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永遠の都

イタリアへ旅した際、たまたま見つけた蚤の市で手に入れたのがこの地図です。

ローマの古地図(1618年)

店主はルネサンス時代の素描があるから買わないかと言われましたが、旅行のお土産としては地図はなかなか良いなと思いこちらを購入しました。よく考えてみたら、ルネサンス時代の素描もなかなか素敵だったので、買っておけばよかったと後悔してます。こういう蚤の市での出会いは一期一会でそれが楽しいとも言えます。
ローマは「永遠の」と冠がつく唯一の都市です。古代ローマ時代に「世界の首都(カプト・ムンディ)」として繁栄を極めますが、476年に西ローマ帝国が滅亡します。その後ローマ教皇が居住するカトリックの中心地となり、再び輝きを取り戻します。
1527年、ローマはドイツ・スペイン連合軍による破壊いわゆる「ローマ劫掠(サッコ・ディ・ローマ)」により破壊されてしまいます。記録には「サンピエトロ寺院も法王の宮殿も今や馬小屋と化してしまった」とあります。この事件によってローマのルネサンス様式は破壊されたため新様式のバロック建築によって生まれ変わります。

ヴァチカン市国(左下がサンピエトロ寺院)

本資料は1618年と記述があることからサッコ・ディ・ローマ後のローマの地図ということになります。もしかしたら聖地巡礼に来た信者用のお土産だったのかもしれません。ローマ旅行の良い思い出です。

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