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目次のない章 / 20240627thu(1358字)

もう一度、出会えるためのおまじないのようなものだから、名前は。だから、名前なんてどうでもいいのだと思う。また会えるなら、また会えたなら。小石と小石が、ぶつかるところで待ち合わせ。

9か月前

短編「図書館にて」(10枚:ジェイムズ・ジョイス文)【説明あり】

石蹴り

2年前

水声社/フリオ・コルタサル/土岐恒二=訳『石蹴り遊び』の話。1冊にして2冊の書物。第1の書物は第1章から第56章まで。第2の書物は各章末の番号順に読み進めることで成立する。既読の章を異なる順序で読み、隠れた主題を見付ける構造は人間業ではない。圧倒的な構成美。哲学的でありゲーム的。

フリオ・コルタサル/土岐恒二=訳『石蹴り遊び』を購入。元々興味を抱いていたところ、偶然ホセ・ドノソ『隣りの庭』を読んだら同書に言及する場面があったので、我慢の限界を迎えた。それにしても水声社さんの「フィクションの楽しみ」は5月に『テラ・ノストラ』を刊行したばかりなのに奮発するね。