私は如何にして執筆するのを止めてアイドルを愛するようになったか――濱野智史が語る『アーキテクチャの生態系』その後(PLANETSアーカイブス)

今朝のPLANETSアーカイブスは、情報環境研究者・濱野智史さんのインタビューです。2008年にネットカルチャー分析に多大な影響を与えた著書『アーキテクチャの生態系』を刊行、 後にアイドルグループ「PIP」のプロデューサーとしても活躍した濱野さんに、その間の問題意識の変遷から、日本のソーシャルメディア、さらにはISISまで幅広く語ってもらいました。(構成:稲葉ほたて)
※本記事は2015年7月30

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テン年代アイドル論、あるいは・・・・・・・・・とはなんだったのか?

東京は、あらゆる計画をいつも裏切ったまちだ。(磯崎新『空間へ』)

ヨーロッパに幽霊が出る――共産主義という幽霊である。(マルクス・エンゲルス『共産党宣言』)

はじめに なぜいま「アイドル論」なのか?

 テン年代の前半くらいに、アイドル論やアイドル批評といったものが盛り上がりを見せたことがあった。いくつか具体例を列挙してみる。2011年、太田省一『アイドル進化論』。2012年、濱野智史『前田敦

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濱野智史『S, X, S, WX』―『アーキテクチャの生態系Ⅱ』をめざして 第1章 東方見聞録 #1-3 Googleというバベル―「フレーム問題」のリフレーム【不定期配信】

情報環境研究者の濱野智史さんの連載『S, X, S, WX』—『アーキテクチャの生態系Ⅱ』をめざして。世界の情報を体系化しようとするGoogleによって、長年「意味」を理解できないとみなされてきた人工知能には大きな変化が訪れています。21世紀の情報社会におけるAIの思想的意義について、濱野さんが論じます。
#1-3 Googleというバベル—「フレーム問題」のリフレーム

人工知能研究者テリー・

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濱野智史『S, X, S, WX』―『アーキテクチャの生態系Ⅱ』をめざして 第1章 東方見聞録 #1-2 Googleというアトラス: 究極のデータベースの実現【不定期配信】

情報環境研究者の濱野智史さんの連載『S, X, S, WX』—『アーキテクチャの生態系Ⅱ』をめざして。サンフランシスコに到着した濱野さんは、Google Cloud Next ‘17に出席しました。そこで発表された「Cloud Spanner」の提供開始は、21世紀の情報社会においてどのような思想的意義を持つのでしょうか。

 前回の掲載からだいぶ時間が過ぎてしまった。不定期連載とはいえ読者諸兄に

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〈虚構〉が終わった戦場で何を語るべきか 濱野智史×宇野常寛「〈政治〉と〈文学〉」から「〈市場〉と〈ゲーム〉」へ——『母性のディストピア』をめぐって(5)

10月26日に発売された、宇野常寛の待望の新著『母性のディストピア』。その内容を題材にして、長年の盟友である濱野智史氏と共に日本のこれまでとこれからについて語ります。最終回となる今回は、「映像の世紀」(=他人の物語)の終焉による社会学と批評の無効化。そして『母性のディストピア』の先にある「新しい戦争論」について語ります。(構成:斎藤 岬)
※その他の回はこちら。(第1回、第2回、第3回、第4回、第

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おたく/オタクという「失敗したプロジェクト」とその可能性 濱野智史×宇野常寛「〈政治〉と〈文学〉」から「〈市場〉と〈ゲーム〉」へ——『母性のディストピア』をめぐって(4)

10月26日に発売された、宇野常寛の待望の新著『母性のディストピア』。その内容を題材にして、長年の盟友である濱野智史氏と共に日本のこれまでとこれからについて語ります。第4回では、大塚英志氏のオタク論をいかにして継承するか。また、「語り口」の問題に左右されてしまう批評の言語の限界について議論します。(構成:斎藤 岬)
※その他の回はこちら。(第1回、第2回、第3回、第4回、第5回)

批評の言語の脆

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イデとニュータイプを「いま」考える――富野由悠季と押井守 濱野智史×宇野常寛「〈政治〉と〈文学〉」から「〈市場〉と〈ゲーム〉」へ――『母性のディストピア』をめぐって(3)

10月26日に発売された、宇野常寛の待望の新著『母性のディストピア』。その内容を題材にして、長年の盟友である濱野智史氏と共に日本のこれまでとこれからについて語ります。富野由悠季が『伝説巨神イデオン』を通じて予言的に描き出した状況と、押井守の映像アート『めざめの箱舟』の意外な可能性について取り上げます。(構成:斎藤 岬)
※その他の回はこちら。(第1回、第2回、第3回、第4回、第5回)

『伝説巨神

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パズーはもう一度冒険に出るべきか?——宮崎駿と高畑勲、ジブリ2大作家の可能性と限界 濱野智史×宇野常寛「〈政治〉と〈文学〉」から「〈市場〉と〈ゲーム〉」へ——『母性のディストピア』をめぐって(2)

10月26日に発売された、宇野常寛の待望の新著『母性のディストピア』。その内容を題材にして、長年の盟友である濱野智史氏と共に日本のこれまでとこれからについて語ります。第2回は宮崎駿と、『母性のディストピア』では扱いきれなかった高畑勲の話題を中心に、ジブリ2大作家の可能性と限界について考察します。(構成:斎藤 岬)
※その他の回はこちら。(第1回、第2回、第3回、第4回、第5回)

異界を覗き込む宮

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押井守・庵野秀明・こうの史代——アトム/ゴジラの命題の継承者たち 濱野智史×宇野常寛「〈政治〉と〈文学〉」から「〈市場〉と〈ゲーム〉」へ——『母性のディストピア』をめぐって(1)

10月26日に発売された、宇野常寛の待望の新著『母性のディストピア』。その内容を題材にして、長年の盟友である濱野智史氏と共に日本のこれまでとこれからについて語ります。第1回は『シン・ゴジラ』や『この世界の片隅に』といった作品を参照しながら、〈政治〉と〈文学〉が断絶してしまった情況について考えます。(構成:斎藤 岬)
※その他の回はこちら。(第1回、第2回、第3回、第4回、第5回)

なぜ今『母性の

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濱野智史『S, X, S, WX』―『アーキテクチャの生態系Ⅱ』をめざして 第1章 東方見聞録 #1-1 NRT発: 3/6~3/7~3/6: on United【不定期配信】

情報環境研究者の濱野智史さんの新連載『S, X, S, WX』—『アーキテクチャの生態系Ⅱ』をめざして が始まります。来たるべき時代の情報社会/現代社会を読み解くための試論を展開しようとする濱野さん。第1章では、Googleを訪ねるために西海岸へと向かいます。

『S, X, S, WX』

—『アーキテクチャの生態系Ⅱ』をめざして

第1章 東方見聞録

# 1-1 NRT発: 3/6~3/7~

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