【社会構成主義】 あらゆる現象は,人間同士の相互交流を通じて社会的に構成されるものであろうと考えられる。 個人が言語によって表現されたものが、解釈され、認識されることによって現実として作られる。 心理学において家族療法やナラティブ・セラピーなどに影響を与えてきた。
【新行動主義】 行動主義に修正を加える形となった。行動主義は主に刺激に対して現れる反応を対象としたのに対して、新行動主義は環境に対する全体的反応を重視。 また、生活体の側からの能動的・目標指向的活動を扱う。絶対行動主義なども含まれる。 #心理学史
【臨床心理学】 心理的あるいは行動的問題の治療や援助、およびこれらの問題の予防を通して、人々の心理的・行動的な健康の向上を目指す。 社会心理学や認知行動学など他の領域との関係を深めながら、領域を拡大している。
【行動主義】 目に見えない意識ではなく、客観的に測定可能な行動のみを心理学の対象として研究する。 例えば飼い犬に、お手→餌を与えるを繰り返すことにより、犬は餌をもらうために頻繁にお手をするようになる
【人間性心理学】 人間を主体的で自由意思をもつ存在として考える。 精神分析では無意識が、行動主義では外的な環境が、人間行動を支配していると考える。 しかし人間心理学では、人間の意志や自己実現を重視する。
【認知心理学】 人間を高次の情報処理システムとみなし、その情報処理過程を解明することで、心的活動を理解しようとする。 刺激と反応の結びつきを説明する行動主義の限界が背景にある。
【ゲシュタルト心理学】 ゲシュタルトとは「要素に還元できない、まとまりのあるひとつの全体がもつ構造的特性」 人間の知覚や思考、行動における全体性を重視した。
精神分析理論 1.心が意識・前意識・無意識からなる 2.心がイド(エス)・自我・超自我の機能からなる 3.イド・自我・超自我の力関係により心理的現象が生じる 4.リビドーの充当や分配から不適応や防衛機能を考える 5.イド・自我・超自我やリビドーを成長の中で捉える 6.社会適応
【機能主義】 心を生物学的欲求の充足のための手段と考え、精神活動の目的や機能を明らかにしようとした。 つまり飢え、性、睡眠などの欲求をより充実させるものが心だという考え。
【エソロジー】 人間を含めた動物全般の行動について比較研究を行う。 動物の行動や生態の観察を通じて、動物行動の本質や人間行動の理解を目的とする。
【構成主義】 「知るということは自分の中に意味を構成すること」という考え。教育現場では、教師ではなく生徒たちそれぞれが独自の理解を組み立てるような授業を行うべきである。という学習理論ともいえます。
【要素主義】 意識とは純粋感覚(意識的世界を構築する究極の単位)と単純感覚(感覚と並ぶ心的要素の一つしての感情)の関係を明らかにすることで、内容を説明できるとする考え。 代表的人物は現代心理学の創始者といわれるヴント。
【精神物理学】 外的な刺激と内的な感覚の関係を明らかにしようとする学問。 「光の強さに対する視覚の関係性。音の大きさに対する聴覚の関係性など」
【特殊神経エネルギー説】 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の各感覚器官はそれに対応する神経が興奮することによって生じること。 例えば、光がなくても目の上を押すとまぶたが押されて、ものを見ているのと同様に神経が働いていることが分かります。