代数和を「正の数に符号+をつけない加法」と見るか、「加法記号+を省略して」符号をつけた項を並べた加法とみるか。後者の立場をとると、今の啓林館はとても教えにくい教科書になっていないか?
ボーッと生きているので、教科書に書いてあったり先生に言われたりしたことを「そういうことね」と受け入れてしまうが、なぜここに+があるのか、この+は書かなくていいのか、どうしてそこに+を書いてはいけないのか、どうして負の数は突然()があらわれるのか……「なぜどうして」にあふれている
位置+増加量=位置は、位置ベクトルと理解するべきなのかもしれないが、それは理解するのにとてもコストがかかる。やはり、式まで持ってきた後は、意味づけ・解釈と言うよりは、数という抽象的な対象物を、抽象的に操作ができるのだ、というところに持って行ってしまった方が、ごまかしでもいいのかな
増加量は、変化後-変化前で計算する。公式に当てはめて自動的に計算してしまえばいいのだが、この減法の計算のしかたを意味づけしてしまうと、つまり、位置−位置だ。ベクトルと言う異質な量が出てくる計算なのだ。 ★に続く
数直線上で計算結果を見つけさせるのは、指を数えて計算することに似ている!この素朴な計算結果の「探索」を経てから、便利なアルゴリズム(減法は、符号を変えた加法)を見せてあげたほうが、ありがたみがわかっていいのでは?