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八月の読書録と積読状況

芥川もボルヘスも短編しか書かなかった。。 芥川もボルヘスも怪異幻想を好んだ。 芥川もボルヘスも聊斎志異が好きだった。 始めてスペイン語版「歯車・河童」が出たときの序文はボルヘスが書いていて彼は芥川を高く評価している。 読んでいる作家が意外なところで縁があることに気づくとうれしい。

ボルヘスの「砂の本」がかなり良い。 ボルヘスは盲人だった。 ミルトンや晩年のジョイスもそうだった。 そういえば琵琶法師は盲目だね。 感覚を研ぎ澄ますとか、口述筆記とか簡単にいうけれど、ものすごい精神力が必要なはずで凡人には真似できん。

写真をめぐる覚書 〜ある日感性は突然に〜

岩波文庫/ホルヘ・ルイス・ボルヘス/鼓直=訳『アレフ』の話。ボルヘス作品は虚構と現実の境界線が不透明というか、物語が生まれるまでの思考内容が物語に換えられるような印象がある。本作でも空想や思索の痕跡がうかがえてどこまで小説・随筆として読めるかわからなくなる。その不思議さが面白い。

今日の配本(24/09/12)

H・ブストス=ドメック