橋本康太@暮らりの大家さん

築120年の古民家(診療所兼民家)をフルリノベーションして「ふくし拠点」作りをしています。ケアをハブに地域課題の解決に取り組みます。理学療法士。 #暮らしのリノベーション #ケア #まちづくり #コモンズ

橋本康太@暮らりの大家さん

築120年の古民家(診療所兼民家)をフルリノベーションして「ふくし拠点」作りをしています。ケアをハブに地域課題の解決に取り組みます。理学療法士。 #暮らしのリノベーション #ケア #まちづくり #コモンズ

    最近の記事

    閉じながらも開く?福祉施設の小さくて地味な実践。

    私たちが主宰する暮らり(介護施設とデザインオフィス)では、不定期でありますが週に1回程度、八百屋を開いています。 暮らりの八百屋は、沢山の人に来てもらいながら、暮らりという建物や取り組みを気にかけてくれたり、何かあったときに声をかけてもらえるような存在になれたらいいなという思いで活動しています。 ・地域の人とのコミュニケーションを増やしていこう 地域の人にとって介護は必ず必要になるけど、少し距離感のあるものだと思います。私たちは前述したように、何かあったときや困ったとき

      • 拝啓、くらすばスタッフの皆様へ。

        くらすばを5月(準備期間は4月~)から開業して12月末で8月が経ちました。本当に利用者さんが来るのだろうか?と不安を感じながらも正解を模索しながら邁進してきました。 たった1名の利用者さんから始まり、今では毎日10名程度来てくださるところまでくることができています。皆さんのおかげでしかありません。 くらすば(暮らり)では介護っぽくない取り組みもしていますが、丁寧に理由をお伝えする機会もなかなかありませんでした。今回の記事では、年末の振り返りとともに、スタッフの皆様へ伝えた

        • 拓くを実践する拠点をめぐった視察記録

          11/12-13で東京から神奈川行ったりきたりの旅でした。以前から自分が行ってみたいと思っていた拠点や人を巡らせてもらいました。 1日目(11/12) ボーナストラック 僕には建築のことやランドスケープのことはよくわかりません。しかし皆さんがとても気持ちよく過ごしているのが伝わってきました。もちろん僕もです。緑の配置や、路地の蛇行具合、テーブルや椅子など什器のラフさ、、、 こだわってお金を使うところと、費用を抑えながらラフな気軽さ(関わりやすさ)のバランスがとても良いよ

          • 暮らりが”ひらく”ために実践している3つのこと

            暮らりは、2022年5月から事業開始した、デイサービスとデザインオフィスのある複合型ふくし拠点です。 いわゆる福祉施設がひらいていくことに大きな意味があると思っています。長期的には福祉施設のある地域の福祉的文化(人間を受け入れることのできる許容量)の醸成にもつながるのではないかと感じます。 事業所にとっても、スタッフの採用、利用者獲得、組織文化など好影響をもたらす可能性があるのではないでしょうか。 それでは、暮らりが現在、実践している3つのことをお伝えします。 ①地域に

            来て!見て!暮らり!お披露目会のご案内

            暮らりがもうすぐ竣工します。 竣工前のこのタイミングで地域の皆様に暮らりを感じてもらうお披露目会を開催させてもらいます。 ただの内覧だけではなく、建築の意図や体験をしてもらい楽しんで頂こうと考えています。 =============== ●企画概要 4/7(木),4/8(金) 11:00~15:00 お披露目会(内覧会)のみの開催となります。 4/9(土),4/10(日) 10:30~15:00 ・餅投げとお菓子投げ 両日とも11:00と14:00の2回実施しま

            スタートアップ創業塾でのプレゼン内容を全公開!~コミュニケーションで社会を良くする~

            先日、私が住んでいる三原市(広島県)で創業塾の最終発表がありました。そのプレゼン内容を原稿をつけて全て公開したいと思います。 僕が今考えていることの全てに近いことです。 少しでも皆さんと共有させてもらえると嬉しいなと思います。 今回のプレゼンは15分間だったため、最初に目的を考えそれに合わせて伝えたい内容を4000~4500字でまとめました。その後、原稿に合わせてスライドを作成し修正を重ねています。 スライドは全部で62枚、原稿は5000字程度です。 一読いただけると嬉

            「ふくし」と「まちづくり」のコミュニティ「のらりくらり。」へようこそ

            こんにちは。 暮らりの運営をしている橋本と申します。 2022年4月から、暮らりの活動が本格的に始動します。 この度、暮らりをはじめ法人の活動を応援してくださる方、活動に参画してみたいという方々にむけたオンラインコミュニティ「のらりくらり。」を企画しました。 活動の裏側にある思いや考え(法人として公開できる売上やコスト面の数字のことなども) グループメンバー内での勉強会や交流会(不定期) グループメンバーの困りごとや協力してもらいたいことの共有 などをやっていきたい

            【仲間を求む!】暮らりで場づくりの実践をするインターンを募集!

