第60弾「きらきらひかる」

ハーイ!みんな元気?あたしけいご。

60曲目はこれ。きらきらひかる。今日、ギタリスト兼バンドリーダーの竹谷さんと、ベースの保科さんと、三人で一緒にバンド名の最終決定(?)をしました。で、我々のバンドの名前は『Agape(アガペー)』に決定しました。露骨だけど、とても、気に入ってます。なので、坂爪圭吾名義(?)で出す曲は、これが最後。次からは、アガペーの坂爪圭吾として、出します。

「きらきらひか

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俺もスキ♡
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連続ブログ小説「南無さん」第九話

 師走、雪。静まり返った山中の境内に、ただひとつ響く音がある。

 パアン、パアン、と数秒ごと、空を割るがごとき破裂音。草木を震わせ禽獣を目覚ますその音は日の出とともに始まり、鳴り続くことすでに一刻あまりが経とうとしていた。

 先頃、麓の本寺での行を終えた僧が、末寺であるところの山中へ務めに参り上がろうとしたところ、やはりこの音に気がついた。

 はて、一度は杣人の何ぞ生業と思ったけれども、木こ

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連続ブログ小説「南無さん」第八話

 平生から長らく近所の公園で用を足していた南無さんが、官憲の手によってそのところを追放されて久しい。

 いかに用を足し習わしたかわやが無くなったとはいえ、往来で放尿することの不届きさを奇跡的に解していた南無さんは、そのころから致し方なく自邸の垣根へ用を足し続けていた。

 黄金色の打ち水は今日も垣根のシキミを濡らし、葉は水を弾いて玉の輝きを放っていた。ようようと登り始めた朝日に、飛沫がキラキラと

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連続ブログ小説「南無さん」第七話

時は平成、世は太平。

アスファルトは熱射を照り返し、南国もかくやとばかりに往来人の肌を焼く。

さながら地獄の様相で沸き立つ陽炎の奥、ビルの影から一糸とまとわぬその身をゆらりぬるりと現したるは、南無さんである。夏なので時流に合わせ、クールビズだ。

さて、かような日照りに半袖を選ぶ人間が多い中、なんの故にか暑苦しく胸元を締め、そのうえ上着まで羽織った黒装束の若者の姿を、さきほどから南無さんは目に

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連続ブログ小説「南無さん」第六話

ついに渾身の我を世に晒す時がやってきたようだ。南無さんは回覧板の文字を見てそう解釈した。

そこに書かれていたのは英語らしかったが、なにぶん南無さんは義務教育を放逐された身である。横文字が読めなくて当然だ。南無さんの識字はサンスクリットで止まっていた。

どうにかヘボン式で読むことはできたが、南無さんにはどうにも聞いたことのない言葉だったので、より近い自らの理解が及ぶ言葉に変換することにした。

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連続ブログ小説「南無さん」第五話

秋は夕暮れ。弓なりになって雄叫びを上げた南無さんは、フッと糸が切れたように後ろへ倒れこむと、やがて静かに射精した。

寝転がっていると、公園の芝生が背中をちくちくとくすぐるようで、それが気持ちよくて、南無さんは二度目には勃起もせずにサラリと流し出した。さながら乳白色の泉が湧いて出たようである。

山に帰るカラスの一羽が、通りざまに糞を落としていった。南無さんの少し手前より投下されたそれは、慣性にし

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連続ブログ小説「南無さん」第四話

春はうららか、南無さんの朝は起き抜けの放尿から始まる。

寝床からかわやへ向かう間に、申し訳程度に身につけていた布はすでに脱ぎ捨てられている。生まれたままの姿で放たれる黄金色の水は、ジョボジョボと深淵の闇へ吸い込まれていった。一糸乱れぬ大放尿。梵我はここに一如である。

日課を終え、南無さんはかわやを後にする。その表情は穏やかでありながら、澄み切った鋭さをもたたえていた。

残尿はない。陰茎を振る

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連続ブログ小説「南無さん」第三話

バシッ! と、空をはじく音があたりにこだまする。

乾坤一擲、放たれた南無さんの一撃は空を裂き、彼方へと飛来。日本列島を上空より俯瞰したのち、遠く琵琶湖へ着床した。

フゥ、いまのは、なかなかの抜き手だった。

自身でも頷くほどの、勢いのある射精。

標高3,776米、富士山剣ヶ峰。吹きすさぶ烈風に身を晒しながら、南無さんの体からは汗が吹き出し、湯気が立ち上った。どれほどのカロリーを消費したのだろ

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連続ブログ小説「南無さん」第二話

ひどく冴えた冬の朝のことである。南無さんの体に異変が起きた。

すなわち、徐波睡眠下における下腹部海綿体への過剰送血、いわゆる朝起ちである。

これを必定、生命の危機と感じた南無さんは、取るもの取り敢えず、穿くもの穿き敢えず、枕を引っ掴むや否や、キラキラとカウパーの尾を引きながら、家を飛び出してしまったのだった。

全裸の南無さんを見かねたのか、道行く青年がこれに声をかけた。

おいおい、あんた、

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連続ブログ小説「南無さん」第一話

南無さん、南無さん。

白昼往来、己を呼ぶ声に南無さんが振り返ると、そこには一人のTENGAが立っていた。南無さんはこれに何用かと尋ねる。

南無さん、いまあなた、いやらしいことを考えていた。そうでしょう。そこでゼヒ、ぜひわたしを使ってもらいたい。いかがだろうか。

南無さんはこの手の押し売りには慣れていたので、社交辞令としてTENGAをひと撫でふた撫でぐらいしてから、やっぱりいいよ、今日は気分じ

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