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7人に1人が貧困という現実……前日銀副総裁が考える「日本型格差」への処方箋|岩田規久男

7人に1人が貧困という現実……前日銀副総裁が考える「日本型格差」への処方箋|岩田規久男

1990年代以降、広がり続けている日本の格差。例えば、非正規社員の増加は賃金格差を招き、ひいてはその子供世代の「貧困の罠」の原因になっています。また、世代ごとに受給額が下がる年金制度は最大6000万円超の世代間格差のみならず、相続する子供・孫世代の世代内格差の原因に。所得再分配政策は高齢者の社会保障に偏っており、現役世代の格差縮小にはほとんど寄与していません。そして、これらの格差は、戦後に他国は経験したことのない長期デフレを原因とすることから、日本特有の「日本型格差」と言えま

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「子育て罰」は「子育てすること=罰」という意味じゃない【本文公開②】

「子育て罰」は「子育てすること=罰」という意味じゃない【本文公開②】

光文社新書の永林です。7月の新刊「子育て罰」が話題です。先日、公開した「まえがき」でも触れていますが、もう一度「子育て罰」という言葉の意味を整理しておきましょう。もともと経済学等の学問で使われいた「child penalty」の訳語で、「子育てすること=罰」という意味ではありません。末冨芳日本大学教授による1章、そして桜井啓太立命館大学准教授による2章より、「子育て罰」の定義について触れた箇所を抜粋して公開します。 本書における「子育て罰」の定義 (1章より/末冨芳) 第1

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「子育て罰」=子育てする親を罰する日本に未来はあるか【本文公開①】

「子育て罰」=子育てする親を罰する日本に未来はあるか【本文公開①】

 光文社新書の永林です。7月の新刊『子育て罰』は子育て中のママパパはもちろん、この国の未来を憂えるすべての人に手に取っていただきたい本です。「子育てを罰とか言わないでほしい!子育てはつらいけど幸せだよ。最高だよ」とこのタイトルに反発を覚えた方々、著者はその意見を全面肯定致します。子育て罰とは、「社会のあらゆる場面で、まるで子育てすること自体に罰を与えるかのような政治、制度、社会慣行、人びとの意識」のこと。そしてこの本は、この社会から「子育て罰」をなくすために書かれました。教育

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難しいだけじゃない! 「東大世界史」で気づかされる歴史を読み解く新たな視点

難しいだけじゃない! 「東大世界史」で気づかされる歴史を読み解く新たな視点

暗記だけでは解けない東大世界史。緻密な論理が詰まった問題文は「読解力」がなければ読み解けず、時には具体的な事柄を抽象化して考える「思考力」も求めてきます。しかし、難しいだけではないのも東大世界史。答えを導く途中では、歴史を読み解く新たな視点に気づかせ、現代社会の出来事が深く歴史に根差していることを改めて教えてくれます。 光文社新書6月刊『夢中になる東大世界史』では、そんな東大の過去問約40年分から選りすぐりの15問をピックアップ。問題に挑む登場人物たちとともに、ナポレオンの時

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ISから息子を救出した家族の実話がすごい!―398日間をどう生き延びたのか?

ISから息子を救出した家族の実話がすごい!―398日間をどう生き延びたのか?

光文社新書編集部の三宅と申します。今回は近日公開予定の映画とその原作本を紹介します。 まず、映画の方はこちら。2月19日全国公開の『ある人質 生還までの398日』です。監督のニールス・アルデン・オプレヴ氏は『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』を手掛けたことで知られていますね。 その原作本はこちら。『ISの人質 13カ月の拘束、そして生還』(光文社新書)です。著者はデンマーク人ジャーナリストのプク・ダムスゴー氏です。彼女が、ISに人質に取られ、九死に一生を得て生還した同じ

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若者向けのビジネスをしていなくても、Z世代に注目せざるを得ない理由

若者向けのビジネスをしていなくても、Z世代に注目せざるを得ない理由

光文社新書編集部の三宅です。 皆さんは「Z世代」という言葉をご存じでしょうか? 現在、10代前半から25歳くらいまでの世代のことで、だいたい1995年~ゼロ年代生まれを指します。 もともと欧米を中心に「ジェネレーションZ」と呼ばれ、分析の対象になっていたのですが、今回、日本におけるこの世代の特徴を詳らかにした書籍が刊行されました。原田曜平さんの『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』(光文社新書)がそれです。 これから数回にわたり本書の内容を抜粋・紹介

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『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』本文公開⑥

『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』本文公開⑥

前回の大統領選の年の6月、全く無名の男性が書いたメモワール(回想録)が刊行され、大ベストセラーとなりました。J.D.ヴァンス著『ヒルビリー・エレジー』です。なぜこの本が注目を浴びたかといえば、トランプ大統領の主要な支持層と言われる白人貧困層=「ヒルビリー」の実態を、当事者が克明に記していたためでした。それから4年、大統領選を前に再び本書がクローズアップされています。11月24日には、ロン・ハワード監督による映画もネットフリックスで公開されます。本連載では、本書の印象的な場面を

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『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』20万部突破記念、本文公開!

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』20万部突破記念、本文公開!

光文社新書編集部の三宅です。2017年7月の刊行以来、ビジネスパーソンを中心に多くの方に読まれてきた山口周さんの『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』が6月末の増刷で17万部に達しました。すでに電子版が3万部以上売れていますので、合わせて20万部突破となります。6月にはコミック版『マンガと図解でわかる 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(山口周〈監修〉、PECO〈マンガ〉)も刊行され、好評をいだたいています。この2

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【書籍内容公開】競争が激化するエンジニア採用市場で、優秀なエンジニアを獲得するには?

【書籍内容公開】競争が激化するエンジニア採用市場で、優秀なエンジニアを獲得するには?

作家のエージェント、遠山怜です。この度、大和賢一郎氏の書籍『小さな会社がITエンジニアの採用で成功する本』のプロデュースさせて頂きました。2019年6月20日に発売された本書籍の内容を、noteで一部公開します。 * 企業のIT化に伴い、激化するエンジニア採用市場。勢いのあるスタートアップや大手企業が、優秀なベテランエンジニアや将来有望な新卒を獲得していくなか、業績が好調でも地名度の低い中小規模の企業は、採用に苦戦しています。 大手のように採用に巨額の資金を投入できない

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