            こんにちは。橋本です。 私は、広島県三原市という人口9万人の街に住んで活動をしています。 この度、暮らりを通して街と接点を持つ事業をともに考え、ともに実践していく仲間(インターン)を募集します。 インターンの条件 ■時給 ・900~1,050円(これまでの経験や、これからの思い、暮らりとのかかわり方によって変わります) ・場づくりやまちづくりの経験がなくても問題ありません(私もありませんので) ・交通費は要相談 ■稼働日 ・週1日、4時間以上 ・現地に週1回以上来れる

            塗装ワークショップが教えてくれたコモンズのあり方

            先日、暮らりで壁や柱を塗るワークショップを行った。 大工さんに指導をしてもらいながら、暮らりでともに働くスタッフや地域の方をお呼びして一緒に楽しみながら進めていった。 2/5,6の2日間で入れ替わり立ち替わりで、合計30名以上の方々が関わってくれた。暮らりが完成する前からたくさんの方々に関わってもらい、暮らり(建物)も本当に幸せだと思う。 暮らりのテーマに「街に拓く」がある。 地域の日常に溶け込み、「あってよかった」と必要とされるかという拠点となれるかを意識している。

            \ 【賞金1万円】緊急コンペ!デイサービスの名前を募集します /

            知ってくださっている方も多いと思いますが、僕たちは、築120年に古民家をリノベーションしています。 デイサービスとオープンスペースを開設する準備を進めています。 このリノベーションしている建物には「暮らり」という名称をつけています。 暮らりとは「暮らしのリノベーション」という意味で、今の状態がどうであれ、再び(さらに)より良い暮らしを一緒に考えていきたいという思いでつけさせてもらいました。 現在は工事中ですが、多様な方々に関わってもらいたいという思いでいくつかのイベン

            介護施設が街に拓くということ〜介護施設が街にある意味と、街に介護施設がある意味〜

            介護施設とまちづくりと聞くと、相交わることがなさそうに感じる人もいるだろう。 しかし、最近は介護施設も街を意識したプロジェクトを行うところも増えてきたと思う。 介護施設の利用者である高齢者のより良い暮らしを考えると、街と接点を持つという行為は非常に重要となってくるからだ。 また、街にとっても介護施設が街に拓けた状態は意味を持つものだと考えている。 暮らりも例外ではなく、街との接点を持つ取り組みを行なっていく予定である。 今回は、介護施設がどのような思いで、街との接点を

            福祉と建築について思うこと。

            最初に断っておきたい。僕は建築の専門家でもなんでもない。今回はあくまで僕が思う建築に関する記事である。 僕は暮らりという、1階でデイサービス的機能と2階でコミュニティスペース的機能をもった拠点づくりを行っている。暮らりは、築120年の元診療所兼住居の古民家をリノベーションしている。 街に拓けたデイサービスにするためには、どのようにすればよいのだろうか、通ってこられるであろう利用者さんがどうすれば、家とまでは言わないが、ゆったりと落ち着いた気持ちで過ごしてもらえる空間になる

            名刺を作り、渡す。ということで伝えたい法人からのメッセージ

            一般企業だと当たり前かもしれないが、医療介護福祉業界においては当たり前でないことも多々ある。僕はその一つに社員に名刺を作るかどうかも含まれていると思う。 僕の知人が研修会に参加した時に、その場で出会った介護職に、紙で自作した手書きの名刺をもらったというエピソードを聞いたことがある。 実際に、自分のまわりの介護職でも名刺をもらったことがないという人も多くいる。 「なんだ名刺か~。」と思われるかも知れないが、僕にとって社員に名刺を渡すということはとても重要な意味をもつと感じ

            なぜ、デイサービスで起業しようと腹を括ることができたのか

            以前、僕がなぜ起業するのかというnoteを書いた。起業というのは、何かしらの目的のための手段であると良く言われる。 今回は世の中に数多ある事業の中でなぜ、介護保険サービスであるデイサービスを手段として選んだのかを認めていこうと思う。 自分のできることから始めてみたなぜ起業するのかについては、以前のnoteをみてもらいたいのだが、大きく分けて3つだ。 つまり、「経営が持続可能で、働きたいと思える人たちとチームをつくり、他者(社会)貢献できる事業」である。この3つを満たせる

            福祉の「ごちゃ混ぜ」という言葉の何に違和感を覚えるのか

            福祉の世界では、地域共生社会を象徴したものとして、「ごちゃ混ぜ」という表現が使われることがある。これは、年齢、性別、障害の有無に関係なしに集まれるようなコミュニティを指す。 この「ごちゃ混ぜ」を福祉の理想郷として扱われることもしばしばある。僕は、本当にごちゃ混ぜなコミュニティを作ることが理想と言えるのかに違和感を感じる。 決して「ごちゃ混ぜ」を否定しているわけではなく、僕の単なる違和感である。そして、この違和感を言語化することで、逆にごちゃ混ぜなコミュニティを形成していく

            現状の課題を打破するためには、「嫌われる勇気」も必要だという話

            久しぶりに告白するが、僕は新卒で入職した職場で同期に嫌われた経験がある。ただ、そのおかげで大切なことにも気づかされた。 この経験があったからこそ、周りのとの関係性を大事にしながら、課題解決に向かうことができていると思う。 今回は、僕の経験から福祉職として大事なことをお伝えできたら嬉しい。 なぜ、同期から嫌われたのか僕は介護施設に入職して1日目に利用者の対応をして「ありがとう」と言われた。その言葉が嬉しくて、もっと勉強して良いケアがしたいと思うようになった。 利用者のた