ひだりききクラブの自由律俳句交換日記

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「祝福ねそれぞれの朝は晴れ」

散る散るピンクのアスファルト

自由律俳句

「導く為のトンボになってね」

さよならを吐けば白いCO2

「光オブラートにしておくすりのめたね」

あの人が眠る町を鈍行で通過

「はぐして桃色最大瞬間風速です」

「あなたとできる生活のままごとが」

つとめて澄んだ竹ぼうきの音

鈴虫の音を隔てて映画を観る

「タラタッタとりあえず生中」

天使に会いたくてナースコール

宙ぶらりん花火の約束

「さわれる文字をあなたにあげるよ」

「身体があってわたしは眩しい」

すずめ園著「旅と蓋2」「夏の早朝vol.2」の感想(#文学フリマで買った本の感想#1)

プールサイドのくちびる幽霊色

「寂しさを生けよう飲みさしのシードル瓶へ」

「シトロンの弾けたのを指で持つ」

湯呑み湖畔にゆれる電球

雨降った時しか会えない川

お祭りの夜と同じ湿度の中にいる

どうせ死ぬけど好きだった海

「水無月に水入れて肺まで」

「君のシェフきまぐれサラダな朝」

喉の奥冷やし中華の季節の渇き

「湯呑みの形した畳の凹(へこ)」

いくばくかのムダ毛をつつむ初夏の風

「ふきのとうゆるく握る夕べ」

「母恋人とキッシュを食べている」

「ちゃおの付録いつかの飴のあじ」

往信⇔気取らない味噌汁を振る舞う

「ハルカゼ躑躅越しの接吻」

今頃同じ土産話をしている

ドライブのために覚えた歌がある

春の月乗って広告のない街

喪に服す婦人の白い日傘

「やけっぱち前線北風の如し」

「アンダースロウ背中ハートのシイル」

「肉体ふくよかな春来」

白い犬より寒がり

小春日に餅焼いてくれた

自由律俳句ユニット:ひだりききクラブ

2年前

ゲレンデをほおばる

「伸びゆく陽の数フレンチトースト」

「キャラキャラ笑う指先に星」

「君の幸せが幸せと思う」

はつなつ過ぎていっぱい冬

カーテンぶん投げやけっぱちの朝