最近の記事

世界に誇れる国民性

12月 9日 世界に誇れる国民性 同じ日本人でも細かくみれば、考え方や性格など実にいろいろな人がいるわけですが、しかしまた一面には、日本人には日本人としての共通の特性というか、日本人独特の民族性、国民性というものがやはりあるように思います。日本独特の気候や風土の中で長い間過ごしているうちに、たとえば日本人特有の繊細な情感というようなものが、しだいに養われてきたと言えるでしょう。 日本人の国民性のなかにも、反省すべき点は少なくありませんが、とくに勤勉さとか、器用さとか、恵ま

    • 12月10日  限度を超えない

      12月10日  限度を超えない社会には、いわゆる常識というものがあります。そしてその常識に従って、ある一定の限度というものがあるはずで、たとえばお金を貯めることも結構なら使うのも結構ですが、その限度を超えて吝嗇であったり、また金使いが荒く、借金だらけであるということでは、世間が承知しません。やはり、収入の範囲において、ある程度使うということが許されるわけで、これを超すと信用問題が起こってくることになります。 何をするにも、その限度を超えないように、お互いに十分注意し合い、行き

      • 12月 7日 抜擢人事には介添えを

        12月 7日 抜擢人事には介添えを先輩が多くいるにもかかわらず、その後輩の若い人を抜擢して上のポストにつけるという場合があります。そういう場合には、単に辞令を渡して“今度A君が課長になった”と発表するだけでは具合が悪いと思います。そんな場合には社長が、その課の一番古い先輩に、課員を代表して「われわれは課長の命に従い頑張ります」というような宣誓をさせるなりなんなりして、はっきりけじめをつけさせることが必要です。それをしないでいると、変なわだかまりがくすぶり、課全体が困ることにも

        • 心をときはなつ

          11月21日  心をときはなつ自由な発想の転換ができるということは、指導者にとってきわめて大事なことである。 しかし、発想の転換ということはさかんに言われるが、実際はなかなかむずかしい。みずから自分の心をしばったり、せばめている場合が多いのである。 だから大事なことは、自分の心をときはなち、ひろげていくことである。そしてたとえば、いままでオモテから見ていたものをウラから見、またウラを見ていたものをオモテも見てみる。そういったことをあらゆる機会にくり返していくことであろう。 そ

        世界に誇れる国民性

          11月10日アメリカ①

          LA到着→レンタカーを借りる→インナウトでご飯→ビバーヒルズへ→展望台へ→ピザなど食事 レンタカーを借りる時の言葉の壁を感じた。 ネイティブのリスニングを忘れていると痛感。 10日、シボレーを借りて1238ドル→ 186,938円 結構高いね。 ↓ INNOUT BURGUERへ  チーズバーガーセットを頼みました。 9.1ドル、約1374円 TAXをみると10.25% チーズバーガーだけなら3.5ドル フレンチフライ2.3ドル ドリンク2.2ドル 想像以上の物価の高さでは

          11月10日アメリカ①

          くり返し訴える

          11月19日  くり返し訴える 経営者が、その思うところの考え、意思を社員に十分伝え、浸透させるにはどうすればいいだろうか。 それは、何よりもまずくり返し話すことである。大切なこと、相手に覚えてもらいたいことは、何度も何度もくり返して言う。くり返し訴える。二度でも三度でも、五へんでも十ぺんでも言う。そうすれば、いやでも頭に入る。覚えることになる。 またそれとあわせて、文字をつづって文章にしておくということも大切だと思う。文章にしておけば「それを読みなさい」と言えば事が足りる。

          くり返し訴える

          民主主義と勝手主義

          11月18日  民主主義と勝手主義 民主主義というものは、自分がよければ人はどうでもいいというような勝手なものでは決してないと思うのです。今日の日本の民主主義はわがまま勝手主義である。勝手主義を民主主義の如く解釈している人が随分あるのではないか、というような感じがします。 民主主義は、自分の権利も主張することは認められるが、それと同時に他人の権利なり、福祉なりというものも認めてゆかなければならない。そういうことをしなかったならば、法律によってぴしっとやられるというような非常に

          民主主義と勝手主義

          成功するまで続けると

          11月16日 何事によらず、志を立てて事を始めたら、少々うまくいかないとか、失敗したというようなことで簡単に諦めてしまってはいけないと思う。一度や二度の失敗でくじけたり諦めるというような心弱いことでは、ほんとうに物事を成し遂げていくことはできない。 世の中は常に変化し、流動しているものである。一度は失敗し、志を得なくても、それにめげず、辛抱強く地道な努力を重ねていくうちに、周囲の情勢が有利に転換して、新たな道が開けてくるということもあろう。世に言う失敗の多くは、成功するまでに

          成功するまで続けると

          自分の働きの価値は

          11月15日  自分の働きの価値は みなさんは自分の働きの価値というものをどのように考えているでしょうか。かりに月給が十万円の人であれば、十万円の仕事をしたのでは会社には何も残らないことになります。私は自分が十万円もらっていれば、少なくとも三十万円、できれば百万円ぐらいの仕事をしなくてはいけないと考えます。そうすれば会社に金が残ります。その金は会社だけでなく社会に還元されるわけです。会社から十万円もらって八万円の仕事をしていたなら、会社は二万円損ですから、そういう人ばかりだと

          自分の働きの価値は

          <部下に使われる>

           一般に、形の上では指導者が人を使って仕事をしているようにみえるが、見方によっては指導者の方が使われているのだとも言える。だから、口では「ああせいこうせい」と命令しても心の奥底では、「頼みます」「お願いします」、さらには「祈ります」といった気持を持つことが大事だと思う。そういうものを持たずして、ただ命令しさえすれば人は動くと思ったら大変なまちがいである。指導者は一面部下に使われるという心持を持たねばならないのである。  こうした心境があって、はじめて部下に信頼される大将になり

          <部下に使われる>

          自分を戒めるため

          11月14日  自分を戒めるために 松下電器では、昭和八年に“遵奉すべき五精神”を定め発表して以来、毎日の朝会で唱和している(十二年に二精神を加え七精神)。これはもちろん、社員としての心がまえを説いたものであるが、それと同時に私自身を鞭撻するためのものである。みんなで確認しあった使命であっても、何もなければついつい忘れていきがちになる。だから毎日の仕事のスタート時にかみしめる。言ってみれば自分への戒めである。 人間は頼りないものである。いかに強い決意をしても、時間がたてばやが

          自分を戒めるため

          11月10日  商品の段位を高める

          いま、新しい開発商品が十品できたとします。碁や将棋にたとえると、十品とも初段の資格がある、いわゆる一人前の商品として一応は売れていくわけです。しかし、そのうちのどれか、これというものを取り上げて、一品くらいは永遠に名人として残っていく、という姿を生み出すことができないものかと思います。 いままでの姿には、新製品ができて少し日がたつと、もう旧製品として消えていくのが当たり前、という考え方がありました。しかし初段のものを今度は二段にする、三段にする、四段にすることによって名人まで

          11月10日  商品の段位を高める