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呟】狂言面作品展 面風會展三日間の展示が終了してござる 昨年の五月から彫り始めた狂言面空吹 最後の髭を取り付け整え終えたのが先週末でござる 能面十面 狂言面九面 翁三番三面四面 創作狂言面三面 合わせて廿六面 わたくしのお知り合いも大勢来てくださり たいへん嬉しゅうござる

狂言面作品展 面風會の展示が始まってござる

呟】今日から狂言面打ちも三年目 前回は彫りに時間が掛かり彩色がイコウ短うなってござる 賢徳、空吹に続く三面目は 狂言福の神に遣う狂言面『福の神』でござる 遣う檜材は小面と同じ最も小さいモノ 福の神の面は女面並に小さいようでござる 序盤は大胆に細部は慎重に彫り進みょうと存ずる

呟】狂言面打作品展まで一カ月を切ってようやく塗りに入ってござる 仕上げ彫りは自身でキリをつけねばなかなか終えぬものでござる 自作は五割増しで まず裏面下地塗り赤多め 確りと乾かせた上から カシューを薄めて塗布してござる しばし乾燥して次回は表の塗りでござる

呟】狂言面空吹の仕上げ彫も佳境に入り 手本面と見比べながら 耳から頬、目玉から小鼻と 氣に入った容が出るまで打ちとうはござれども どこかで切りを付けねば いつまでも終わりませぬ 最後は顔全体を観た印象 舞台で自身が掛けて出たならば 確と狂言面になっているかを想うて留めてござる

呟】狂言面打ち 空吹の顔つきも徐々に手本に近づいてきたようにござる 口元と顎、頬を調えると 随分好くなってござる 目と鼻を調える前に全体にヤスリを掛けてから微調整 色を入れる前に裏を彫りまする 今月中に上げる予定でござる

呟】仕上の彫りでは手本の面をいろんな角度から見比べ 曲がり加減や深さ形、長さや厚さを測って調えまする 手本は師匠の写し面なれば持ち帰って打つこともできるのでござるが未だ借りて帰ったことはござらぬ 今後少しも早く仕上げるには自宅で打つ時間を融通する必要があると感じてござる

呟】狂言面空吹 昨日口元と顎、そして頬骨を調え こんにった休憩中に紙やすりを掛けてござる 彫り痕の凹凸をなくすと 随分すっきりした面差しになってまいった 四月二十一日からの作品展まで二ヶ月余り できるだけ精度を高めてまいろうと存ずる

呟】春に狂言面賢徳を打ち上げ 五月より新たに狂言面空吹を打ち出して八ヶ月やや見込みより遅れてござるが毎度三時間時にコツを教わり時に談笑し大方は黙々と打ち目鼻は調ってござる 一カ所ずつ手本に近づけ 次回は口と顎の形 最後に各顔の部位の相互関係を調えればいよいよ着色から仕上げでござる

本年は狂言面をも打ち励みょうと存じまする

檜角材から狂言面が現れつつござる

呟】今月二回目の狂言面打ち 先月進められなかった分 今月は高頻度で伺いまする 額の形と皺成型が半分後半は耳の成型に集中してござる 左耳が七割👂の出来右耳は厚み角度など未だ三割未満でござる 部分毎に八割ほど進めては隣接部位へ移ってまいります 今月中には彫り終えたいと存じまする

呟】狂言面空吹を打って半年 容貌は整ってきてござるが 手本の面を視ては削り また視ては削る 額の皺を深くしては表面を整え 角張った額から丸みを帯びさせてまいりまする 耳周りの膨らみを削ぎ出したところで今日はお仕舞い 少しでも打つ回数を増やしてまいろうと思うてござる

呟】狂言面空吹(うそふき)仕上げ彫りは部分ごと調えてまいります 左耳から右耳へ 頬から頬骨の膨らみへ すぼめた口の筋肉の締り 顔下半分はとくに引き絞れてまいりまする 次回鼻筋と唇を整形したれば残すは微調整となりまする 手本を好く観較べ 各部の均衡をとりつつ年内に彫り上げとうござる

呟】わたくし狂言面を打っておりますが、狂言で面を掛けるのは動物や神様そして老人や一部の女性でござってその殆どがアドでござる 一方能では殆どのシテが面を掛けてござる 能のシテは神様や幽霊が多く 狂言のシテは人間の男が多いのでござる 能も狂言も生きた男でない時に面を掛けがちでござる

呟】こんにった狂言面打ち 空吹を彫ってござる 型を遣った粗彫りが終わると ひたすら手本の面と睨めっこでござる 大きく出張った眼の大きさ位置が極まったところで距離を測りながら耳の上、頬の出っ張りから顎への傾斜と眼の上の出っ張りを調えてござる 少しずつ空吹面らしゅうなってござる

呟】まだあつさ残る京都でござる午後は代休にて刀を携え狂言面打ちに参ってござる 狂言面空吹には目鼻口に孔がござる この孔を穿つ準備として裏面を彫り進めてござる 表の位置を確認しながら裏を削り落としまする 常に指で挟み厚みと位置を測りながらでござる 指の感覚が重要でござる

呟】目と小鼻の周りの形を整えながら高さを出してまいりまする これで先に拵えた口と合わせて表裏に通じる穴を穿つ準備でござる 次に裏から厚さを測りながら彫り進んでござる 狂言面打ちひと月振りに空吹に刃を入れてござる 一刀毎に表情が狂言になってまいりまする

呟】こんにった狂言面打ちに参ってござる 空吹の目鼻口の孔を空けるべく裏面を程良い厚さまで彫り進め 電動ドリルにて緩やかに穿ってまいりまする 空けた孔を刀で拡げたれば 厚みを調整しつつ手本と較べながら容を調えてまいりまする まずは耳の傾き、そして額の丸み少しずつ少しずつでござる