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巌谷小波(いわやさざなみ)先生


小波主幹の全快の祝ひ(明治37年)

巌谷小波と彼の仲間写真を見つけました。巌谷小波は明治から大正にかけての作家、児童文学者、俳人で、日本の近代児童文学のみならず児童文化の生みの親です。

上段右から3人目が巌谷小波

「小波主幹の全快の祝ひ」というタイトルが付いており、左には「四月二日、上野公園常磐華壇に於て催す。此冩眞は其時の記念撮影」と説明があります。常磐華壇は明治から昭和に存在した高級料亭で文豪や渋沢栄一などの国の要人などが利用していたようです。名物は「開化丼」牛肉を使ったどんぶりで、卵でとじた牛丼だと思ってください。肉食が始まった明治の文明開化の食文化を象徴するハイカラな食べ物です。
この写真は明治37年に博文館より発行された『日露戦争實記』に何故か掲載されていた写真です。ということは写真の集まりは博文館の関係者ということになるでしょうか。
さて、ありがたいことに下部に写っている人物の名前が記載されていますので、どういう人物がいるのかわかります。次回はその人物達をご紹介したいと思います。


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