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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』感想

スティーブン・スピルバーグ監督初のミュージカル作品『ウエスト・サイド・ストーリー』。スピルバーグ監督がミュージカル作品をどのように仕上げるのか、ワクワクと楽しみにしていた作品だったので、公開日に早速鑑賞。

1961年版や舞台を見たことがなく、予備知識ゼロの筆者が『ウエスト・サイド・ストーリー』の感想を書いてみました。


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作品情報

原題:West Side Story
監督・製作:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー
キャスト:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デ・ボーズ、マイク・フェイスト、デビット・アルバレス、リタ・モレノ
ジャンル:ミュージカル/ロマンス
公開年:2022年2月11日
時間:157分

あらすじ

スティーブン・スピルバーグが世界的ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」を映画化。

物語の舞台は、ニューヨークのウエスト・サイド。そこには、夢や自由を追い求めて世界中から多くの人が集まっていた。しかし、差別や偏見による社会への不満を抱えた若者たちは仲間と集団を作り、激しく対立するようになっていく。

そんなある日、”ジェッツ”と呼ばれるチームの元リーダー”トニー”と対立する”シャークス”のリーダーの妹マリアが出会い、恋に落ちる。
この禁断の恋は、やがて周囲の人までも大きく変えていくようになる…

登場人物

■トニー(演:アンセル・エルゴート)
ヨーロッパ移民系グループ"ジェッツ"を結成。リーダーを務めたこともあるが、現在はドラッグストアの店員として静かに暮らす。

■マリア(演:レイチェル・ゼグラー)
ベルナルドの妹。兄とダンスパーティに行き、そこで出会ったトニーに恋をする。

■ベルナルド(演:デヴィッド・アルヴァレス)
プエルトリコ系移民"シャークス" のリーダー。移民の中でも、自分たちがより差別を受けていると感じ、アメリカに不満を持つ。

■アニータ(演:アリアナ・デボーズ)
ベルナルドの恋人。

■バレンティーナ(演:リタ・モレノ)
トニーが働く店の店主。

感想

ダンスで魅せる!!

自分の中では、ミュージカル映画は踊るけど、とりあえず歌う!...イメージが強く、今回も歌がメインになると思っていた。しかし、今作ではダンスシーンにとても手が込められていた

序盤の"ジェッツ"メンバーによるダンス、"ダンス・アット・ザ・ジム"に乗って踊るダンスパーティーのシーン、トニーとリフが銃を奪い合うシーンなど、ダンスシーンが豊富。それらのシーンでは、キャストの一人一人がキレのあるダンスを披露。そして、キレがある中、ダンスには集団の統率感が取れており、思わず拍手しそうになった。

見惚れてしまう出演者のパフォーマンスには圧倒されながらも、自分の中のミュージカルの概念をアップデートできたのは良かった。


レイチェル・ゼグラーの歌声に鳥肌

ダンスシーンは凄いけど、もちろん楽曲も最高。
"ダンス・アット・ザ・ジム"のようなノリノリになれる曲やロマンティックな雰囲気を感じることができる"トゥナイト"、登場人物の心情を表現した"アメリカ"など、楽曲が豊富。聴いたこともある曲も多く、鑑賞後は勝手に口ずさんでしまう程。

それに加えて、キャストの歌声も良い。特にマリア役の"レイチェル・ゼグラー"。高く透き通るような歌声は劇場内に響き渡っていて、「あれっ、IMAXで鑑賞してたっけ?」「IMAXで鑑賞したら、もっと凄いのでは...?」と思ってしまう程。

なので、これから鑑賞予定の人は、レイチェル・ゼグラーの歌声に、ぜひ注目して欲しい!


憎しみからは何も生まれない

そして、ストーリーを通して感じたことは「憎しみからは何も生まれない」
貧困や差別からグループを作り、不満を持った者同士が対立し、抗争へと発展。そこでは、募らせた不満を誰かにぶつけると対立が生まれる。仲間がナイフで刺されたので差し返す。仲間が殺されたので、銃を使って復讐する...など、憎しみから生まれた行動は、新たな憎しみを生むこととなっていた

憎しみを抑えることは難しいけど、憎しみを誰かにぶつけても、何も良いことは生まれないので、憎しみをどう扱うかを考えさせられた。


まとめ

以上、映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の感想を紹介しました。
予備知識ゼロで鑑賞したので、途中頭がハテナになることも。なので、作品の時代背景や作成意図を理解していた方がより楽しめるかも。

歌やダンスなどのミュージカル要素は最高なので、ミュージカル好きにはたまらない1作。気になる方は、ぜひ鑑賞を~


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