽象的な説明では無理があります。

実際に、本記事で解説しているアトピー性皮膚炎の根本原因は、その歴史的な時系列と患者数の多さを見事に説明できるものです。

人間である以上は、無影響で済むはずがないものが原因です。

このことが、今後に学術研究によって焦点を当てられていけば、アトピー性皮膚炎という病気が世界中から無くなる未来さえあると考えています。

[2]出典:成人におけるアトピー性皮膚炎の疫学
[3]出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構
[4]出典:アトピー性皮膚炎治療薬 市場調査


アトピー発症の最初のきっかけだけが判明していない

アトピー性皮膚炎のメカニズム解明は昔よりもずっと進み、様々なことが明らかになってきました。

アトピー性皮膚炎は、皮膚表面のバリア機能異常から引き起こされる免疫反応で炎症になる病気です。

このメカニズムにおいて、最初の発症のきっかけ=原因因子と、発症後にさらに悪化を招くもの=悪化因子とは分けて考える必要があります。

原因因子:アトピーが最初に発症する原因
悪化因子:アトピーの発症後に悪化する要因

最初に「バリア機能異常」をもたらすものが原因因子であり、発症後に「悪化・慢性化」をもたらすものが悪化因子です。

1.バリア機能異常が発生
原因因子:汗かぶれ, 蒸れ, 乾燥
2.免疫反応により炎症発生
2型免疫反応:2型免疫細胞(Th2, ILC2)が関与
3.炎症がさらに悪化・慢性化する
悪化因子:掻き壊し, 黄色ブドウ球菌, アレルゲン

アトピー性皮膚炎の発症メカニズム

一度発症した後は、アレルゲンが炎症部から侵入することでアレルギーを併発する可能性があるため回避すべきとされます。また、皮膚上の黄色ブドウ球菌が繁殖することも悪化因子と考えられています。

一方で、そもそもの最初のきっかけ=原因因子としては、肌の乾燥、汗かぶれ、蒸れなどの説明が一般的です。

また、先天的・遺伝的な肌の弱さ(フィラグリン遺伝子異常)を持つ人は、アトピー性皮膚炎になりやすいことも分かっています。

しかしそれらだけではアトピー性皮膚炎のようか強い炎症を引き起こすほどのバリア機能異常を説明できません。

そのため、アトピー性皮膚炎の研究では、その発症の原因にもっと別の ファクターX(未知の要因、判明していない要因や条件)が存在する可能性が高いと考えられて研究が続けられています。

※ 詳細は、以下の記事解説を参照ください。

■アトピーの重要因子の解説
アトピーの原因 - 4つの重要因子

■アトピー発症メカニズムの科学的解説
(1)免疫とアトピーの関係性
(2)アレルゲンとアトピーの関係性
(3)とアトピーの関係性【準備中】
(4)皮膚細菌とアトピーの関係性【準備中】


アトピーの原因=ファクターXの存在

科学的には、バリア機能異常が起こってから「後」のメカニズムは解明が進んできています。

しかし、最初にバリア機能異常を引き起こす因子は特定されていません。アトピーが治らない理由は、その明確な原因が定まらない点にあります。

乾燥、汗、蒸れなどの因子は、支配的な要因(Dominant Factor)ではないと考えられています。もしもアトピー性皮膚炎に何か決定的な原因があるとしたら、そのファクターX(未知の要因)を考える必要があります。

そしてこの記事では、ファクターX=決定的要因である可能性が最も高く、ダントツで悪影響を及ぼしている原因因子について解説しています。

内容が濃くて記事のボリュームが多くなりましたが、原因と対策はとてもシンプルです。お伝えするのは次のようなものです。

・原因は科学的に明確な説明ができるものです。「ストレスが原因」などの抽象論・精神論では決してありません。
・治療方法は安価で簡単で自宅で継続可能です。
・特定の医者や商品を勧めるものではありません。利益供与もありません。
ステロイドなどの治療薬は医師の指示通りに継続してください。標準治療での対処療法を否定するものではありません。早期回復のために併用をお勧めします。
脱ステロイド、食事改善、腸内環境改善、栄養サプリ、漢方治療、筋トレでの体温向上、湿潤療法、乾燥療法などの"非科学的"な方法ではありません。(それらでは治りませんでしたし、科学的な説明もできません)

下記の免責事項についてもお読みください。

・この記事の見解・治療方法は、私自身がアトピーを治した経験から得た考察と結論です。
実践された方が必ず完治できるという保証はできませんのでご了承ください。
・治療は自己責任で行なってください。乳幼児・子供の治療は必ず医師に相談してください。
・記事の内容には著作権が発生します。内容の転用・流用・無断公開は違法であるため行わないでください。


※ この記事は有料ですが、現在は価格を低めに設定しています。アトピー治療で掛かり続ける費用・時間・生活の質(QOL)低下を考えると、本記事の費用対効果は非常に高いと考えています。

超シンプルで明確だったアトピーの原因

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