森歩き

なぜ森の中に小屋を建てたいと思ったか

数日前、私が森を買ってそこに小屋を建て森を自由に楽しめる空間を作る予定である話になったとき、「それは子供のときから思っていたことですか?」という質問があった。
やや答えに窮し「潜在的にそういう思いはあったと思います。」が第一声となった。なぜ答えに窮したか、それは世の中が急速に変化する中で、自然ガイドとしてやってきたような、自然をフィールドに人を相手にする生活をどう自分の人生に最適化するか、それにつ

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自然散策中にスモールトークを楽しむ

みんさんが、森や近所の緑地なんかを歩くときどんな風に歩くだろう。

首から双眼鏡を下げて、鳥を見ることが目的で歩く
健康維持のために、足を止めることなく歩き続ける
スマホやカメラを片手に撮影しながら歩く
外を歩くのは気持ちが良いからなんとなく歩く
様々だろう。

そんなとき、通りすがりの人と声を交わすことはあるだろうか?
山や森では、すれ違いざまに「こんにちは。」と挨拶をすることは
よくあるが、多

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加速する気候変動、あなたは何をする?

今冬の北海道は、記録的な雪不足だ。気温も高い。
先週は寒波のお陰で、ドカ雪が降った地域はあったものの、
例年にない降り方だった。
周囲からは「今年は変だ。」「今回は異常だ。」そんな声が聞こえてくるが、私としては「あぁ、またか。」という感想だ。
記録的な暑さや乾燥、豪雨、そんなことは随時どっかこっかで起こっている。今年、あるいは今回がおかしいなんて思わない。今年もおかしいのだ。

2019年5月26

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好きなことをしていたら、周囲の人がつられて楽しんでいた。

私の趣味は自然観察だ。
1年前までは、それは仕事でもあったけど、いまは一旦休んでいる。
それで、自然観察というのは、平たく言うと、野外で気になったものや調べたいものについて観察することで、これがとても楽しい。
物事には必ず因果関係があって、観察を通してそれが分かったり、単純に今見ているものが他のものと区別できるようになったり、動物だったらその行動に興味が湧いたり、気づくと色々楽しい。
何が心に引っ

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犬は吠えるが観察は続く

去年の夏は毎週のように色々な人と森に入っていた。ある6月の土曜日は、多様な十人と一匹で、猟師の山小屋とその周りの森に行った。みんなは森の中の動植物を、僕はみんなを観察した。一緒に行ったのは、木こりと猟師と、大工と造形作家と、クマの研究者とアナグマの研究者と土の研究者と、ドイツで林業を学ぶ大学生と、香りと苔の専門家と、自然教育家と、小学生と犬と。鹿(肉)と猪(肉)とミヤマクワガタも。

ここ飛騨地域

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遠くで家具を売る人

隣町で木工房を営む阿部さんから頼まれて、千葉県から来る家具屋さんを森に案内することになった。
阿部さんの工房では飛騨の木で一枚板や接ぎ板のテーブルを作って全国の家具屋さんに納めている。千葉の家具屋さんもその取引先のひとつ。お客様のゆたかな暮らしとそのための出会いをつくることを標榜しているお店だ。
テーブルの天板には、「一枚板」といわれる大きな板そのままのものと、「接ぎ(はぎ)板」といわれる複数の板

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パティシエは森でミルフィーユを組み立てる

仕事がら森歩きの案内を頼まれることがよくある。
あいにくガイドに向かない内向的な性格で、その上根っからの文化系だから動植物のことはほとんどわからなくて花や鳥の名前を聞かれても困ってしまう。「上手なガイドはできないので森の中で一緒にコーヒーでも飲んでのんびり本でも読みましょう」なんて言ってみるけど、実際は森でコーヒーを入れるのは大変だし、落ち着いて本を読む場所もない。森の中でのんびりすることで人を楽

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自然相手にはしゃぐ

とある山中の石碑の前で、そこに書かれた文字を写生して読解していた時の話し。
その日は日差しが眩しくて、ハイマツとダケカンバの影に腰を下ろし、文字を目で追っていた。

なにぶん山の中なので静かだ。人もいない。といっても、全く音がない訳ではなく、ザァーっと吹く風、ガサガサと動く小鳥、カサカサと歩く虫、そんな音は聞こえてくる。
その中で、ショリショリショリ・・・という何か得体の知れない音がかすかにしてき

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