面風會作品展は二〇二三年四月

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呟】立春すぎて今年狂言の舞台に狂言面打ちに披露める活動にいっそう取り組む意欲が満ち満ちてござる 二月に入って三度目の狂言面空吹の仕上げ彫り 頬を削ぎ顎を細めればだんだん歳嵩が増してきてござる 後は額の皺を深くし 眼に光を増して参れば仕舞いに近づきまする

呟】狂言面打ち 空吹の顔つきも徐々に手本に近づいてきたようにござる 口元と顎、頬を調えると 随分好くなってござる 目と鼻を調える前に全体にヤスリを掛けてから微調整 色を入れる前に裏を彫りまする 今月中に上げる予定でござる

呟】仕上の彫りでは手本の面をいろんな角度から見比べ 曲がり加減や深さ形、長さや厚さを測って調えまする 手本は師匠の写し面なれば持ち帰って打つこともできるのでござるが未だ借りて帰ったことはござらぬ 今後少しも早く仕上げるには自宅で打つ時間を融通する必要があると感じてござる

呟】狂言面空吹 昨日口元と顎、そして頬骨を調え こんにった休憩中に紙やすりを掛けてござる 彫り痕の凹凸をなくすと 随分すっきりした面差しになってまいった 四月二十一日からの作品展まで二ヶ月余り できるだけ精度を高めてまいろうと存ずる

檜角材から狂言面が現れつつござる

呟】狂言面空吹(うそふき)仕上げ彫りは部分ごと調えてまいります 左耳から右耳へ 頬から頬骨の膨らみへ すぼめた口の筋肉の締り 顔下半分はとくに引き絞れてまいりまする 次回鼻筋と唇を整形したれば残すは微調整となりまする 手本を好く観較べ 各部の均衡をとりつつ年内に彫り上げとうござる