聖なる断片
ラテン語で書かれた聖書の一片です。ラテン語の教養が無いので、断片的にわかる部分を解読しますと“Evangelium Secundum Lucam(ルカによる福音書)“と書かれている箇所がありました。
上部には“Festa Augusta(8月の祭り)”とあり、キリスト教の祭りに関することが書かれてあるのかもしれません。
別の箇所を見ると8月6日の「主イエスの変容」について書かれてあったり、詩篇76,83,88があったりします。カトリック教会は、毎年8月6日を主の変容の祝日としていますので、やはりキリスト教の祭り、祝日の説明が書いてあると考えていいのではないでしょうか。
この資料はフランスで発見されたそうですから、フランスの教会で使用されていたと思われます。ただし、文字はフランス語ではなくラテン語です。紙はイタリア製で印刷はドイツ製と聞きました。イタリアは製紙業が盛んな国であり、ドイツはグーテンベルクが活版印刷を発明した国でした。この断片一つでヨーロッパの3つの国の文化を感じることができます。
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