海外のエンジニアと連携して思ったこと、気づいたこと
こんにちは、今回は海外のエンジニアと連携して思ったことや気づいたことをまとめてみます。
(書いた人)
海外エンジニアと連携して4年程度になるプロジェクトリーダーです。
エンジニアとしてもプロジェクトリーダーとしても、いくつかの国の言葉が通じない人たちと一緒に仕事をした経験があります。
文化が違いので通じづらい
日本語ではよく主語を無くしてしまいます。そんな感じで大雑把に依頼してしまうと全く上手く伝わりません。
「グルーピングの機能を作って欲しい!」と依頼した場合も、日本の感覚と異なる場合が多いため、意図したものと全く違うものができるか、全く出進捗せずに確認すると「分からなかった」という場合がほとんどです。
どうしても伝えたい場合は下記の方法を試しましょう。
通じさせたい対策:パワーポイントなどで細かい絵を書く
文章だけではどうしても伝わりません。
パワーポイントなどで絵で伝えましょう。
「このテキストボックスはこのような機能です。」
「このAPIはこのようなキーを返します。」
このように作成した資料を相手の言語に翻訳して渡します。
細かく伝えることで、確実に作成したいものを伝える事ができます。
通じさせたい場合:テレビ電話と絵を書いて説明する
更に複雑な仕様だったり、絵にすると時間がかかる場合は私はテレビ電話と絵で説明を行います。
「この部分からこのメッセージが飛びます!」
「この部分はこのように連携します!」
私は「This is pen」程度の英語しか出来ませんが、無理やり知っている単語を組み合わせて伝えます。
伝わらない場合は翻訳系のアプリケーションを利用して伝えます。
スタンスや働き方の違い
日本だと、9時から18時など決まっていれば9時から18時+残業時間で働くのが普通だと思います。
日本人よりも過剰に働く場合もあれば、18時に確実に切り上げる場合もあります。
また、時差がある場合があるため、現地の時間に合わせて仕事を依頼したり管理したりする必要もあると思います。
また、私の依頼していたのは社内のメンバーではなく社外だったため、仕事に対する立ち位置も異なります。その結果、思ったように報告・相談・連絡が来ない場合が往々にしてあります。
十分に気をつけて仕事を勧めてください。
セキュリティ感が異なる
なにか依頼する場合にかなり気を使う必要があるのがセキュリティ感が異なる事です。
機能のテストなどにフリーのSaaSサービスなどを使ったり、パソコンも個人のものの場合もあります。
依頼する内容で不足するようなアプリケーションや権限がないか?
また、そのようなものを勝手に利用せずに、相談を行うような環境を事前にしておく必要があります。
プロジェクト全体の価値観
プロジェクト全体に関する価値観が大きく異なる場合もあります。
日本では通常「このようにテストをしなければならない」、「このような確認を行わないとデプロイを行わない」という言語化されていない前提がある場合があります。
海外では会社によってはその価値観が大きく異なる場合があります。
問題は先延ばしにしても良かったり、テストは動けばOKなどといった形で開発を行っている会社も存在するのです。
開発フローについても具体的な方法を共有して、チェックなどは国内のメンバーに行わせるなど十分な注意が必要だと思います。
結論
ここまで書いてみて思うのですが、国内の会社でも同じことが当てはまる場合があると思います。
今後、様々な人達と連携して仕事を勧めていく上で「他人を信じる」という意味を「他人は(自分と異なること)を信じる」という部分まで拡張して仕事を進めてください。
個人的に依頼を出すというのは、「その会社にお金を賭ける(ベッドする)」ということだと思っています。
賭けに勝ったら勝利はあなたの物ですし、賭けに負けたら失敗はあなたのものです。
良い外注ライフを!
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