便利屋修行1年生 ⒐朝焼けの接触 連載恋愛小説
「素行調査って…この人部屋出ないですけど」
張り込みと聞いて綾は意気込んでいたのだが、実態は1日中対象者のマンションをのぞいているだけ。
巻かれないように尾行とかするのかなー、とワクワクしていたのだけど。
「引きこもりの度合いを見ろってことだろ」
夜中に動きがあった。女の人が訪ねてきたのだ。
「リア充ですかね」
「店の人間はいなさそうだな」
沢口いわく、派遣サービスの人間なら車が待機しているとのこと。
これは、仮眠なんか取っている場合じゃない。
なぜそんなに楽しそうなのかと